今日は雨ですね。InBanでございます。


一日引きこもってたんで今日は雨だけど、表へ出ました。



なんか本屋でおもしろそうな本を見つけてしまいました。「続 おまえら行くな。」っていう本です。


続なんですが、私はまだ最初の巻を買っていません…



さあ、この本の感想は本の感想などはまだ当分かかりそうです。



なんせ私は本を読むのが超苦手…


さて、今日でこの章は終わりになります。










『13.大切な一言』     ④





帰り道、いつものような仲になった俺たちは恋愛の話しをし出した。


「ねえ~アツヤ。あんたアタシをフッたんだから他に好きな子とかいるんでしょうね」


やはり話のネタを作ったのは京子だった。


俺もこの際だから二人に美保ちゃんのことを話そうと思っていた。




なんたって久しぶりの恋なので、アドバイスをしてくれる友達がいるのは心強いはずだ。


「じ…実はさ」


「アツヤ。恋してんだよな」


俺が話をする前に浩志が先に言ってしまった。なんで言うんだよ~!!


「え!?マジで?やっとアツヤにも春が来たのか~」


京子は感心していた。


みんなそんなにも俺が恋をすることが不思議なのだろうか。



「お前、どこで知り合ったんだよ?」


浩志も京子も俺の恋愛に興味津々だった。


なぜか俺は恥ずかしくなってしまった。


しかし、こうなったからには俺はいちから説明することにした。


同じ電車で会った美保ちゃんに一目惚れをして、痴漢から見事救ったことをきっかけに話しかけることに成功し、今に至ることを。


もちろん春姫からアドバイスを貰ったことは言わない。



「本当に人目惚れなんだね~アツヤ」


ここじゃなんだからということで、場所を俺の家に移し、改めてその話を聞いた京子は確信したように言った。



「んで、その後その子とはどうなったわけ?番号交換とかした?」


浩志も質問してきた。


その質問には俺は堂々と答えることができる。


だって、さっき交換したばかりだ。



しかも、彼女のほうから声を掛けてきたのだから。


「ああ。番号交換はしたよ。しかも、彼女から声を掛けてきたんだよ」


でも、あんまり自慢ぽく言うと、二人に失礼かもしれないと思い、深く話したくはなかった。


「いいじゃん。うちらに気使ってんの?そんな事しなくていいよ~。アタシ達アツヤの恋応援してるし」



京子は何よりも俺が恋している事が仕方ないようで、執拗に聞きたがる。


二人ともまるで何も無かったように接してくれるので、俺もついさっきの気まずさを忘れてしまうそうだった。



京子は明日学校があるからということで帰り、浩志も京子を送っていくと言って一緒に帰った。


また、俺は残飯の後片付けをすることになった。


片付けながら俺は春姫の事を考えていた。


結局また春姫に助けられたかたちとなった。




でも、春姫は何度も俺を助けてくれるのに、俺は春姫に何もしてやれてない。


本人曰く、春姫は戦争中に防空壕のなかで生まれることのできなかった子の幽霊の集合体らしい。



望んでも叶わなかった自分の分も、自分は誰かの願いを叶えないと気が済まないのだ。


でも、俺は思う。






「なあ、春姫。春姫はさ、なんで自分だけ?とか思ったことはない?」


『なんじゃ?急に』


今日は授業が午前中で終わり、俺は夕飯の材料を買って家に帰って来た。


いつのもように笑顔で出迎えてくれた春姫を見て、俺はマジマジと言った。



春姫は俺よりもはるかに長い時を生きているのに、いつまでも小さな子供の姿をしている。


考え方は俺よりも全然大人なのに。



「だってよ、自分はもうこの世にはいないんだぜ?なのに、春姫はみんなを幸せにしたがってるじゃん?自分のことを考えたりとかはしないのかよ」


そうだ!春姫だって少しは自分の事を考えたっていいんだ。


もうこの世に居ないからといって諦めることはないじゃないか。


自分がいつまで経ってもこの世に居るのは、成仏できないのは、何かこの世にきっと強い想いがあるに決まっている。


だったら、俺は何か協力できることがあれば力になってやりたい。



だが、春姫はこう言った。


『それがわしの生き甲斐なんじゃよ。わしらは生まれたくてもこの世に生まれることのできなかった霊じゃ。自分自身に未練があるゆえ、自分が手助けをしたことでその人が幸せな思いをすることができるのならしてやりたいと思う。だから自分だけ、と思ったことはない。思っていたならとっくにとっくに悪霊になっているはずじゃよ』



春姫は俺の質問に何の迷いもなく答えた。


やはり春姫の考えは立派だと思う。


でも、俺は少しくらい自分のことを考えたって罰は当たらないと思う。



一番かわいそうなのは春姫だ。


いくら今まで誰かを救ってきたって、俺みたいに春姫に感謝している人間が後何人いただろう。



『お主の気持ちだけでわしは充分うれしいのだぞ』


俺の気持ちを感じ取ったのか、ボソッと春姫は言った。









はい。


お疲れ様でした。



春姫に絶対の信頼を置いているアツヤくんの今後に期待です。




感動的なラストは間違いないのでご覧になってて下さいね。




それでは寒いので、暖かくして下さい。




バイバInBan。