海外のメーカーが作ったコンピューターゲームのCG(コンピューターグラフィックス)は、
既に実写のような美しさを実現させてしまっている。
ゲームの画面もここまで進化したのだな、と素直に思えるほどにです。
私は昔からずっとゲームの進化を見つめてきた人間ですから、
ゲームの画面がどんどん綺麗になっていく過程をリアルタイムで体験しております。
で、そんな私の考える「 CGの進化の過程 」は以下の通りです。
↓
1・ゲームのキャラや背景が「 ドット(2D) 」から「 ポリゴン(3D) 」になった事。
2・画面に表示される「 文字のギザギザ 」が完全に消えて、なめらかになった事。
3・ポリゴンの人間が「 本物の人間 」に見えるようになった事。
・・・この3段階が(個人的には)大きかったと考えています。
1番は要するに、2Dから3Dへの進化です。
ぶっちゃけこれが一番分かりやすい進化でしたよね。
とは言え、既に美しく洗練され完成の域に達していたドット絵から、
まだリアルさの欠片も無い初期のポリゴンへの移行ですからね。
技術的には確かに進化なのだけど、
初期の荒いポリゴンからは「 進化 」のイメージなんて実は全く無かった。
当時はドット絵の方が綺麗だった訳ですから。
でも確かに絵は汚いんだけど、
ちゃんとキャラも背景も立体的に見えるから「 おおっ!」とは思ったんですよ。
で、その次の2番ですけど、文字のギザギザとは何の事かと言いますと、
次々と次世代機が発売されてゲーム機の性能が上がり、
ゲームの画面自体はどんどん綺麗になっていったんですが、
どれほどキャラや背景がなめらかになっても、
何故か何時まで経っても、文字だけは「 ギザギザ 」が残ったままだったんですよ。
絵の方は完全になめらかなのに、文字だけが何時まで経ってもギザギザのままなんです。
個人的にはあれが一番不思議に思えました。
だけど、そのギザギザが気付いたら何時の間にか無くなってた。
どのハードから無くなったのかは私には分かりませんが・・・。
( ※ この辺は、ゲーム機の性能だけじゃなくて、TVモニターの進化も関係有りますかね?)
最後の3番に関しては、そのままなので分かりやすいかなと思います。
今まではどんなにハードの性能が上がって綺麗なポリゴンに進化しても、
どうしても本物の実写の人間とは「 どこかが違う、何か違和感を感じる部分 」が有りました。
背景とかはちゃんと写真に見えるんですけど、
人物だけはどんなに綺麗なポリゴンでも実写には見えない状態が長く続いてた。
有名な言葉なんですけど「 不気味の谷 現象 」というやつのせいですね。
だけど、この現象が最近になってやっと無くなりつつあります。
CGの背景だけじゃなくて、CGの人間も実写の人間と変わらなくなりそうなんです。
( ※ ただし、CGだけ実写に追い付いても、モーションが追い付かないと駄目ですけどね。
どれだけ実写の人間に見えていても、動かした途端カクカクと歩くようでは駄目です。)
とは言え、もちろんゲーム機の性能だけの問題じゃないでしょうけどね。
実際にはハード性能よりも絵描きサンの腕の方が大事だと思うので。
次世代機の発表会とかで高性能を活かしたCGを披露する時って、
「 これが新ハードの力です!」みたいな発表の仕方をすると思うのですが、
私はむしろ「 おお、絵が上手いな 」とか思いますから。
まあそんな訳で、海外の一部のゲームは実写にしか見えなくなったのですが・・・。
だけどね、私は海外の実写並のCGを見ても、何故か驚きの気持が全く得られないんです。
ネットではゲーマー達が「 これは綺麗だ!」と絶賛する中で、
私だけが一人冷めている感じと言うか。
いや、凄いのは確かなんですよ、だって実写の映像と殆ど変わらないのだから。
だけど、私が今までゲームの画面を見て驚いた事が有るのって、
↓
・日本ファルコム様のPCゲーム「 ザナドゥ 」の、目を見張る色彩の背景。
・テクモ様のACG「 アルゴスの戦士 」の、あの有名な夕日のシーン。
・ジャレコ様のSTG「 天聖龍 」の、光輝く昴(すばる)のシーン。
・コナミ様のSTG「 沙羅曼蛇 」の、熱風すら感じたプロミネンスのシーン。
私がゲームの画面を見て驚いた事が有るのって、
上記のようにドット時代の非常に古いゲームの時だけなんです。
ポリゴンのCGで驚いたのは、むしろ初期の頃の荒いポリゴンの時だったような気がします。
現世代機の実写そのもののポリゴンは確かに美しいのかも知れないけれど、
ここまで来ると「 写真としての綺麗さ 」として私は受け取ってしまうんです。
普通は写真を見たって別に驚かないじゃないですか。
私はずっと「 ゲームの世界の美しさ 」に惹き付けられてきた訳で、
実写の世界に夢中になっていた訳じゃない。
今は、今はこれでも良いと思うのですよ、今はね。
メーカーは新しいハードの性能を引き出す為にも技術を磨く必要が有るし、
可能な限り綺麗なCGを作る権利も義務も有るでしょうから。
だけどその作業が一区切りついた後は、
もう少しだけ「 ゲーム画面 」である事を意識して作っても良いのではないかと思うのです。
あの時代に見たザナドゥの背景画は私の中に強く印象に残ってる。
あれは実写の持つ美しさとは全く違う物だった。
これがPCのゲームなのかと本気で憧れました。
ああ、もちろん上に書いた4つのタイトルは、
今の時代に見たら決して綺麗な画面には見えませんよ?
そりゃ大昔のゲームですもの。
ですからもしも検索して見た方がいたら「 これの一体どこが綺麗なんだ? 」と思う事でしょうね。
でも子供の頃は、当時見たあらゆる写真より、これらのゲームの方が綺麗に感じたのは事実です。