RASTA!InBanでぇす。




突然ですが、繊細な私は、胃酸過多になりました。



考えられるのは、、、、、、うん!ストレスやね。これ。



ストレス社会に生きていると、我慢、法律、社会人という拘束状態だもんね。



なるよ。みんななるよ。



人間だもの。



あっ!あと、食事制限勧告が出ました。



これもストレスなので、これは解除しました。



…人間だもの。













『世界の終わりを、キミと…』




5.


俺の話を聞くと、天使はため息を付いて、ひとつの話をした。



『ねえ。哲朗。アナタはなんでアタシがあの子に何もしないか疑問に思っているでしょう。アタシはね、あの子に呼ばれたのよ。あの廃屋で』



『(は?!)』



俺はそんな非現実的なことに驚いてつい大きな声を出すところだった。



『サチはいつもあの廃屋で難しい本ばかり読んでいた』


俺はあの廃屋の本棚に並んだ本を思い出した。



『そう。いつもサチはそこで本を読んでから家に帰るの。まるで現実から逃げるように夢中でたくさんの本を読んだわ。その中で、天使の呼び出し方の載っている本を見つけた』



この天使と話していると、周りの音が何も聞こえなくなる。


それどころか、景色がスローモーションのようにゆっくりと動いている感覚がする。



不思議な感覚だった。


天使は続ける。



『まさか、アタシだって本当に呼び出されるなんて思ってもみなかった。正直と惑ったわ』



『(それで、サチはあんたに何を願ったんだ?)』



俺は話に続きを促した。



『サチはアタシに友達になってくれと言ったわ。アナタのように話し相手になって欲しいと』



天使はそれだけ言うと、視線を俺からサチに移した。


『でも、それは無理なことなの』


そのまま天使はきつく目を瞑った。



俺はなってやればいいじゃないか。という言葉を飲み込んだ。



『天使は人と関わりを持っていはいけない。天使は人を救う力は確かに持っているけど、それでは、全ての人が救いを求めてくるでしょう』



俺は生きていた時のことを思い出した。



俺もそうだが、神頼みをするとききっと、彼らは万能で、解決してくれるのではないかという望みを持ってお参りをする。



まぁ、本気で信じているわけではなかったが。



天使も同じだと思っていた。



『人には運命があるの。天使がその力を持って人を救うということはその与えられた運命から逆らうことになる。人は運命に逆らってはいけない。逆らえないように幸せと少しの試練が与えられているの。その運命の中でどう生きるかが人生なのよ』



天使の言葉に俺はあの時のことを問いただした。



『(俺が死ぬことも運命だったのか)』


すると、天使は言う。



『“死ぬ”という選択肢もあったというだけ。アナタの運命はあの時、二つの選択肢に分かれていた。生きることもできたはずよ。アナタが死を選んだのは後悔が強かったからね』



そう言った後、天使は少し笑って言った。


『思えば、これも運命だったのかもしれないわ。アナタはサチに会うという。ね』



『(運命…ねえ)』


俺は天使の言葉にただオウム返しだけをした。



カナが記憶を無くすのも運命だったのか。



俺と居た四年間を無くしてしまう、運命。


なんて残酷な運命だ。



そんな言葉で片付けてしまうのも切なかった。



俺たちの関係はそんな言葉でまとめられるほど簡単なものじゃない。



『(なあ。俺にサチが救えるのか?赤の他人だぞ?俺じゃなくて、サチの両親とか…)』


そう言ってから俺は初めて気付いた。



そうだ。



もっと、いい理解者がいるじゃねーか。



『(なあ、サチの両親のほうがいいんじゃねーか?俺よりもずっと長くサチといるんだから良き理解者だろ)』



俺はナイスな提案だと思ったが、この天使の反応はそういうものではなかった。



『サチの両親はサチに興味が無いのだよ。彼らの興味はサチの学力だ。いかにいい大学へ行かせるかしか頭にない。だから、サチが学校に遅れて登校しようが問題ではないらしい』



『(…ああ、まだいたんだなそんな人間)』


俺はガックリしてしまった。



そんな人は少なくとも俺の周りにはいない。



『サチはなんであんなにお金を持っていると思う?簡単に人に貸せるほど』



『(確かに。高校生にしては持ってるよな。金持ちとか?)』



天使は首を横に振った。



『サチはあんな両親のもとを離れて一人暮らしをしようと思っているの。サチには夢があるのよ。美容師になるという。サチはあの時アタシに言った。「あの家にいるかぎり、私の夢は潰されてしまう」と。だからアタシは救いたかった』



初めて、天使は本音のようなことを俺に話した。



そして、天使も俺たちと同じ感情を持っていることも。



『(でもさ、それでいいのかよ。サチは別に両親に虐待とかされてるわけじゃないんだろ?ただ、サチに幸せになって欲しいとかそういう理由なんだろ)』



俺は天使の言うことも分かるが、それでは一方的過ぎると言った。



『アナタにも夢があったでしょう』


天使が静かに言う。



俺の言っていることも分かるという言い方だ。



『(夢ねえ)』



無いわけじゃない。



そりゃあ、サチほど立派なものではないけど、俺にだってあった。



でも、もう叶わない。



叶うことはない。



それは死んでいるからではなく、生きていても叶わなかった。



『…確かに、アナタの言う通りよ。サチの両親は自分にできなかったことをサチに託そうと必死なの。でも、それはサチは望んでない。両親の役目じゃないわ』



『(大げさじゃないか?)』



俺は少し、冷静になって考えてみた。



『アタシはたくさんの人を見てきた。夢を諦めて失望して死んだ者たちを。アタシの役目は死者を天に案内すること。だから、アナタのような人をたくさん見てきた。サチにはそうなって欲しくない



『(運命は変えられる。とかいうやつか?)』


『分かってんじゃない』



と、言ってから俺は天使が今、大事なことを言ったのを思い出した。



『(ちょっと、待て!話を戻すぞ。あんた今、「アナタのような」って言ったけど、俺の死んだ理由知ってるのか?!)』



俺はドキドキしながら天使に聞いた。



『ええ。アナタは彼女と結婚しようとしていたのに、彼女はアナタを忘れてしまった。アナタをかばった時の事故の後遺症で。アナタはそれで責任を感じ自殺をした。アタシの担当は自殺者なのよ』



そして、最近の若者はみんなアナタみたい。と、付け足した。









はい。



今回は天使との会話ばかりでしたけど、次回はちゃんとサチも登場しますので、ご期待ください。



それでは、バイバInBan。