ラファエル前派の軌跡 三菱一号美術館
2019年3月14日~6月9日
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ラスキンの生誕200年を記念する本展には、かれが見いだし、当時のアート・シーンの中心へと引き上げた、前衛芸術家の作品がつどいます。 ターナー《カレの砂浜―引き潮時の餌採り》、ロセッティ《ウェヌス・ウェルティコルディア(魔性のヴィーナス)》、バーン=ジョーンズ《赦しの樹》などの傑作が、海を越えて一堂に会します。
ターナーの先駆的な表現に正当な評価を与え、いち早く前衛のラファエル前派同盟を擁護したラスキン。 かれの力強い言葉は、温かく、親しみに満ちていて、人々の心を捉えました。 とりわけ、その近代社会批判は、モリスらを手工芸の復興へと駆り立て、アーツ・アンド・クラフツ運動につながってゆきます。 ラスキンの眼を通して、19世紀の英国美術を概観します。
ラスキンは、美術界の中心となる人物のみに目を注いだわけではありません。その思想は、さまざまな周縁の芸術家にも浸透して、豊かな実りをもたらしました。 本展では、ラスキンが指し示した道から、新たな試みが芽生え、発展してゆくさまを、多彩な秀作によって跡づけます。
