恐山は遠かった。
十和田まで南下する道は果てしなく、爆走してもなかなか到着しなかった。

ホテルの夕食に間に合わなければ、十和田湖周辺に営業している飲食店があるとは思えない。

夕刻の奥入瀬渓流は神秘的で美しいが、早々と駆け抜けた。

次の旅の目的は、十和田湖の浄化だった。

翌朝のホテルの庭に面するのは、十和田西湖だった。

湖底のピラミッドは、湖のほぼ中央あたりらしいが、
浄化するのは祠のあるこの島の前にした。



浄化した途端に、波が大きく立ち始めて、足元にザブンザブン押し寄せてきて驚いた。
ほんの1〜2分の出来事だった。


湖底から、何かが来たんだ。


ひえ~と思いながら、
気を取り直して乙女の像を目指す。

新緑に映えて美しい彼女達。


奥に神社があるようなので、行ってみた。

一月程前に、付近に子熊がいたというので、以前何処かの神社で頂いた鈴を鳴らしながら、静かな森を歩く。




現れたのは、目を見張る素晴らしい彫刻が施された、重厚な佇まいの拝殿だった。




龍神様の匂いがぷんぷんするなぁと思っていたら、どうやら奥の院があるらしく、遙拝所があった。
お祀りされているのは、十和田山青龍大権現。

神仏習合を経て、今の御祭神は日本武尊だが、古くは水神様や九頭龍様が信仰の対象だったという。


感じた通りだ。

拝殿にも龍神様が。







開運の道に点在する神様方にご挨拶しながら浜に戻ると、

湖面は穏やかに静まっていた。


水の底がきれいに見える。

浄化は成功だ。

ここから山に登り、行きたかった温泉へ。

良いお湯だったが、熱い。
この宿は満室で予約が取れなくて立ち寄りにしたが、かえって良かった。

山を下りて、美味しい盛岡冷麺を頂いて、ホテルに入る。

最上階のデラックスツインだったが、夜中はラップ音つきだった。

美しい岩手山。



朝は、テレビで話題となった福田パンさんへ。

さて、次はどこへ…