シャンゼリアの耀きの下で | 富田和明的太鼓日記『その日の気分打!』

富田和明的太鼓日記『その日の気分打!』

太鼓打ち・富田和明の、太鼓と関係あることないことをその日の気分で綴る、和太鼓ドンドコ日記







  すべての演奏が終わって袖に戻った時、最初に携帯電話の時計を見た。


 13:27。間に合った。


 


 一つ階が上の宴会場で新郎新婦の入場が、一時半からだったので、その時間までに終わるという制約があった。


 


 ここは、東京・恵比寿ガーデンプレイスにあるウェスティンホテル東京のギャラクシーという名の、一番大きな宴会場だ。


 


 


 


 


 


 


 式典が予定通りにそのまま進むことは少なく、大概は時間が押す。そして終わりの時間は決まっている。さてどうするか・・・。演奏演目や構成を直前に変えたりする。その辺のところ(時間調整)も力の見せ所ということだ。


 


 和太鼓★新紀撃チームの演奏の前に、主催者側の特別編成太鼓団の演奏があった。


 たった二回の練習ではあったが、何とか彼らは大役を終えたようである。僕の知らないところで相当に練習はしたのだろう。太鼓なしで‥‥。


 二回目の練習は、僕が淡路から帰った翌日だった。


 故障車からレンタカーに太鼓を載せ替えたところで、雨がぽつりぽつり。その後は土砂降りになった。


 練習会場の駐車場への誘導係として、A団長は傘も差さずに立っていた。他のメンバーも突然の雨に体を濡らしていたが、もうそんな事は関係ない「とにかく今日の稽古で決まってしまう」そんな必死な思いが伝わってきた。


 


 自社の50周年という大きな大きな節目の式典に、自分が出演する。そうないことだろう。


 


 こういう記念パーティーでも、「アトラクションをただ鑑賞する」ところから「何か自分たちも参加する」方向が出てきている。


 その方が会の締まりも盛り上がりもいいに決まっている(やり方次第で)。


 


 昨日の演奏にしても僕と熊谷修宏の二人だけれど、この前に十人衆の太鼓演奏があった。そして最後にも一緒に叩き、最後の最後に登場した社長の一打(いちだ)打ち納めで終えた。


 


 こういう記念の会では、主催者の皆さんの喜びを感じられることの方が、自分が太鼓を叩く喜びよりも 勝る。


 


 


 


 


 


 


 


 地下二階の駐車場から地上にあがると、清々しい空の下、日曜日の午後三時。ガーデンプレイスは人波に溢れている。


 土曜日に戻って来た愛車を僕は走らせながら、山手通りに向かっていた。


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


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