去年の8月12日の朝、
「そうだ、まだ眉山に登っていなかった」
と思い立ち、ホテルから歩いて向かった。
暑い暑い盛りの熱い熱い阿波踊り。
11日の前夜祭を観て、明けた翌朝、
街はその開幕の朝、期待と喜びとが一杯に詰まった、何とも言えない空気に包まれている。
強い日差し、濃い陰、揺れる緑、唸る蝉。
登山口は、建物の陰に隠れるようにあった。
思いのほか急な坂道だったが、時間はそんなにはかからない。
山頂からは、これから祭一色に染まる(もう染まっているか?)市街が一望できる。
去年は、阿波踊りに通い始めて五年目だった。
眉山から見渡せた徳島の街は、生きているように深くゆっくりと呼吸しているように見えた。
この徳島が舞台となった映画・眉山。
深く、潔く、静かに熱い。
さだまさしさん、犬童一心監督、ありがとうございました。
映画の中で、あなたが一番会いたいと願っている人と、会って下さい。
富田の徳島三年記はこちら
●『ざわめきの人夏』 (2002.8.11~15 徳島阿波踊り観光)
●『夏を囃して 夢みる阿呆』 (2003.8.12~15 2年連続徳島阿波踊りを終えて)
●『阿波立つ三年 参加賛歌記』(2004.8.12~15 徳島阿波踊り~同行二人連デビュー)