ストック機と親父
「スロットは液晶が付いてないとつまらん」
アイスコーヒーを飲みながら親父はそう呟いた。
なんとも素人じみた発言に、小１時間問い詰めたかったのだけど、よく考えて見るとその言葉には深い意味があるのだろう。
２０代の頃に覚えたパチンコ、スロットマシンから打ち続け、もうすぐ定年を迎える親父は、最近になって番長だの俺の空だの、その類の人気機種に手を出し始めるようになったのだが、物心を付いた頃から向こう８年間はジャグラーを打つ後姿しか見た事が無い私にとっては、番長に腰を置く親父の後ろ姿に違和感と不安を感じる。
何故不安を抱くのかと言えば、親父は過剰意識しすぎる傾向にある。
「あと６００ハマらな当たらん」「次がビッグなら連荘する」等と波を読み、勝つ事が親父のアイデンティティーらしいのだが、ジャグラー相手に、基本的にはハマらないと連荘しないと言う概念が強い辺り、質が悪い。
良くも悪くも、１０００Ｇ程なら容易くハマれてしまう番長を好む親父に、私は本当の事を教えてあげたいのだけれど、「所詮スロットは水物」とおっしゃる親父の発言にも一理があり、それならば良からぬ水を差してしまうのも悪い気がして、黙々と天井目指して投資する親父を止めないのだけど、天井目前で向かえたゲーム数解除から、ＢＩＧ主体でデータロボを一直線にしてしまう辺り、ギリギリの所で生かされている親父を見守り続けたいと思った次第である。
簡潔に述べると、ＧＯＧＯランプを見つめ続けたスロットライフが煮えたぎり、フラフラと腰を降ろしたストック機の味を占めてしまった親父。結局の所、仕様を分かっていても天井を追っかけてしまう私の性分の方に問題があるのかもしれない。
高設定狙いという理由をつけて立ち回るのは、私には向いていないと気づき始めた春の風は、どこか湿っていた。
４月 月間収支結果
稼動日数１４日
１０勝４敗
平均勝ち額＋３４、１ｋ
平均負け額－４４、２ｋ
トータル＋１２０、１ｋ
・・・
という事で、番長を軸に、良くも悪くも無鉄砲な立ち回りでホールを駆け抜けた４月。
そんな中でも、南国、俺の空、５号機にジャグ。と、派生した私の思考から打った面々でプラスに持って行けたのが強みだったに違いない。
番長での月間収支が概ねプラスになった所で、機械割り１０８％との付き合い方を、勝手に義務感を感じながら達成した訳なのだけど、そんな勝利の一服に酔いしれた後半期に穴があったと思う。
大体１０００Ｇ程ハマってたら良いんじゃないの、と手を出したＮＥＷ島唄。
内部システムも曖昧にしか分からないまま４０ｋ投資した頃に、「ＢＩＧを引くまでヤメられない仕様なんだ」と、気づく始末。
口から息を吐く程投資しつづけた結果、一度もＢＩＧを引く事も無いままシッポを巻く事になるのだけれど、私が席を立った台こそが、本当の意味でのＮＥＷ島唄だった事は言うまでもない。
そこから、うまく噛み合っていた歯車が狂い始め、直進にしか見えない坂道を転がり続けた結果が今月の収支になった訳なのだけど、１４戦４敗に対し平均負け額が－４４ｋなのは、当面の純心な一途さの表れなのだろうではないか。
と、こんな事を言ってられるのも、たまたま勝ってる内だけである。
ともあれ、結果が全てのスロットに置いて、「今ならイケる」だの、ああだこうだ言いながら楽しむ姿勢が無いとやって行けない私にとっては、本当にありがたいプラス収支。
今月から仕事を始めるので、稼動も若干少なくなると思いますが、これからも頑張って更新していきます！
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押忍！番長サウンドトラック
購入しちゃいました。素晴らしいです。
パチスロのサウンドトラックで聞けるのはコイツくらいなんじゃないかと。
ネタは良いけど無理矢理ねじ込んた感のあるメドレーリミックスは非常に否めないのですが、それを除けば、流石と言って良い程の一級品。
重低音のあるベースラインに乗って轟ＢＩＧが流れた日にゃあ、番長という数々の戦場を生き抜いた（死に絶えた）人間の記憶が、フラッシュバックの様に蘇ってくる。イントロを聞いて鳥肌が立った人は立派な中毒者です。
他にも、薫、操ＢＩＧの収録は勿論の事、サウンドを聞くだけであの時の緊迫感が蘇る、特訓、番長対決曲集。
そんな、中身がぎっしり詰まった楽曲達の後に流れる操ＢＩＧ「Distance」のバラードリミックスは、まるで残業が終わった後に食す一人茶漬けの様な、「オイシイ」仕上がり。今までの曲が、この曲の為の噛ませ犬だったんじゃないかってくらい「聞かせる」ナンバーです。
という訳で、これ以上思い入れが強くなると金銭的に非常に困るんですが、ここは我慢して、程々に番長と向き合って行こうと思う次第です。
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でっかい南国
もぎ取った果実を、恐る恐る食べてみる。ブルーハワイの甘い味は、「５」だった。
恐らく生涯３度目となる、南国の「５」。コイツの安定度と出玉スピードを例えるならば、赤いフェラーリを乗りこなす、若手潰しのミハエル・シューマッハ。
しかし、掴んだ時刻は夜の１９時。どうしようも出来ない北斗で、ヤラれ気味の収支を盛り返すには、ココしかないと踏んだ私。
「お座り一発キュインの一撃ドル箱タワー１０箱」と、思い描いたロケットスタートをイメージしながら、慌ててコックピットに乗り込む。
ブン回した１ｋ目。チェリー１回にスイカ１回という、若干違った意味で鳴いてもおかしくない展開に苦笑いしながらも、大きく膨らんだ思惑を押さえながらレバーを叩く。
そして、パトライトをじっとみつめ合わせた１６ｋ目。
私の与え続けたプレッシャーの視線に耐え切れなくなったのか、パトライトがたまらずキュイン。と鳴いた。
「もっと素直になれば良いのに」などと、思いながら射止めた図柄は、ＲＥＧ・・・。
ここで単発ならば、いつもの負けパターンなのだが、さすがは「５」。前任者の単発２発のお陰もあって、恋焦がれた蝶々が舞い上がった。
３０パイコインが溢れ出す、圧倒的ボリューム感。加えて、新パネルの青い蝶々は、実に綺麗である。
ラオウの剛昇波や、スーパービンゴのデジタルカウントが止まる瞬間をイメージしながら、プレッシャーのかかる場面を乗り切る事３往復。気合で飛ばした７連目からプレミアムＢＧＭが流れた時、約３ヶ月振りの大連荘を味わうと共に、募り募った不安を押し切る事が出来たのだと、ホッと胸を撫でおろした。
ＢＩＧ７ＲＥＧ３の１０連荘で、概ね３０００枚のコインを獲得した私は、低下する己のヒキと時間を考慮し、「あと一回」と決めて、再び深く埋まった蛹を掘り起こす事にしたのだけど、コインを減らす事なく掘った４回目の鳴きで飛んだもんだから、「シューマッハはちげぇなぁ」なんて思いながら消化していると、見事に単発で終了してしまった。
閉店まで２時間もあったが、一度決めた事は貫こうと、自分らしくない理由をつけてヤメ。
中毒性の強い蜜を吸ってしまったので、今後の誘惑が恐ろしいです。
メンソーレ３０ （１０２５Ｇ～
１０６２ ７７７ ２ｋ
１１ ７７７
１６ ＲＥＧ
１２９ ヤメ （６６５枚）
メンソーレ３０ （７１Ｇ～
１００ ヤメ １ｋ
北斗 （４６５Ｇ～
４７１ ２チェ
４９５ ７７７×１ １ｋ
３４５ ヤメ ９ｋ
南国育ち３０ （３００Ｇ～
７５３ ＲＥＧ １６ｋ
１ ７７７
１ ７７７
１ ＲＥＧ
１ ＲＥＧ
１ ７７７
１ ７７７
１ ７７７
１ ７７７
１ ７７７
３３１ ＲＥＧ
２６８ ７７７
４７ ７７７
１１３ ７７７
１ ７７７
８８ ヤメ
総ゲーム数１９０７Ｇ
投資２９ｋ
回収３９６０枚
収支＋３６、８ｋ
↑後日、２５パイで撮影したモノです。たまらんっす。
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耳を澄ませば
告知ランプを見つめながらモジモジしていた昼下がり。隣席の打ち手がワンテンポ間を置き、少し左に位置するボタンをワンプッシュする仕草に嫉妬しながら、「私にも」と思い積るも、コインとコインの隙間から見え隠れする「下皿の底」に、届かぬ春を感じていた。
今日は当たり障り無くＡタイプで勝負しようと試みた訳だったのだけど、その道を愛し続けた者が射止める北電子の乱数は、おおよそ何かの間違いであろう連荘を叩きだしていた。
「やはりこの辺りだったか」と、大筋の真実を明かさぬ表情で、データロボの弾いた確率と照らしあわす彼。年輪は相当の質と見た。
私も負けんとばかり、子役を獲得した時の感覚を頼りに、ココか、アソコか、と様子を伺ってみるも、試行をこなす度に、悪化の一路を辿るメンタル面が煮えきった。と、いったところ。
やはりここは自然に身を任せ、程よく子役をフォローしながら、何か言いたそうで言えないでいる告知ランプに求愛の信号を送る事にしたのだが、それが吉と出たのか、ランプは、そっと頬を赤らめた。
・・・
ふとした出来事に掴む何かがあった。下段にバーを狙い、リプレイが外れた瞬間に通じ合えた、一途な恋。一度噛み合ってしまった私とアイツの間柄は、まさに相思相愛。少しでも感じた違和感が、前兆の様に絡んで、ペカリ。
こうなってしまえば、もはやコッチの物。
巡り来る春の訪れに身を委ねる事が出来たのだと、私は、気持ちの良い風を感じていた。
「ボールハ、トモダチ」
ホッパーを３度程叩いた後、何事にも言い表わせない悪寒を感じた頃に見切りをつけるべきだったのか、突如、崖から突き落とされたかの様に落ちぶれてゆくその凶変っぷりは、もはや、現役時代のロベルト本郷でも手に負えない。と、いったところ。（無理矢理）
毎度の事だが、最後の最後で見放すアイツが憎い。
今日の結果をまとめると、ジャグラーの一番の濡れ場は、台が放つ違和感から繋がり始める、告知ランプの「タイミング」に、ある。
初当たりを引いたコインで、ほっと一安心していた隙に光るアノ光景は、変な思い入れからストック機の頂上を目指してしまった私の心を癒してくれる。
正直、色んな意味で救われた。
投資８ｋ
回収３１ｋ
収支＋２３ｋ
（データを取っていた携帯のメモ欄をうっかり消してしまい、更新できませんでした
思いっきりヤツを、抱きしめたい。
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掴む最高設定に備え、設定１を打ちまくる
というのは若干ウソで、現状では、蜃気楼の先にすら顔を出さない相手にジャブを放ち続けている。と言った所。
そんな、ミュージシャンに恋焦がれる少女が、夢に向けて、毎日努力を積み重ねる事の様に思っていた私だったのだが、どうやらそこにも若干の違いがあったようで、その違いに気づき始めた頃には、取り返しのつかない事態になっていた。
その結果を赤裸々に綴る事の出来ない私が、一つだけ答えれるとするならば、
「わかっちゃいるけど辞めらんない」
この一言で大筋は理解して頂いたと思うのだが、質の大きさを表現する為に添えるならば、手を出してしまったのが「吉宗」と言う事で、ＦＡ願いたい。
・・・
困ったもので、ダメだと分かっていた台で何とかなったり、第「６」感で感じる事の出来た、「出る台」で本当に出てしまったり。と、あの頃の私はもう記憶の片隅になってしまう程、以前の話。
現行機種のスペックは辛い。だが、その勝率７割にも満たない「６」を否定してしまっては、この先、打つ物など無いと言っても過言では無いかもしれない。
それは、ホール側がイベントに仕向ける機種を見れば、良く分かると思う。
勝てるホール、勝てるイベントに目を置く事が、勝つ為の基本。そして、ホールの癖を良く知り、より多くの解析知識を頭に入れ、柔軟な判断力をもって立ち回る事が勝ち組の条件。
そんな最中、「好きなんだよな」と思い投資を続けた吉宗の初ＢＩＧに１２万かかった事は、己のヒキを咎めるよりも、「アラエボと番長の日」と、いう状況に対応出来ていない、否、わかっちゃいるけど辞めらんなかった私の、ギャンブルに対する甘～い心構えが招いた結果。で、ある。
何度、勝てる立ち回りを頭に叩きこんでも、気が緩んだ頃に忘れてしまう。そして致命傷を負わされ、我に返る。の、繰り返しを続けてきた私には、ギャンブルの気質が無いと言ってもよい。
楽しむ為にスロを打つのは全くもって悪い事ではない。だけど、そこから私はどうしても勝ちたいと願い、スロットで生きていく事、ライターになる事を目指して来たのだが、このままでは、どうにもならない。
私が打ち続けて来たデータを振り返ると、それらしき立ち回りが出来た事は、約４割。
とりあえず、私が思いつく限りの立ち回りを完璧に行わないと先は無いな、と思った次第なので、とにかくめげずに頑張ろう。と、思う限りで御座います。
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スロッターの純情
昨日、「迎春際！設定⑥２０台以上投入！」なるイベントに目をつけ、私は、街灯に群がる「虫」の様な勢いでホールへ羽ばたかせたのだけど、結果、ものすごい泥水を呑まされる事になった。
なんと言うか、間が悪い。設定６を発表するメールが、いつもより一時間遅く配信され、肩すかしをくらった所で、私のタイミングが崩れてしまった。
打ちたい気持ちを収める為に、「少しだけ」と決めたキングキャメルに２０ｋつっこんだりだとか、ようやく配信されたメールを頼りにホール内を探すも、既に全キープされた事に悔しさを覚え、なりふり構わず番長にぶっこんだり、と、手に負えない始末。
「６掴めば、取り返せますから」
その言葉を自分に言い聞かせ、投資が５万を越えた所で６を掴むものの、午後５時の時点でボーナス確率４８０分の１の俺の空。コレって本物なのだろうか。
まあ、５、６回ほど俺タイムに入ればおおよその推測は出来るだろう、と、打ち始めたものの、投資が１０万を越えた所で、この店のハエ取り紙に粘着してしまった自分を実感する事となった。
帰り際に発見した、ＢＩＧ間１２００程はまった島唄で運よく２０００程頂戴できたのが不幸中の幸いだったのだけど、率直な気持ち、不甲斐無さから来る惨めな思いがこみ上げてしまい、肩を落としながら帰る事に。
・・・
今日は、「勝っても負けても納得の行く勝負がしたい。」と、私が知っている中でも、最も信頼度があるホールへ向かう事にしたのだけれど、イベント機種が番長なだけに、判別ポイントは勿論、ヤメ時をしっかり見極める事が大事である。
私の場合は、６と思われる挙動を示していても、ある程度満足の行く展開で連荘し、浮きが出たらヤメる事にしている。特定役解除を引けない時は、６でも負けるからである。
で、このホールは、二日間共に、６０００Ｇ以上回された低設定を上げる傾向にあるので、さっそく当てはまる台から糸を垂らす事３台目。リセットと思われる挙動を示したので、コイツで。と、意気込んだ矢先の事。
キャラ通過→帰る＋通常出目。ここまでなら、何とでも無いのだが、その後、何か様子がおかしいと思ったのは、そこから発展した特訓中の事。
判断が正しければ、特訓に入っただけでもアツい場面なのだが、これが、子役は滑るだのチャンス目は頻発だのって、熱烈にアピールして来るのだから黙ってはいられない。
そんな、沸騰寸前の大一番を前に、冷静さを失いながらも数えていたカウントの最中、隣で打っていたご婦人が、周りをキョロキョロしている仕草が視線に入ってしまい、うっかり目が合ってしまった。
どうやら、私より先にボーナスに到達したらしいので、コールランプを取り消して７を揃えてあげたのだけれど、なんと言うか、お約束と言うか、自分の台のカウント数を忘れてしまった。
恐らくは純ハズレなのだろうけど、ここでの判断を誤ってしまうと一大事になりかねない。が、判断材料のカウント数を誤ってしまった限り、もはや、違った意味でも激アツに。どうする私。どうなる、私。
体感的にも、そろそろだと思い始めた次のゲームで、告知塔である火柱が立つ。
このゲームが山場と踏んだ私は、デリケートに、優しく、三個目のボタンに全てを委ね、深呼吸をする。
次ゲーム、左シャッターが白で点滅。一打で全てを明かす勇気の無かった私は、赤と青の塊を少し早めに狙ったのだが、目押しがミスってしまったのであろう、転んだ絵柄は
リプ
青７
リプ
の、一角目。
ここでイッてくれなきゃ、どうにもならねえだろと、思わずには居られない展開が他の機種に比べて多い為か、ここ一番の大勝負は運が味方して、乗り切ってくれる事の多い番長。
何と言うか、相性が良い機種だけに、見放された時のアレも相当である。からして、「良い」現状に現る青７を１Ｇ連させる事は、途中で変な気を起こさない限りは、いつもより期待できると踏んで興じる事に。
で、これがなんとか繋がってくれた１Ｇ連が、してやったりの「青」。
初当たりから、良い子だなぁなんて可愛がっていたのだが、操が殴ったグローブが再び「青」で止まるもんだから、一大事である。
その後、轟でＢＩＧを消化し、気合を入れてベットを叩くも特訓入らず、レバーＯＮでも何も無し。と、諦めていたら、第１停止で青電車→ナビハズレ。おいおい、こんなパターンもあったのかと、番長への愛を受け止めて狙った図柄が、「青」
で、その次も青。
壊れちまったのか、青７オンリーの１Ｇ連４発で一撃２０００枚。
恐らく、この偏り様は、初当たり後のモード移行先が、「Ｂ」と、ようやく理解出来た。
そういう事ならと、天井覚悟で打ちだすのだけれど、コイツがまさに今からと言った所の、８００ハマって純ハズレＲＥＧと来たもんだから厄介である。だが、それも何とか連チャンに繋がってくれて、高設定を確信する展開に。
その後も、特定役解除→連荘の黄金パターンで順調にコインを増やすも、ヤメ時を誤って９３４ハマってしまい、このまま行くと現金投資に戻ってしまうと見切りをつけてヤメ。
連荘即ヤメなら収支は着いて来たのだけれど、とりあえず納得がいったと言うよりは、満足したので今日はこの辺で逃げて、のんびりする事に興じます。
番長
１２１ ５ｋ
移動
８０ ３ｋ
移動
２８１ 青７７７（特殊前兆、特定役） ９ｋ
１ 青７７７
１ 青７７７
１ 青７７７
１ 青７７７
８２６ ＲＥＧ（純ハズレ）
１１ ７７７
５３ ７７７
９２ ７７７
１ ７７７
６６２ ７７７
１２５ ＲＥＧ（チャンス目）
４５ ＲＥＧ（チャンス目）
１２８ ＲＥＧ
９１ ７７７
９５ 青７７７
４８ 青７７７
１ ７７７
９３４ ７７７
９６ ヤメ
総ゲーム数３６９４Ｇ
投資１７ｋ
回収１３４８枚
収支＋９ｋ
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あの男に連絡してみる
朝イチ座った２チェ揃いの北斗で、１Ｇ連含め一撃３５連。
銭形を回していた私が、退屈そうにうろうろしていた彼を見かねて、ほんの一握り程渡したコイン。私の隣に座り、回すや否やチェリー解除→３Ｇ連×５発。それが揃いも揃ってＢＩＧオンリー。
私の連れはとんでもない。
一体何処でその様な業を得とくしたのかは不明だが、私含め、近隣の視線が、あからさまに「うっとおしい」と思う程、彼の呼び寄せるヒキには眼を見張るモノがある。
そんな彼の立ち回りは、ふらっとホールへ足を運び、空いている好きな台を、打つ。だそうだ。
当然、その様な立ち回りでは、上記に挙げたような華を咲かせる事もあるが、トータルで見た収支では、マイナスになる。だが、私と打ちに行く時に限って、彼が敗北に帰したことは、無い。かと言う私は、コレだと踏んだ台に見放され、ドル箱を積み上げる彼を見かねて一人帰るに帰れず、悪寒の漂うご老人の島で、胃をキリキリさせながら告知ランプを眺める始末。
どうやら、彼にとって私は、あげまん成らぬ、あげちんである事からして、さげちんに位置する彼からの誘いは、私にとって複雑な心境にある。
基本的にスロットを打つ時は、一人で集中したい側の人間である私はホール選びを彼に任せ、変な気は起こさず、適当にハイエナして頃合を見て帰ろうと思い、明日に備える事にした。
当日。話合いの結果、さっそく下見しておいた吉宗のボーナス終了後に閉店を迎えた台に狙いを定めて、キープする私。
そして彼は、ボーナス終了後の巨人でも無く、ざわざわタイム中に終了したカイジでも無く、数ある残り火の中でも、私の吉宗の島から対面に位置する、前日１２０程で捨ててあった銭形の下皿に煙草を投げる。
話合いでは巨人に向かう予定だったのだが、どうやら銭形が気になって変更したとの事。
１２０の銭形なんぞ、旨味を味わった後の線香花火としか思えない私からすれば、今日は私に軍配が上がったか。と、思いサンドに札を通した矢先に、突然肩を叩かれた。振り返ると、僅か８ゲームと記されたデータロボに
「ＢＢ１」
私の思考では、どうあがいても辿り着けなかったであろう獲物を、簡単に仕留めてしまう彼の才能に違いを見せつけられた私は、侘しさを感じながらも自分の台に取り掛かるのだが、まあコレも予想通りと行った所。
「チャンスですよ」と語りかけるシャッターの向こう側も、何て事は無い。２回程そういった物を嗜んだ後、移動しようと振り返ると、彼の頭上にはドル箱２つが出来上がっている。経緯を聞くと、３Ｇ連２回に１Ｇ連一回だそうな。正直、色んな意味で勘弁して欲しい。
その後、打つ台も無くホールフラフラしすぎるのも、と思い、サクラ対戦に腰を下ろした訳だが、結果的にノマれてヤメ。３０００枚はあろう彼のコインを見届けた後、状況を踏まえて、飯を食って解散となった。
時刻は昼の１時を回った所。少々の痛手を負った私は、このまま大人しく帰るのが正しい選択なのだが、不完全燃焼なモヤモヤした感情を我が家に持ち帰るのは、衛生上良くないと理由をつけて、再びホールに。そう、遅くなったが、ここからが、私の本当の実践である。
「どうせなら、同じホールで負けを取り返したい」と言う気持ちで向かったのだが、どうにも許容としていないホールなので、店の傾向やイベント等の信頼性も分からない。だが、客付きは良好な上に６枚交換なので、多少の設定は見込めそうである。
本日のイベント機種は、ゴルゴ１３と番長との事だったので、出きるだけ投資は抑えたい気持ちから、今日は５号機であるゴルゴ１３に気持ちを向けて、満遍なくホールを徘徊し、空き台を待つ。
すると、一粒二粒と順調に数を重ねていった台が空いたので、コイツで勝負する事に決めた訳だが、ゴルゴは初打ちなだけに、不安である。
５号機と言う事なので、基本的にはボーナス確率が６を上回っている台を選べば良いのだろうと安易な気持ちで座ってしまったが、コレが訳も分からないまま回す事、数十ゲーム。
ゴルゴのオーダーした銃の仕上がりを待つ。と言った連続演出を眺めていると、ハゲ親父がニコッと笑って「ＧＯＯＤ ＬＵＣＫ」と出ている。
ボーナスが成立していた事に、ようやく気づいた私は、思い切って、数ある絵柄の中から、「松」に眼をつけたのだが、それがすんなり揃ってしまう。
これで、本機のメインであろう、約３１２枚のコインとＡＴをゲットした訳だが、厄介なのはここからであった。
パチスロ雑誌等には、「序所にコインが減っていく」と記されていたので、まぁコイン持ちが良くなるのならそれでも良いかと思っていたが、そんなに甘い物では無かった。
５～６Ｇ、酷い時には２０Ｇ程回しても、６枚役がナビされない「ＡＴ」。コレは、と見かねて、固定のＡＴを消化した所で移動しようと思ったのだが、どうにも、何処で引いてしまったか分からないが、固定ＡＴが終了した次のゲームでＧモードに突入してしまった。
しかもそいつが連チャンしてしまい、辞めるに辞めれない状況に。
「ＡＴを見届けるまで打とう」と、渋々追加した１ｋでなんとか松を引き戻し、その後、梅→松→松と、打ち手の予想に反してボーナスが繋がり始める。
気を良くした私は、調子も上向きになりつつあり、１ｋで３０Ｇ程しか回らなかったＡＴ中も、４０～６０Ｇ程回す事が出来ている。
その後もハマる事無く、ボーナスとＡＴを引き続け、浮きが出た所で帰ろうと思ったのだが、ここで問題が一つある。
ソレを目処に辞めようと思っていたＡＴが止まないのである。
この、どうしようも無い迷子を産んでしまった親が、それを放って置く訳には行かず、ＡＴの呪縛に開放されるまで継続するハメに。
恐らく、小耳に挟んだ情報だと「６は一日中ＡＴ」との事だそうなので、私の台は紛れも無く６を匂わせる高設定である事に違いは無いのだが、辞めたい時に辞めれないのはどうなのだろうと疑問が沸いてくる。
だが、何だかんだ文句をぼやいていたＡＴの甲斐もあってか、コインは少しずつ増えてゆき、ピーク時には４０００枚はあろうかと言う程にまで成長していた。
ここまで頑張ってくれれば、ＡＴのおかげと言って過言は無い。閉店まで後、一時間と言った所。ここは最後まで付き合ってやろうと思ったが、５００程で抜けたＡＴを目処に、即換金。
何と言うか、すごかった。開放感が。
それなりの収支が返って来たのが幸だったので、これ以上は何も言うまいと思い、ホールを後にする事に。
帰り際、「ゴルゴで３０００枚出た」と彼にメールを送信すると、
「俺の空って面白いな、１０００円でリプ４連させて５０００枚出たよ」
との返信を見て、彼には当面、スロットでの自慢は控えようと思う次第だ。
吉宗（０Ｇ～
１４０ ４ｋ
移動
サクラ対戦（０Ｇ～
３７４ ７７７（Ｓ） １０ｋ
４２ ７７７
２６８ ＲＥＧ
２０ ７７７
７０２ ヤメ
ゴルゴ１３（１３２Ｇ～
１６７ ７７７ ２ｋ
２６０ ７７７ １ｋ
１７５ Ｍ７７７
１１４ ７７７
１３４ ７７７
１２３ Ｍ７７７
１７２ ７７７
３９ Ｍ７７７
１２８ ７７７
７６ ７７７
１２０ ７７７
４０８ Ｍ７７７
９８ Ｍ７７７
２８７ ７７７
１６０ ７７７
４３ ＲＥＧ
１３ ７７７
５４ ７７７
５１ ＲＥＧ
３３ ＲＥＧ
１８７ ７７７
９４ ７７７
２７ Ｍ７７７
３６ ７７７
５６２ ＲＥＧ
１９１ Ｍ７７７
１６３ Ｍ７７７
６５ ７７７
５３ ７７７
４２７ ７７７
１８４ ７７７
８ ７７７
６０ ７７７
３６ ＲＥＧ
４２ Ｍ７７７
３０４ ７７７
８２ Ｍ７７７
２６５ ７７７
２７６ Ｍ７７７
５０３ ヤメ
（初当たりの７７７から５０３でヤメるまで、終始ＡＴ）
７７７＝ビッグ Ｍ７７７＝ミドル
総ゲーム数７６３６Ｇ
投資１４Ｋ
獲得枚数３３５６枚
収支＋３８、９Ｋ
おまけ。
チャンス目後の次ゲーム。中段に赤７を狙い、左リールに赤７がテンパイすれば、嬉しい「松」確定である。そのまま狙ってしまおう。
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懐かしのみなし機
折れてしまった日には癒されたい。
思春期の頃に聞いた、失恋後のラブソングの用な気持ちから、ついつい購入してしまった実機「ＨＡＮＡＢＩ」。筐体の外観から、図柄、リーチ目、打ち手のやる気を誘う技術介入度、そして、そっと語りかけてくる告知ランプ。全てにおいてバランスが良い。
我が家に実機がある。箱から出した時のあの喜び。自然と目を奪われてしまう、インテリジェンスの気品さえ漂う魅惑。ソレを独り占め出来る優越感。
幼い頃、ファミリーコンピューターがやって来た時のアレと、同じ衝動に駆られた私は、ビー玉の様な眼差しで、そっと、「ＨＡＮＡＢＩ」に触れる事にした。
ＲＥＧ こんなフラッシュあったなあと思った所で。
ＲＥＧ 氷の目押しに必死だった所で。
７７７ 上段ＢＡＲの一周押しに酔っていた所で。
７７７ 蛇口を捻ったかの様な芸人ブームを、ブラウン管越しに眺めていた所で。
ＲＥＧ シコシコとチェリーを取っていたクレジット内で。
７７７ やっと拝めた、遅れで。
ヤメ
パチスロは素晴らしい。いや、お金の賭かっていないパチスロは素晴らしい。コイツのお陰で、貯まった実践データを更新できていない事に気がついた。
気持ちを入れ直しつつ頑張ります。
「アイツが私を呼んでいる様な気がする」
と言う理由の元、私は私宅をする事にした。と、言った所で本日はここまで。
今日は勝てるといいのだが、、、。いざ、参る。
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