InBanさんて、なんで彼氏いないんですか?


なんて、「私、InBanさんに殺されたいです」と、言わんばかりの質問をしてくる強者がいる。



こういう時、私は好きで彼氏がいないわけではないことを伝えようとする。



しかし、うまく言葉が出てこなくて、歯がゆい思いをする。




そんな時、会社の有線で素晴らしい歌を聴いた。



この歌は私の今までを物語っている。



作った人は私のことをよくご存知だ。



その歌はカントリー娘のメンバー子と元dayaftertomorrowのボーカルの子が歌っているもので、多分内容としては、コクってきたから付き合ったのに、重いって言われてフラれる歌らしい。



まさに私のよう(´д`lll)




ちなみに私の場合はこっち(コクってきたから付き合った方)じゃなくてあっち(重いって言ってフル方)ね。



ったって、そんな経験はそうないけどねY(>_<、)Y



でも、大抵そうやって別れがやってくるわけです。




なので、なぜInBanさんは彼氏がいないのか気になる人はその歌を聴いてください。



その歌の通りです。





それでは本題に入ります。



お待ちかねのデートの章に入ります。



アツヤ君はどんなデートプランを提供するのでしょうか。










『23.    路地裏クリスマス・キャロル』        ③





クリスマス当日は晴天で絶好のデート日和になった。



俺は少し、早く家を出た。


なぜ早く家を出たかというと、美保ちゃんに渡すクリスマスプレゼントを買うためだ。


俺はあらかじめ京子から、女の子がもらって喜ぶものを聞いていたので、目処はついていた。



結局どこへ行くのか決められなかったので、待ち合わせ場所は新宿にした。



ここならどこへでも行けるからだ。



デパートへ行くと、さすがにどこも混んでいる。


俺はすぐに決めてどこかで休みたい気持ちを抑え、アクセサリーコーナーへ向かった。



「何かお探しですか?」


京子から聞いた情報だと、やはり女の子はアクセサリーが好きという事だったので、ショーケースの中のアクセサリーを眺めていた俺に店員が話しかけてきた。


俺はこれはチャンスだと思い、相談する事にした。



「あの、彼女にあげたいんですけど、何がいいですか?えっと、初めてあげるんですけど」


俺がそう質問すると、店員はニコッと笑って、ショーケースの中から何点かのブレスレットを取り出した。



「こちらなんかいかがですか?今人気の品なんですよ。初めてアクセサリーを送られる方はブレスレットを選ばれる方が多いですから」



と、勧めてくれたブレスレットは小さな石の入った物で、ハートと花と星の三種類のデザインがあった。



俺はその中で花のデザインのブレスレットを選び、プレゼント用に包んでもらうことにした。



店員は大切そうにそのブレスレットを小さな箱に入れ、ピンクの包装紙で包み、金色のリボンをかけた。



俺はそれをバッグに入れ、待ち合わせ場所へ向かった。





「ごめん。待たせちゃった?」


いつもよりも早く来たはずなのに、またしても美保ちゃんの方が早かった。


「ううん。私が早かっただけ」



そう言って美保ちゃんは笑った。



待ち合わせた場所は混んでいたので、どこへ行くかの相談もしたかったので俺たちはどこか休めるところを探した。



「どこも混んでるね」


やはりみな考えている事は一緒な様で行く喫茶店やカフェはどこも満員御礼状態だった。


「ねえ、屋上は?」



美保ちゃんがデパートの上を指して言った。


「ああ。いいね、ちょっと寒いけど」


エレベーターで屋上に行くと、家族連れしかいなかった。


「空いてるね」


さっきの光景とはうって変ってこっこは混んでいない。


俺たちはベンチに座った。



「美保ちゃん。ごめん、結局何も決まらなかった…なんかいい場所を考えたかったんだけど…」


「ううん。私の方こそ何でもいいって言うのが一番困るのよね」


そう言って、美保ちゃんは苦笑した。


「美保ちゃんはどこか行きたいところある?」



「そうね、私も考えたんだけど、この時期はどこも混んでいるから…」


下を見ると、さっき俺たちが待ち合わせした場所が見える。



すごい人の量でびっくりする。



「あっ!」


その時、美保ちゃんが叫んだ。



俺は下に気が向いていたので、本気で驚いてしまった。


「どうしたの?」



「ごめんなさい…。私、いいこと思いついたわ


美保ちゃんが嬉しそうに言う。


「なに?」


「どこも人でいっぱいじゃない?だから逆に人のいないところへ行くの」


「へえ。おもしろそう。行こう」


と、俺は立ち上がったが、人のいない所とはどんなところだろう…



「美保ちゃんはどこか知ってる?」


俺が美保ちゃんに質問すると、美保ちゃんはしばらく考えた。そして、



「路地裏とか?」


「いいね。路地裏行こう」



早速、路地裏探しに出発した。


すると、美保ちゃんは慣れた足取りで歩き出した。



「美保ちゃん詳しいの?」


俺がそう言うと、美保ちゃんは恥ずかしそうに笑って言った。


「昔から好きだったのよ。路地裏って結構穴場なの。おいしいケーキ屋さんとか、小さな公園とかあって」



美保ちゃんは楽しそうに話す。


俺はそんな美保ちゃんの横顔を見ていた。



人ごみの多い通りを過ぎて小脇に入るともう、人気がなくなった。


そして、少し歩き進めて行くと小さな公園があった。



「本当に公園があるんだ」


俺は驚いてしまった。



路地を入ったところなので、人はいない。


というか、名前に公園とついているだけで小さな空き地のようだった。



遊具などもなく、真ん中に噴水があるだけだった。


その噴水も壊れていて落ち葉で埋もれていた。



静かだった。



遠くから人の声がかすかに聞こえるが、ここだけ別世界のようだ。


「なにか近くにあるかな?



俺たちはこの公園の近くを散策した。



しかし、近くにお店のような所はなかった。


「アツヤ君。ここって住所代々木なのね」


「へえ。一駅歩いたんだ」



俺たちはそこからタクシーを拾い、原宿へ向かった。


なんでも美保ちゃんが原宿で“思い出に残った路地裏”があると言うのだ。


「でも、ぼんやりとしか覚えてなくて、もしかしたら見つからないかもしれないわ」


美保ちゃんは不安そうに言った。



でも、俺はこの路地裏探検が結構楽しかったりする。








はい。



今日はここまでにします。



クリスマスに逆に路地裏探検。



私はこういうヒネくれた考えが好きなんです。



みなさんも大切な人との記念日には是非路地裏で。





それでは次の章で会いましょう。



バイバInBan。