電子の魂 | 着 想 ノート

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管理者 / 残月


最近、特に思う事が有る。

電子書籍やDL版のゲーム等に対する、
「 実体が無いと有難みが感じられない 」という根強い風潮に対して思う事が有るのです。


いや、実際にネット上で頻繁に見掛けるじゃないですか?

「 もう好い加減、ゲームソフトはパッケージ版をやめにしてDL版だけ発売すれば良いよ。」
「 でも棚にパッケージを並べて眺めるのが好きな俺みたいな奴も居るんだぜ?」

・・・この手のやり取りを、ね。


私はこの通りの「 保守 」ですし、
紙の本やパッケージソフトに対して長い年月ふれてきた人間です。
ですから彼らの言いたい事も分かる事は分かります。

と言うか、凄く分かりますよ。

日本人ならどうしても「 物には魂が宿る 」という感覚を持っておりますので、
所有物としてではなくて所有権だけの「 データ 」しかないのは不安になるのかも知れません。

何となくですが、アメリカはDL版への移行があっさり行われたイメージが有るのですけど、
もしかするとアメリカ人なんかは「 物には魂が宿る 」という感覚が無いのかも知れませんね。
ですからその辺はドライになれるのかも分からない。


しかし日本人はどこまで行っても日本人です。
どうしても「 物 」にこだわる人の割合が高くて根幹のシステムを変えるのに大きく時間がかかる。

棚に実物の本、実物のゲーム、なんかを置いとかないと何時までも不安が消えないのが日本人。

ですが、それって日本人としては余りに表面的すぎるとも思うのです。
本来の日本人なら実物が無くとも魂を感じられるはずではないでしょうか?

いや、むしろデータこそが魂なのではないかと私は思うのです。


ネット上に「 初音ミク 」という御名前の女性キャラクターがいらっしゃいますよね?
( 御存じない方は調べてみて下さい。)

余り知識が無いまま記事を書かせて頂きますが、前に少しだけ調べた事が有るのです。
今でも別に詳しくはないんですが、ちゃんと真面目に調べた事が有るんですよ。

で、この方より以前にもCGアイドルの類は沢山デビューしていると思うのですが、
その全てが ことごとく失敗している、と認識しております。

でもこの方は成功致しました。

( ※ 最初はCGアイドルとは違うかな、とも思ったのですが、恐らく「 含まれる 」と思います。
  ですから記念すべき初めての成功例かな・・・と。)

だからこそ思うのです。
それならば電子書籍もDLゲームも受け入れられるはずだろ、と。


ゲーマー達の「 手元に実物が無いと物足りない 」という声を多く聞くけれど、
一番大切なのは「 物 」では無くて「 魂 」の存在ではないでしょうか。

靖国神社にだって、遺骨では無くて魂が眠っているのですよ?
という事は、それこそが本来の日本人の価値観ではないかと思うのです。

これは何となくですが、
「 物を大切にする心 」と「 物には魂が宿る 」という価値観が混在してしまった気がする。
ですが、私は物体と魂は切り離しても独立可能な存在だと感じるのです。


たとえデータだけの商品であっても、
器を問わずとも確固たるポジションを築ける事を証明した「 初音ミク 」の例も有るし、
それに加えて何よりも今の若者に関して言うなら、
彼らはスタート地点からして既にスマートフォンでデータをDLするという行為に抵抗が無い。

だから今後は日本でもデータ商売はちゃんと成立すると思う。


世代が上になればなるほど、
データのみという売り方に対して不満を持つ人達も多くなるとは思うのですが、
それでも必ず「 物に固執しない時代 」が来ると思います。

固執しない、と言うと、少しドライに聞こえるかも知れませんが、
それは決して「 物を大切にしない時代 」という意味では有りません。


知識が無い状態で勝手に書いているので実際には違う可能性も有りますけれど、
初音ミクというキャラクターが受け入れられた理由の一つは、
恐らくですが、彼女が「 物 」じゃなくて「 魂 」だったからだと思うのです。

物としてでは無く、
そこに魂の存在を感じられたからこそユーザーは受け入れたのだと思うのですが、
違いますかね?

逆に今までのCGアイドルには肝心の魂が欠けていて、
後ろに居るクリエーターの思惑が諸に透けて見えた所為で拒絶されてたんじゃないですか?

つまりユーザーが無意識に拒絶していたのはCGアイドルじゃなくてクリエーターの存在で、
だけど「 初音ミク 」は彼女自身が魂を感じさせる存在だったから拒絶されなかったのかなと。


この世界の全ては科学が決める事だから、
はっきり言うと、神も霊も現実には存在しない。

そりゃそうですよね、実際に神とか霊とか居る訳がない。
仮に神が人の姿をしたものならば、そんな連中、私達と同じで猿から進化した動物でしかない。


私はね、霊と魂って別の物だと思うのです。

霊というのは人の恐れが生み出すもので、
魂とは恐れを乗り越えた者が生み出すもので、だからこの二つは対義語に近いのだと思う。

もう少し書くと、
魂とは、国の歴史や誰かの生き様を受け継ぐ目には見えない無形のバトンのような物で、
今を生きる誰かが作り出し、それを次の誰かに託して後世へと残していく思想の伝承。

つまり魂とは人の価値観そのもの。

私は魂とはそういうものだと思っている。
たとえ人の目には見えずとも、私は魂の実在を疑わない。

だからデータという存在を形の有る物よりも下に見る人間は、
本来の日本人の価値観から考えた時に、少し違うと私は思う。
何時までも「 目に見える物 」だけに しがみつく姿は日本人には似合わない。



ここから少し話は変わりますが、最後に大事な事を書いておきたいと思います。

以前からずっと考えていたのですが、
そろそろ日本も「 全家庭でインターネット接続を義務化 」にするべきだと。

任意では無くて、国民の義務にするのです。

何故かと言うと、全ての日本国民にTVの電波を捨てさせる為には、
代わりの情報インフラを国が用意しなくてはならないからです。
その為ならば、ネットの基本料金を無料にしてでも国民の義務にした方が良い。

どうせ今だってTV局に対して莫大な税金が投入されているのですから、
その分を全部インターネットに移してしまえば良いだけです。

でないと新聞やTVしか見ない遅れた人達が、選挙のたびに朝鮮勢力に投票してしまうでしょ。
つまり国防上の理由からです。

TVに関しては「 情報インフラ 」から「 娯楽 」扱いに変更してしまい、
見たい人は個人の趣味として投資させれば良い。

TVを必要とする人口によってはニッチすぎてもう商売が成り立たないかも知れないけど。

まあ、そうですね。
TVでは報道番組の放送自体を全面的に禁止して、
娯楽インフラのような形で残すだけなら構わないでしょう。


ついでに言うと「 日本の全家庭にインターネットが有る 」という前提ならば、
次世代ゲーム機の仕様も「 ディスク無し 」を前提に作れるようになりますしね。