なんだこれ・・・とにかくすごい。わけわかんないけど何かすごい・・・作者、頭おかしいだろwww
↑読み終わった直後の感想。まだ見てない人はこの下の記事内容を見ずに、先に読んでみることをお勧めします。
以下、話の内容にも触れます。
長女と三女が空を飛べる以外には、ごく普通のどこにでもある円満な家庭(←普通じゃねぇw)山口家。その家庭にある日突然、空飛ぶ一家、杉山家が山口家に現れ強引にある交換を行う。その交換とは山口家の三女の朝ちゃんと杉山家の昭という少年との交換。山口家は父、長女のゆり、次女の枇杷(主人公)がなんとか朝ちゃんを取り戻そうと抵抗しますが、その抵抗は結実せず、朝ちゃんと昭の交換が成立する結果となってしまった。
しかも朝ちゃんは自ら杉山家の一員になることを決めたことが明らかになる。この出来事は山口家に深い傷跡を残すこととなった・・・
まぁ、話はこんなかんじで始まります。
・この作品のテーマは何か?
この作品のテーマは何か?と考えたときに家族愛について描きたかったのかと初めは思いましたが(まあもちろんそれもあるでしょうが)、それよりも人生における「選択」、すなわち「唯一性の問題」がこの作品のメインテーマであると思いました。別作品、『ソマリア、サッチ・ア・スウィートハート』を読んでこの思いはさらに強くなりました。
序盤での家族の交換・・・家族は唯一無二の存在ではないのか?加えて主人公、枇杷には更なる唯一性の問題が立ちはだかります。それは彼女と姉のゆりが恋愛上でかぶってしまうことが続いたために生じた、自分は姉との並列可能な存在ではないのかという認識。姉が駄目だったからその次に私に告白してきたのか、私と寝ていても姉のことを思うんじゃないだろうか、などなど。結果、枇杷は真剣=マトモな恋愛ができません。唯一無二の自己証明の失敗を恐れ、終わりが明確な恋しかできなくなります。いや、恋愛から逃げていたというべきでしょう。彼女の「選択」は「別れる」と決まっており、選択肢から逃げている。数ある選択肢の中から、それを「選択する」ことも当然唯一性の問題を内包しています。
杉山家での分けのわからない出来事wwwあそこで枇杷は一種のパラレルワールドを体験しますが、それにより実感できた、「選択」の重要性・・・重たさ。枇杷はこれから「選択肢」と真剣に向き合うことでしょう。この時、この瞬間の選択、数ある選択肢から選ぶことができるのは一つ。
・透明魔人とは何か?
捨てられた選択肢のことかなあ。透明魔人と戦うってのは、「あの時にあの選択肢捨てたけど正しかったよね?」と振り返ることかと。朝ちゃんが透明魔人と戦う戦士として選ばれたのは、これはネットでみた意見だけど、そういった選択をやってこなかったから。まあこれにより、透明魔人と戦うと決めた最初の選択を肯定するために、透明魔人と戦い続けねばならないという結果に・・・
山口家→朝ちゃん奪還という透明魔人
朝ちゃん→山口家に止まるという透明魔人
山口家の捨てられた選択肢を否定することが朝ちゃんのそれを否定することでもある・・・






