このブログをご覧いただいている方の多くはご存じだと思いますが、私は中小企業診断士という資格の有資格者、いわゆる士業です。極めて知名度の低い資格ですが、ニッチな層に対して、まあまあな信頼をいただくことができます。

 

註)私は中小企業診断士であることを誇りに思っていますが、一方で、本気を出せば誰でも取得できる資格だと思っています。興味のある方は過去記事をご参照ください。

 

 

まあ、そこは置いておいての話です。

 

私は、自身の個人事務所を開業した時期が2020年4月ということも相まって、コロナ対策を中心に経済産業省関連の補助金、給付金についてかなり詳しくなりました(というより、単なるオタクですね)

 

正直な話、やろうと思えば、「本来は対象者ではない者(または社)を、あたかも対象者であるかのように装って」受給させることもできなくはありません。また、その者(または社)に対して、きめ細やかにレクチャーしてその不正がバレにくくすることもできるかもしれません。

 

それでも、これまで上記のような数多くの相談をお断りしてきました(あたり前ですが)

・補助金、給付金申請における数値等の改ざん

 ⇒違法ですね。でも、本当に多い相談です…。

・補助金、給付金における申請代行

 ⇒これは行政書士(弁護士もできると思いますが、やらないでしょうね)の独占業務です。行政への申請代行は業法に抵触します。

・補助金における、隠れて採択前に発注する案件

 ⇒多くは事業者が制度を知らないという理由ですが、十分に説明しても採択前発注を譲らないケースはお断りします。

・補助金における対象外経費を(不正に)対象経費とする案件

 ⇒これも本当に多いです。とりあえず事業用の建物として新築して、数年後には別の用途で使用する、PCやタブレットなどの補助対象経費として認められないものの金額を他の経費に上乗せする、などです。

 

挙げるとキリがありません。私たち士業も制度を正しく理解して、図らずも共犯になってしまった、ということがないようにする必要があります。事業者や紹介者と共に、私たち自身を守らなければなりません。

 

仕事に困っているコンサルタントほど、無茶をしようとする傾向があります(超私見です)。加えて成果物の品質も低いです(更に私見です)。ニワトリが先か卵が先か、みたいな話ですね、当然です。

 

このようなコンサルタントに当たってしまうと、税金は無駄に使われ(採択されなくても審査コストはかかります)、事業計画の品質も低いため事業者が困り、紹介者も信用を無くしてしまうことになります。全ての人が不幸になります。

 

人気がありすぎて、全く依頼を受けることができない状態というのも考えものですが、市場から沙汰されないような行動が求められますね。

 

不正、低品質(顧客満足が低い)、ダメ、絶対!