こんばんは。



彼氏のいない女が送る恋愛小説もいよいよ後半戦に突入か?



みなさんは私が大のFrancfranc好きだって、もうそろ②お分かりのようだと思いますが、もうひとつ、InBanには特徴があって、それは大の飽き性…!(´Д`;)



それは恋愛にも反映されるのダ。



残念…



そして、見事、Francfrancに統一された我が、Roomも飽きが来てしまい、LaQuaで購入したリゾート雑貨君たちの出番というわけ。



まだ、取り掛かってないんだけど、新しく生まれ変わった部屋が楽しみです。









『世界の終わりを、キミと…』



13.


「(ありがとう哲朗。お父さん分かってくれたわ)」


サチはその後、真っ先に俺にお礼を言いに来た。



でも、俺はお礼を言われるようなことは無いもしていない。


俺はサチに何もできなかった。



「(どうしたの?哲朗)」


サチが黙っている俺を心配して言った。


『…何で俺に礼を言うんだ?』


俺は意地悪な質問をした。


サチが困るのを知っているのに。



「(何で?って、それは哲朗のお陰だから…)」


『俺は何もしてないだろう。全部サチの力だ』


俺はサチの言葉を遮って言った。


サチは悲しい顔をした。


当たり前だ。


俺は言ってしまった罪悪感からサチを見ることができない。



『もう、サチは俺がいなくても何でもできるようになった。友達だっているんだ。これからは友達に相談すればいい』


俺はサチの顔を見ないで話した。



「(そんなこと…)」


サチは何か言いたげだったが、その後、何も言わなくなった。


俺も話さなくなった。




俺は今とても嫌なヤツだ。


自分のエゴのためにサチを傷つけた。


一番傷つけてはいけない人を。



サチにとって一番嬉しい時のはずだ。


本来なら一緒に喜んであげるべきなのに。



それを俺の勝手な気持ちで台無しにしてしまった。





『哲朗。どうしたんだ?一体』


サチが寝付いたのを見て、俺は一緒にいられなくなり外に出ると、俺が外に出るのを待っていたように屋根から天子が降りてきた。



『……』


俺は天使の顔も見れない。


『アナタ、サチを傷つけたわよ。サチがアナタと喜びを共有したかったはずなのに』



そう。俺が悪い。



分かっている。



『よく分かってんじゃない。ならなぜ、傷つけるようなことをあえて言ったのかしら』


天使が腕組をして大きな溜息を吐いた。


『でもね、アナタの気持ちが分からないでもない』



天使が意外なことを言った。



しかし、俺はその一言すら気に入らなかった。


『同情しに来たのか?』


ついとげとげしくなってしまう。



『なに?同情して欲しいの?』


天使は俺を試すように言った。


違う。俺は同情して欲しいのではない。



『俺は何もしてないだろう。サチは自分の力で父親の心を動かしたんだ』


『そうね』



天使は俺の隣に立って言う。


俺たちはどこへ向かうでもなく歩いていた。


『なあ、俺の仕事は終わっただろう。もう、どこへでも連れてってくれよ』


俺は投げやりに天使に言った。



『…連れて行けないわ。今のアナタは』


少し、間を空けてから天使は言った。


その顔は無表情で何を考えているのかは分からなかった。



『今のアナタは中途半端よ。そんな人連れて行けない』


『中途半端?』



『そう。今のアナタは生まれ変わりたいわけでも、このまま彷徨いたいわけでもない。だから中途半端なのよ』


そう天使に言われて、俺は何も返す事ができなかった。


俺たちはコンビニのところまで歩いていた。



俺は不意に立ち止まり、コンビニの自動ドアの前に立った。



当然自動ドアは俺を感知しないので開かない。


そして、窓にも俺は映らない。


『サチが命の重さを知ったのはアナタがいたから。アナタはもう自分の役目はないと言ったけど、アナタの存在がどれだけサチを救ったと思うの?アナタの言葉がサチには必要だったの』



天使に言われても、俺は俺を映さない窓を見ていた。


『嬉しかったんでしょ?サチに必要とされて』



またもや、真意のつくことを言われ、俺はつい天使のほうに振り返ってしまった。


サチが俺がいて良かったと言ってくれたし、俺もサチに必要とされて嬉しかった。


だからこそ、今回、俺がこの世にいないということを改めて痛感し、辛かったのだ。



『アナタは気付いていないでしょうけど、アタシもアナタと一緒よ』


『え?!なにが?』


『アナタがサチに必要とされて、アタシもアナタに嫉妬しているの。アタシが天使という立場でなかったら、アタシがサチを救っていたのにって』


天使は星空を仰ぐように見上げた。


『でもね、アタシはアナタと違ってこの状況が何も変わらないことを知っているわ。だから、アタシは自分の仕事に誇りを持っている』


そう言った天使の横顔はきれいだった。



俺は頭では分かっているつもりだ。


この状況を作ったのは俺自身であること。


今俺がサチや天使に何か言ったところでこの状況が変わることは無い。



…なら、どうすればいい。



『生きたいのでしょう?哲朗』


天使の言葉にまた胸が鳴った気がした。


変わることは無いのに、それでも俺は天使が何とかしてくれるのではないかと心の中で期待していた。



自殺した身の俺にそんなむしのいい話あるわけないのに。



『生きていたなら、今のアナタならあるいは、何か変わることができたかもしれないと思っているのでしょう』


天使が俺を煽るように言った。



俺は天使が何でわざわざこんなことを言うのか、とムキになってしなった。


『ああ。生きたいよ!あんたのせいだ。あんたが俺をサチに会わせなければ俺はこんな気持ちにならずに済んだんだ』


俺は今までの感情を爆発させた。



でも、本当はこんなことが言いたいのではない。


生きたい訳じゃない。


自殺を決めたとき、決心したのだから。


後悔しないって。



俺はただ悔しかったんだ。


サチが泣いていたとき、涙を拭ってあげることも、抱きしめてあげることもできなかった自分が悔しかったんだ。



天使は黙っていた。


黙って俺を見ていた。


その目は俺の心を見通しているようだった。



『生きたい気持ちをかてにしなさい。アナタはサチに対していつも本気で接してくれたわ。だからこそ悔しいのでしょう』


天使の言葉は優しく、俺は落ち着きを取り戻した。




天使はその後、何も言わなかった。


また俺頭をクシャッと撫でてどこかへ飛び去っていった。



天使は結局答えを教えてはくれなかった。






はい。



今日はここまでとします。



暑い季節が始まり、私としては不機嫌な陽が続くと思うと憂鬱です。





それでは風邪には気をつけて。



バイバInBan。