いわゆるオープンワールドと呼ばれているジャンルのゲームですが、
目指すスタイルには幾つかの方向性が存在しております。
↓
1・いかにマップ全体を広大に作れるかに重点を置いて作られたオープンワールド。
その代わり、マップが広いだけでイベントは少ないというデメリットが出てくる。
2・マップの広さそのものよりも、
中に入れる建物の数を増やしたり、イベント発生数を多くしたり、
プレーヤーが干渉可能なNPCを増やしたりする事で、
密度の高さに重点を置いて作られたオープンワールド。
3・町の中で自分の店を出したり、建物を改築したり、
プレーヤーがマップそのものに対して何らかの干渉が出来るように、
カスタマイズ要素に重点を置いて作られたオープンワールド。
現在出ているオープンワールド物は、種類としては主にこの3タイプが有るでしょうか。
私が知らないだけで他にも有るかも知れませんがね。
で、この3タイプ以外にも、
実はもう一つ別の方向性のオープンワールドも作れるのではないかと思っております。
それがタイトルにも書きました「 引き籠もり 」というスタイルのオープンワールドなのですが。
例えば現実の世界でも、外の世界に出ないで引き籠もる人って多いと思うのですよ。
それならゲームの世界でも、
「 外には広大なマップ、豊富なイベントが待っているのに、自室から出ないで引き籠もる。」
というスタイルで遊べても良いのでは無いかなと思いまして。
広大なオープンワールドのフィールドや町の中に出てプレーするより、
ゲーム内の自分の部屋の中にいた方が楽しいゲームにしてしまうのです。
つまり部屋の中に楽しいコンテンツを集めてあげて、外に出なくても楽しめるようにしてしまう。
部屋の中だけで遊べる架空のゲーム機を用意したり、部屋で音楽を聞いたり、
ゲーム世界の「 株 」に手を出したりとかね。
つまりゲームのメインストーリーを一切進めなくても楽しめるようにしてしまう。
上の1番みたいに、
広大なマップで「 散歩 」や「 ドライブ 」みたいな移動の楽しさも存在するし、
上の3番みたいな、
「 政治家になって工事の指示を出したり 」という自分の力が町に影響を与える優越感も存在する。
だけど人によって求める楽しさって違いますからね。
ずっと家の中に居たいプレーヤーだって存在すると思うんですよ。
そもそもゲームの中でくらい働かなくても良いとも思うし。
で、プレーヤーが部屋に引き籠もってストーリー進行を放置していると、
代わりにNPCキャラの誰かがプレーヤーの代理で勝手に主役をやってくれて、
プレーヤーは部屋の中で彼の活躍をニュースでチェックして楽しんでも良い。
つまりプレーヤーに対して、主役の座を捨ててNPCの中の一人になれる自由を与える訳です。
という事は、プレーヤーはストーリーモードを放置していてもゲームをクリア出来てしまうと。
それこそPS4のシェア配信で他人のプレーを見る感覚で。
プレーヤーとしてでは無くて、
そうやって視聴者としてゲームに参加できる気軽さも悪くはないと思う。
自分の買ったゲームの中に他のプレーヤーが入ってきてゲームをクリアしていくのを見ている、
といった感じの、見ているだけのCOOPモードみたいな感じでしょうか。
で、主役代理のNPCが戦ってる姿を見ている内に、
「 ・・・ちょっと俺も外に出てみるか。 このゲームの戦闘シーン見てると面白そうだし。」
・・・という気分になるかも知れない。
※ 試しに部屋の中で出来そうな事の一例を書いてみます。
例えば部屋の中でネット(ゲーム内の)使って架空の匿名掲示板でチャットを出来るようにする。
相手はもちろん全員NPCですよ。
で、単にチャット出来るというだけではなくて、
「 どのスレッドに参加し、誰に対して、どんなチャットを行うか 」によって、
条件を満たした時にAVG(ゲーム内ゲーム)のシナリオが発生するようにする。
例えば、匿名掲示板で自分と口論になった奴が、
それを切っ掛けに事件を起こしてしまいニュースになる、とかね。
一応普通にチャットしてるだけに見えて、
実はAVGになっている、みたいな感じでしょうか。
後は、部屋の中でTVのニュースを見ている時に、
プレーヤーの自宅(ゲーム内の)に近い場所で事件が起きていた時に、
掲示板でNPCの誰かが「 近くに住んでる奴はいないのか?」と書き込んだとして、
プレーヤーが「 俺が見てくるよ!」とオープンワールドの町に出て行く・・・とか。
ですがこれだけだと「 ゲーム内ゲーム 」という単なるミニゲーム扱いで終わってしまいます。
( ※ いわゆるサブクエストの作業的なイベントよりは良いと思うけど。)
ですのでオープンワールドの町と部屋の中とを連動させた方が良いと思う。
例えば、部屋の中で匿名でチャットしていたNPC達はちゃんと外の世界で生活しており、
部屋から出てオープンワールドを歩いている時に知らない内にすれ違っているかも知れない。
海外のオープンワールドだと町の人を意味も無く殺せたりしますけど、
このゲームで町の人を殺してしまうと、
たまたま殺した町の人がチャット相手だった場合、二度と掲示板に現れなくなる。
外ですれ違うだけの対象だった、ありふれた無個性に見える無数のNPC達が、
実は匿名掲示板の常連でした、みたいなね。
こういう形で部屋の中と町の中を連動させておけば、
自然とNPCの人権を尊重してくれるようになるんじゃないだろうか?
それとオープンワールドって単に広いマップを作るだけじゃなくて、
マップ内の密度を高める為、各エリアごとに多くのイベントを置いとかないといけませんが、
上記の方法でしたら見えない所で密度を高める事が可能ですよね。
単に目的も無くそこらへんを歩いてるだけのNPCを、
掲示板の住人に設定してしまえば良いだけだから。
話し掛けても無反応な大量のNPCだけど、
彼らの中の誰が掲示板の住人か分からない以上は、
単に歩いてるだけのNPCがイベントを持ってるキャラ、という事にもなりますから、
歩いてるだけのNPCの存在自体が密度を高めている事になるかなと。
プレーヤーにしたら町を歩いているだけでも、
「 この中に掲示板の奴が居るのかな 」と考える事により、
プレーヤー自身の妄想がイベントを自主的に作り出してくれる形になるかなと。
※ ついでに、もう一つのオープンワールドの方向性も考えてみましょう。
↓
特定の主人公を設定しないタイプのオープンワールドです。
ですからまず、スタート時のプレーヤーは「 空気 」としてスタートします。
最初は普通にマップ内を移動して町の中の人物を見て回ります。
そして気になるキャラ(NPC)を見付けたら、そのキャラに乗り移ります。
すると、そのキャラを主人公とした物語がスタートします。
つまりNPC全員、プレーヤーが乗り移る事でプレーヤーキャラになる訳ですね。
要はサブクエストみたいな物を、全部メインストーリーとして扱う感じです。
釣りをしている人に乗り移れば釣りゲームがプレー出来るだけじゃなく、
ちゃんとその釣り人の物語がプレー出来る。
同じように、雀荘(ファンタジーでなく日本が舞台なら)に入れば雀士たちの物語になる訳です。
単に麻雀ゲームがプレー出来るだけじゃなくて、です。
※ NPCが主役、という繋がりで もう少し書いてみます。
ゲーム実況型のオフラインゲーム、というのはどうでしょうか?
動画サイトで、いわゆる「 ゲーム実況 」と呼ばれるジャンルが御座いますよね?
動画サイトに行くと転がってるらしいのですが、私はまだ見た事が有りません。
私自身がまだ見た事が無い所為で実態が掴めていないジャンルではありますが、
結構見ている人がいるらしい。
やっぱり他人のプレーを見ているだけってのは楽なんでしょうね。
疲れて家に帰ってきて、自分でゲームをするだけの気力が残っていない人は実際多いと思う。
だから他人がゲームをプレーする所だけ眺めておくか、と。
もしかするとゲーム動画はTV番組の代わり、というポジションなのかも知れません。
(※PS4のシェア配信は見た事が有りますが、もしかして「 あれ 」がそうなのかな?
ちゃんとした動画サイトに見に行った訳じゃないのですが、
そもそもPS4の公式シェア配信みたいなやつを「 ゲーム実況動画 」と呼んでいるのか?)
で、ちょっと考えたんですけど、
実況動画風のオフラインゲームを作る事は出来ませんでしょうか?
ゲームのジャンルはRPGでもACGでも何でも構いませんが、
基本的には自分の手でゲームをプレー致します。
でも自分でプレーすると、
例えばサブクエストに寄り道してしまい何時迄もクリア出来そうにない、とか、
このゲームを終わらせて次の新しいゲームを早くプレーしたい、とか、
そういう人にとってはオートプレー機能が有っても良いかなとは思うのです。
それも単にオートでプレーするとかじゃなくて、ちゃんと声で実況してくれる。
要するに声の出るAIという感じでしょうか。
プレーヤーは好きな実況者を選び、後は画面を見てるだけ。
男性の声を数種類と、女性の声を数種類と、みたいに用意しておいて、
ユーザーが自由に好きな実況者( = A I )を選べるようにしてあげる。
つまり本物のゲーム実況じゃなくて、バーチャルのゲーム実況という事です。
後は何時でもプレーヤーとバトンタッチ出来るようにしておき、
「 ここから先は自分でやりたい 」という時は何時でも本人と切り替え可能にしてやる。
あるいはAIに任せる部分を細かく決められても良いかも知れませんね。
レベル上げは任せるが、ストーリーは進めるな、とか。
( ※ もちろん「 実績 」とかは解除できません。)
ぬるい、とか思うでしょうが、今はそういう時代だと思うのですよね。
ゲーマー用のモード、疲れた人用のモード、初心者用のモード、と、
これからの時代、完全に分けて考えた方が親切だと思いますよ。