みなさんは誕生日の思い出なんかありますか?



欲しいものじゃないものをもらって困った人。



どう使えばいいのか分からないものをもらって困った人。



わざわざ海外に行ったのに「なんでこんなもの?」っていうものをもらって困った人。



たくさんいるでしょう。



誕生日はみんなそのくらい大騒ぎなんですね。




アツヤ君たちもどうやら誕生日に向け、大忙しのようですよ。




え?!美保ちゃんと京子の誕生日が一緒!!!!!???














『22.    誕生日は大騒ぎ』              ①




美保ちゃん誕生日はなんと京子と一緒だったのだ。



去年は三人で誕生日を祝ったが、今年は美保ちゃんと二人で誕生日を…



「じゃあ、一緒に誕生日パーティーしような」


「は?ナンデ?」


浩志に美保ちゃんと京子の誕生日が一緒と言う話をしたら、なんと浩志は一緒に誕生日パーティーをしようと提案してきた。



なんと、京子もその提案に賛成だった。



「美保ちゃん紹介しろよ」


「そうだよ。アツヤの彼女見たいし」


京子はあの出来事が夢だったように何もなかったが如く振舞っている。



一体何を考えているんだ。



「ちょっと、浩志!」



俺は浩志を呼んだ。


「お前、京子に告白するんだろ?なんでわざわざみんなで祝うんだよ」



俺は小声で浩志に聞いた。



浩志は京子の誕生日に告白をすると俺に約束した。



二人で祝ったほうが告白しやすいはずなのに。



「いや…告白はするよ。でも、二人ってのは気まずい」


浩志は両手を顔の前に出し、京子がいるのにお構い無しに俺に頼みごとをした。



「なになに?浩志どうしたの?」


同然何も知らない京子はなんで浩志が俺に頼みごとをしているのか不思議がっていたが、俺たちはなんでもないと口を揃えて言った。



「じゃあ、場所とかは俺が決めるから」



勝手に浩志はそう言った。




『お主の考えておる事などお見通しじゃ』


家に帰った俺が明らかに困った表情をしているのを見た春姫がやって来て言った。



『どうせ、お主は美保が恋敵である京子にいじめられるのではないかと心配しておるのだろう?』


図星過ぎて俺は何も言えなかった。



「なあ、春姫。俺さ…」


『アツヤ電話じゃよ』


俺の言葉を遮って春姫が携帯電話を差し出してきた。



「誰だよ」



ディスプレイを見ると、浩志からだったので一端切ることにした。



そして、もう一度春姫に向き直って話をしようとした。



「あのな、春姫。ここで相談なんだけど」


『アツヤ。出たほうがいいぞ』


「なんだよっ!



切ったのにすぐに浩志はかけなおしてきた。



仕方ないので、出る事にした。



「なに?浩志」


俺は少し不機嫌気味に言った。



話の内容はプレゼントを一緒に買おうと言うことだった。


「分かった。明日、三時ね」


そう言って電話を切った。



『お主。さっきなにか言いかけておったな。なんだ?』


「今まさに浩志に誘われた事だよ…」



『ん?』


春姫は分からないといった顔をした。



「春姫に相談したかったのは、美保ちゃんの誕生日プレゼントを何にすればいいのかってことだったんだ」


俺に言われ、春姫は少し、困った顔をした。



『わしは現代のやつらがなにが欲しいのか知らん』



春姫は冷たく言った。



でも、俺は知っている。



なんだかんだ言っても結局春姫は助けてくれる。



『浩志と行くんじゃろ?やつの方がよっぽど女の好きそうなものを知っておるのではないか?』



「まあ、約束しちゃったし」




その夜、寝ながら明日何を買えばいいのか考えていた。



去年はこんなに悩んだりしなかった。



きっとそれは相手が美保ちゃんだからなのだろう。



しかし、考えれば考えるほど寝付けない。



『わしだったら最初のプレゼントはあまり高くないものが良いな』


何度も寝返りを打って、それでも寝れないので、ついに寝ることを諦め、ソファータバコを吸っていた俺の隣に座って春姫が言った。



『付き合っているとはいえ、美保はそういうプレゼントは欲してはいないと思うぞ。今の世の中は進みすぎているようじゃが、美保はそんな時代には珍しいほど純情な子じゃ。お主だって指輪やネックレスをあげるのは少し、荷が重いと感じておるからそんなに悩んでおるのじゃろう?』



春姫の言うとおりだった。



俺は本当は指輪とかアクセサリーをあげたかったが、きっと美保ちゃんにあげたら引いてしまうかもしれない。



そう思うと、一体何をあげたらいいのか逆に悩んでしまうのだ。



「そうなんだ。違うものをあげたいんだけど、思いつかなくて…」



俺はそう言った時、春姫がまた困った顔をしているのに気が付いた。



俺は関係ない春姫を巻き込んでしまっている。



いつもそうだ。



俺は春姫に甘えすぎている。



「まあ、実際デパート行けば何かあるし、大丈夫だよ」



俺は無理やり寝たフリをして春姫を安心させる事にした。








はい。



今日はここで終わりです。



アツヤ君は春姫におんぶに抱っこですね。




これが後に大きな問題を生むことに…




まあ。その話はさて置いて、気になる続きはまた次回。




それでは次の章で会いましょう。



バイバ(InBan。。。**