来年もよろしくお願いします。
InBanの助手席に同乗する勇敢なヤツは一緒に死のドライブしようぜい☆
あの初日の出まで!!
それではお待ちかねの続きに参りたいと思います。
『15. 死のドライブ』 ②
『それにしてもアツヤ。車はどうするんじゃ?ドライブじゃろう?』
家に帰って春姫に今日のことを報告すると、春姫は思い出したように言った。
「車なら大丈夫。ハルカのところにあるから」
俺は夕飯の支度をしながら美保ちゃんの返信を待った。
『アツヤ。ドキドキするじゃろ?』
春姫が悪い顔になって言った。
大人をからかう子供のような顔だった。
「そりゃあ、いつものメールとは訳が違うからな」
そう言いながらゴハンが全然喉を通っていない。
かなりドキドキしているようだ。
その時、美保ちゃんから運命の返信が着た。
『なんて書いてあるんじゃ?』
春姫も興味津々といった様子で携帯を覗き込む。
内容はこうだった。
“今日は講義がぎっしりあって少し、疲れました。アツヤ君は早く帰れたみたいでいいな。
ところで、ドライブの事ですが、誘ってくれてありがとう。実は私も行きたいと思っていました。
いつ誘ったらいいのか分からなくて、全然話を切り出せなくてごめんなさい。日曜日は私もヒマなので是非行きたいです”
「やったぞ!!春姫」
『よくやった。アツヤ』
俺たちは声を出して喜んだ。
いや…実際この部屋にいるのは俺だけなので俺が一人で大声を出している変な人ということになるが、そんな事気にしてなんかいられない。
美保ちゃんと一緒にドライブができるのだから。
早速太一に連絡をして、ハルカにも車を貸してもらえるか聞くことした。
「よかったじゃんか!アツヤ。おめでとう」
すぐに太一からは電話があってすごく喜んでくれた。
「ありがとう。太一のお陰だよ」
「じゃあ、今後なんかおごって♡」
太一はこういうヤツだ…。
「でもよ、良く美保ちゃんドライブ行くのOKしたよな」
「なんで?」
「え?あぁ、別にいいんだ。気にすんな。じゃあ健闘を祈る」
太一は意味深なことを言って電話を切った。
ハルカからは明日家に来て。と、短くメールが返ってきた。
次の日、幸運にも講義が休みだったので、ハルカの家に行くことにした。
美保ちゃんとドライブデートをする話もかねて。
ハルカは専業主婦なのでどの時間でも家にいる。
「どうぞ~」
ハルカはご機嫌で出迎えた。
「で、どうなったのよ。聞かせてくれんでしょう?」
アイスティーを出しながらハルカは言った。
「いやぁ~緊張したけど、ドライブのアポ取ったよ」
「へえ~すごいね。あのアツヤが。良かったね」
ハルカはアイスティーを混ぜる手を止めて喜んでくれた。
「それで昨日の件なんだけど、ハルカにドライブに行くための車を借りようと思ってさ。ハルカ車持ってたよな?」
俺の記憶が確かならば、ハルカは健一と付き合ってるときの誕生日かクリスマスのプレゼントに健一から車を買ってもらっている。
「あれね、ごめん。今修理に出してんのよ。この前ぶつけちゃってさ、でも、健一が持ってるから健一に貸してもらいなよ」
そう言って、ハルカは地下の駐車場へ案内してくれた。
「これが健一の車」
と、ハルカが指す方向にはピカピカのベンツが止まっていた。
「これ……?」
「健一の」
「買ったばっかって感じがするんですけど」
「うん。三ヶ月くらい前かな?」
あっけらかんとハルカは言った。
新車でしかもベンツなんていくら健一でも貸してはくれないだろう。
それにいくら貸してくれるといっても、緊張して運転なんてできない。
当然楽しくドライブどころではない。
「レンタカーにするよ。いくら健一でもこれはさすがに貸してくれないでしょう」
「そうかな?」
俺はハルカのマンションを後にした。
あの夫婦とは金銭感覚が全然違う。
しかし、その夜、ハルカから連絡があった。
「もしもし。ハルカ?うん。え?!え?いいよ。いい!いい!……うん。分かった」
『どうしたんじゃ?アツヤ。真っ青じゃよ』
「春姫」
『うん?』
「健一。車貸してくれるって…」
どうやらハルカからの電話は今日の車に関しての事だった。
さすが、健一。
車を貸してくれることをあっさり了承してくれた。
今回は勘弁して欲しかった。
はい。
時間をまたいでしまいました。
あけましておめでとうございます
。
書いた当初はまだ去年だったのですが、今は今年になりました。
ブログで年を越すとは思ってもみなかったのでこれもなか②おもしろいですね。
それでは良いお年を。
今年もこの「ルームナンバー305…」をよろしくお願い致します。
InBanも、アツヤも、春姫も、ハルカも健一も、美保も頑張りますので心大きくご覧になって頂ければInBanは幸いにございます。
今年も言いますよ。
バイバInBan。