最終日の昨日、両国・シアターX(カイ)劇場に行ってまいりました。
雲ひとつない快晴。
都心も車の数がかなり少なく、静かなんです。
横浜の我家も東名高速が近いので、いつもはそれなりの騒音があるのですが、昨日朝起きた時は、不気味な静けさに思えたものです(今日は正月か?と)。
さて、両国ですが、ここもなんだかのどかで、開場前にちょこっと国技館にも散歩してきました。
シアターXは、マルセさんが多く公演してきた劇場で、亡くなった時の追悼ライブは、この劇場まるごとで大騒ぎしたものです。今年2月の七回忌ライブもここでした。
いつもここ。
本当は、渋谷ジァンジァン、狛江Beフリー、もマルセさんの常打ち小屋でしたが、これらの劇場は今はなく、シアターXだけが残った。
花咲く家~は、マルセ太郎さん芝居の中でも唯一、マルセさんが本人役として出演した作品です。
今回、マルセ役は松元ヒロさんが演じました。そのヒロさんが最初に登場し、いつものお笑いライブのような雰囲気からスタートしました。
この芝居は、全編、マルセさんの遺言と言える作品だと思います。
役者さんの口を通して、マルセさんの声が聞こえてくる。
いつも弱いものの立場で見て、考えて、語られる、その言葉が聞こえてきた。
もう何度も聞いた筈だけれど、生の声で、目の前で、今、聞くことが、まさにライブ。
言葉が生きている。
マルセ太郎の声が蘇った、時間でした。