こんにちは、先攻で1伏せでターンを返すと心配されます、ウッチーです。

今回は最新弾「DUELIST NEXUS」の発売までCSに参加が難しいため、23.04適用のLR環境で自分が使用していたラビュリンスについて考えたことや思ったことをメモ程度に書いていこうと思います。

「そんな当たり前のこと誰でも知ってるわハゲ」と思われるようなことも書きますが、古きを温ねると思ってお付き合いいただくかサッとスクロールしていただけると幸いです。






目次

1、4月1日に初優勝しました。

2、23.04環境について

3、様々な型のラビュリンス

4、採用カードについて

5、戦績と立ち回り

6、まとめ





1、 4月1日に初優勝しました。


 

いきなりですが、4月1日に開催された太陽CSに参加し、初優勝しました。 嘘ではないはずです。

CSで準優勝したことが太古の昔に2回ほどありましたが、それ以外はベスト8やベスト16ばかりであまりパッとしませんでした。

ようやく、好きなデッキで優勝できてとても嬉しいです。

以上です。





2、 23.04環境について


まず、23.04環境について話していきましょう。

規制内容は以下のリンクにて。

→ https://www.yugioh-card.com/japan/event/rankingduel/limitregulation/?list=202304


通称イシズパーツや【ティアラメンツ】、【深淵の獣】を大きく規制した他、「スプライト・エルフ」の規制により、【スプライト】やレベル2のモンスターを多用する多くのデッキにメスが入りました。

大会では、3月18日発売の「ワイルドサバイバーズ」から登場した【VS】、「CYBERSTORM ACCESS」にて大幅な強化が入った【ピュアリィ】、23.01に規制されてもなお強力な【クシャトリラ】などが活躍するほか、規制されたはずの【ティアラメンツ】も【烙印】や【シャドール】の力を借りて生き残っているような状況です。

色んなデッキがいますねぇ。【ラビュリンス】はメタに回るデッキ故に採用するカードの選択は重要ですが、対策すべき相手が多すぎると採用カードを選ぶには難儀です。 (なんでこんなデッキ使ってるんだ俺は)





3、 様々な型のラビュリンス


一言で【ラビュリンス】と言っても、様々な構築があります。

初期から存在している〈バックジャック型〉、「火吹炉」や「竜飾灯」を多く採用し後攻0ターン目から動くことができる〈家具型〉、闇属性・悪魔族という性質を生かし「御前試合」や「群雄割拠」を採用した〈永続型〉、誘発を最低限に抑え強力な捲り札で一気にボードアドバンテージを稼ぐ〈拮抗勝負型〉など様々。

その中でも、大会でよく見かける構築は〈家具型〉と〈永続型〉になります。〈バックジャック型〉とまではいかずとも〈家具型〉に「バックジャック」が採用されているケースもあります。

私が使用している構築は上記の中では〈拮抗勝負型〉であり、多くある型の中で最も多く通常罠を採用できるタイプになります。

下記では、使用率が高い〈家具型〉と〈永続型〉、私が使用している〈拮抗勝負型〉の利点と欠点を書いていきます。




◯ 〈家具型〉の利点・欠点


・〈家具型〉の利点

『家具により妨害ができる点』

まずは利点をお話しします。やはり最も大きい利点は家具と呼ばれる「火吹炉」、「竜飾灯」、「狂時計」が誘発即時効果を持っており、後攻0ターン目(相手の先行1ターン目)から動くことができることにあります。「レディ」と「ビッグ」を持っていれば「ビッグ」の墓地効果で妨害ができるほか、“墓地に送られる・墓地にいることで発動する効果”を持つカードを併用することで更なる妨害をすることができます。多く採用されるカードとしては「バックジャック」はもちろんですが、「ムドラ」や「ケルドウ」が挙げられます。「ファーファレル」や「タックルセイダー」、「五虹の魔術師」などを採用している構築も見たことがありますので、構築の幅は広いです。いいなぁ、俺も5素材「プランプ」を「ファーファレル」で弾き飛ばしたい人生だった。

また、ごく稀に発生する【ラビュリンス】ミラーで「レディ」の直接チェーンを防ぐために家具の効果を使用するケースもありますね。【ラビュリンス】が総じて「ミラーはやりたくない…」と言っています。私とワイトもそう思っています。


『後攻1ターン目から高打点を出せる点』

罠デッキの宿命として、“ターンを跨がなければ動けない”という基本ルールの縛りがあります。しかし、家具で伏せた「ラビュリンス」罠はターンを跨いでいるため後攻1ターン目から2900ないし3000打点を供給できます。対象・効果耐性持ち3000打点はどのデッキ対面でも脅威になるでしょう。



・〈家具型〉の欠点

『消費が激しい』

次に欠点ですが、まず消費が激しい点が挙げられます。「火吹炉」、「竜飾灯」は自身ともう1枚の手札をコストにして効果を発動します。あとで戻ってくるコストではありますが、2枚が1枚になってしまう効果は個人的にあまり好きではありません。「灰流うらら」がきついデッキであるため、被害は最小限に抑えたいところです。「増援」に「うらら」が飛んできても溜息を吐くことで対策できますが、「サイバネット・マイニング」に「うらら」が飛んできたら吐血でもしないと対策できませんよね。そういうことです。

「うらら」を含め妖怪少女は何故か無駄にチューナーを持っているため、「クシャトリラ】を含むレベル7が採用されるデッキでは「バロネス」に化けるほか、【VS】では「スモールワールド」で宇宙開発されていますし、「うらら」があまり有効でない【ティアラメンツ】の減少により採用率が戻りつつある点も向かい風です。

極論を言ってしまうと「ラビュリンス」罠をセットしたところで、「うらら」で止められてしまうことには変わりなく、その上できることとしては“デッキからラビュリンスモンスターを持ってくることだけ”です。「増殖するG」などで牽制をしたところで1〜2妨害は立てられますし、その盤面を越えながらアドバンテージを稼ぐことは容易ではありません。



◯ 〈永続型〉の利点・欠点


・〈永続型〉の利点

『相手のデッキを機能不全にする可能性がある』

〈永続型〉の強みはなんと言ってもゲームを否定するレベルの永続罠カードにあります。モンスター効果を封殺する「スキルドレイン」や属性・種族に縛りをかける「御前試合」・「群雄割拠」、展開を封じる「サモンリミッター」など様々なカードが採用されており、デッキによってはろくに展開ができず、機能不全になることもあります。その上、「レディ」の3000を越えられずに、なす術なくデッキを畳むケースも考えます。ルール介入系カードを使用する場合は後攻でも有効なほか、【ティアラメンツ】が台頭していた際には「グラファ」の反応範囲を掻い潜ることができた点も評価される要因でしょう。

ただ、通常罠が少ない。(唐突な話題転換)。


・〈永続型〉の欠点

『通常罠の採用枚数の減少』

あくまでも【ラビュリンス】というデッキは通常罠を半永久的に供給して相手の動きを妨害していくデッキです。通常罠を擬似的にサーチすることや再利用することが可能なデッキであるという特性を活かせない点に加え、環境の固定化が乏しく様々なデッキが活躍している状況で自在に使用できる通常罠を減らすことは対応力の低下にも繋がります。

また、そもそも通常罠を20枚以上入れても引けないという根本的な問題に直面している私はこの構築を使うことは断念しました。


『自分の首を絞める可能性がある』

永続罠カードの拘束力はデッキを否定するほどに強力ですが、自分にも影響がある場合があります。実際に「スキルドレイン」発動下の「レディ」は“条件を満たさなければ出せない守備力が高いだけの「バルバロス」”です。さらに、“「御前試合」は刺さるけど「群雄割拠」は刺さらない”などのデッキは多く、その時点でデッキの中の数枚が腐ってしまう事態が一定数起こります。プレイングが下手な私はそうしたハプニングに対応できません。

また、エクストラデッキやサイドデッキに投入するモンスターを自分で制限してしまいます。仮に「御前試合」と「群雄割拠」を発動しているとします。その場合、「深淵に潜む者」や「天獄の王」を始め、折角「ウェルカム・ラビュリンス」の誓約をクリアしている「バグースカ」などを使用できなくなってしまいます。

個人的な好みもありますが、自分にも害があるカードを採用することがあまり好きではないので、採用するとしても数枚に留めておきたいところです。


『被ってしまったときのリスク』

近い役割のカードを複数枚引いてしまった場合は1枚分のアドバンテージを損なっています。通常罠であれば複数枚引いてしまっても「レディ」で無理矢理循環させることができますが、永続罠の場合は「レディ」が対応していないため循環もできずサーチもできないほか、羽根帚を被弾した際の「白銀」でのリソース回復もできません。被ってもコストにでき、「澱神アポピス」などを無理なく採用できる「エルドリッチ」に劣る動きが個人的には好みではありませんでした。



結論として、永続を構える仕事は「エルドリッチ」に任せるべきかと考えています。あと、永続を開いてるだけのデッキはあまり好きではありません。



とはいえ、【ラビュリンス】の入賞数で多い構築は〈家具型〉と〈永続型〉です。主流の構築と言っても差し支えはないと思いますので、私の様な物好きでない場合は上記の2つの構築を考えるのも良いでしょう。

恐らく私は使いません。



◯ 〈拮抗勝負型〉の利点・欠点


・〈拮抗勝負型〉の利点

『意表をつける』

後攻の強力な盤面打開札である「拮抗勝負」ですが、サイドデッキに投入されることが多く、メインデッキから投入されることはあまりないカードになります。そのことから「アーティファクト・ロンギヌス」などの対策札もメインデッキには採用されておらず、体感ですが使えば9割くらいで期待に応えてくれます。


『「拮抗勝負」が通常罠である点』

「サンダー・ボルト」や「ハーピィの羽根帚」、各種「壊獣」といったカードがある中で、盤面打開札としては珍しく「拮抗勝負」は通常罠です。当然ですが、盤面を削ったあとに「レディ」を出すことができます。

この項目いる? と思ったそこのあなた、正解です。

やってると気持ちいいので書きたかっただけです。

しかし、前盤面に何もない状態と「レディ」がいる状態では話が変わりますし、伏せたカードに「レディ」の直接チェーンを思わせることで相手の動きを牽制もしくは誘導することができます。


・ 〈拮抗勝負型〉の欠点

『家具や「泡影」&「レディ」と両立ができない』

「拮抗勝負」の特性上、自分のフィールドにカードを残してしまうと効力が弱体化します。手札から発動する場合はそもそも発動できません。そのため、相手のターンで盤面にカードが残る家具や「無限泡影」で妨害後の「レディ」などとは相性が悪いことには注意しましょう。「ニビル」や「応戦するG」など、こちらの盤面にカードが残る手札誘発とも相性が悪いため、そこも注意が必要です。

ただ、「ビッグ」に関しては使用後は盤面にカードが残らないため、「アリアンナ」を擬似サーチすることで「拮抗勝負」が有効になるほか、【VS】対面で相手に手札の「うらら」を公開された際に、家具でセットした「ラビュリンス」罠をスタンバイに発動することで「うらら」を使わせ、「拮抗勝負」で盤面を削ってから「アリアンナ」を通すというプレイングをしたこともあります。後者に関しては特異な状況ですが噛み合うこともあります。あまりないですけどね。



個人的な好みもありますが、利点や欠点を挙げていった上で、最も扱いやすく、【ラビュリンス】らしさがある構築だと考えたため、〈拮抗勝負型〉の【ラビュリンス】を使っています。

他にも こう言う構築もいいよ〜 というものがあれば教えていただけると嬉しいです。





4、採用カードについて


ここでは実際に上位入賞した際に使用した構築を見ながら、採用カードについて書いていきます。

下記に採用候補の簡単な一覧も貼りますので、参考になれば幸いです。

それでは早速観ていきましょう。


4/1(土)開催 太陽CS 個人戦 使用 (優勝)


4/9(日)開催 太陽CS 2人チーム戦 使用 (3位)


◯メインデッキの構築について



・モンスター


「迷宮城の白銀姫」

このデッキの核となるモンスターです。このカードが盤面にいるだけで柔軟さが飛躍的に上昇するため、基本的には最優先到達目標になります。3枚必須です。


「白銀の城のラビュリンス」

「レディ」の登場以前の切り札です。「レディ」には扱い勝手に劣りますが、備える3つの効果はどれも強力です。

1つ目のモンスター効果のチェーンを封じる効果は「うらら」や「バロネス」を無視できるほか、【VS】対面では重宝します。2つ目の墓地から通常罠をセットする効果は「次元障壁」などの影響力の高いカードを再利用できるほか、ピン刺しの構築にし選択肢を広げる構築も可能になります。3つ目の効果は対象を取らないこととハンデスができることが偉いですね。

デッキには入っていなければならない札ですが、自分からフィールドに出る効果がないカードなため、採用は1枚です。何回素引きして頭を抱えたことか…。


「白銀の城の召使い アリアンナ」

万能なサーチ札であり絶対的な初動札です。初手にいてくれるだけで心の持ちようが大幅に楽になります。2つ目のドロー効果も非常に優秀です。攻撃したあとに「ビッグ」を使って、攻撃したモンスターを出し直して追撃することで1キルも可能です。ステータスも優秀なため、文句なしの3枚投入です。


「白銀の城の火吹炉」、「白銀の城の竜飾灯」

家具と呼ばれる、無効にされにくい「ラビュリンス」魔法・罠へのアクセス札です。一度のCSで1回くらいは「城」をセットすることもあります。大きな違いは盤面に出るか、手札に戻るか。レベルや細かいステータスも鑑みて採用を検討すべき札ですね。私は盤面に出てシンクロやリンクの素材になる「火吹炉」を1枚採用しています。レベル2であるため「姫」とシンクロして「カオス・アンヘル」をシンクロ召喚したり、「デス・キャスター」などのリンク召喚を助けてくれます。展開するか、自身の効果で罠をセットするかは状況によりけりですね。

「拮抗勝負」との兼ね合いの都合上、家具の枚数は最低限に抑えたいことと、比較的柔軟性に欠けるため、「竜飾灯」は不採用です。


「白銀の城の狂時計」

このデッキの「マキュラ」です。罠を即座に発動できるようにする札です。動けている時の出力を更に上げる札ですので優先度は低いです。言い換えれば自分が動けていないと実質的に死に札になってしまいます。デッキに1枚あれば問題はないため、採用は1〜2枚が妥当なところ。


「多次元壊獣ラディアン」

闇属性・悪魔族・攻撃力2800の壊獣です。守備表示の「レディ」と攻撃表示の「白銀」の2900にちょうど届かないステータスで、悪魔族なため「アリアンナ」や「城」で自陣に呼び出すこともできます。地味に相手の壊獣ケアができるのもいいですね。

「ラヴァ・ゴーレム」や「ラーの翼神竜 -球体型-」との差別化は召喚権を消費しない点、通常召喚が可能な点、ステータスが低い点です。

ただ、レベル7なため自陣に出しても「ビッグ」の墓地効果には非対応な点と【クシャトリラ】対面に投げるとエクシーズ素材にされてしまうことには注意です。「ビッグ」の効果で自陣の「ラディアン」を回収して「アリアンナ」効果で特殊召喚して追撃したり、相手のモンスターを化けさせるといった芸当も可能です。前者に関しては他の悪魔族でも同様ですが。

本来はサイドカードだったはずなのに「エクスピュアリィ・ノアール」のせいでメインに搭載する羽目になりました。


「増殖するG」

家具の間からゴキブリだ〜

多くのデッキの行動を抑制できる手札誘発です。選択理由としては手札が減らない点、影響力が大きい点です。物量が物を言う罠デッキにおいて、手札が減ることなく相手の行動を抑制できることは重宝します。なんなら手札が増えることもあります。素晴らしい。

レベル2なため、「スプライト・エルフ」で蘇生して更なるリンク召喚に繋げることはできましたが、収監されたため、過去の話になりました。



・魔法

サイドデッキの「魔封じの芳香」の兼ね合いも考えて必要最低限の枚数に抑えています。


「白銀の迷宮城」

妨害の質の向上とリソースの回復を担うフィールド魔法です。あると便利な飛び道具ではありますが、優先度は高くありません。「ウェルカム・ラビュリンス」罠が揃っているときなどにサーチしたり、家具の効果でセットしたりしましょう。

公式の手違いでサーチ効果が抜けています。修正パッチを待ちましょう。


「王家の神殿」

フィールドに残り続ける「マキュラ」です。1枚では何もできない札ではありますが、瞬間的な妨害数を増やすことができる札です。「狂時計」と違いサーチ手段がありません。かと言って複数枚の採用は被ってしまった時のリスクを考えると控えた方がいいでしょう。引いたらラッキーくらいに考えて1枚のみの採用です。


「金満で謙虚な壺」、「強欲で金満な壺」

エクストラデッキをコストに手札の質を上げる札です。「金謙」はコストを自分で選ぶため、“「ヌトス」が全部飛んだ”といった事故が起きない上、最大で6枚掘り進めることができます。「強金」はコストがランダムなため、前述の様な事故が発生しうる代わりに手札が1枚増えます。

個人的にはエクストラデッキをあまり使わないだけで全く使わないわけではないと考えているほか、6枚掘り進めることができる点を評価し、「金謙」を2枚採用しています。



・罠


「拮抗勝負」

便宜上、私の構築のコンセプトになっているカードです。バトルフェイズを放棄する代わりに、裏側除外という回収の困難な除去を行うことができるカードです。


「ウェルカム・ラビュリンス」、「ビッグ・ウェルカム・ラビュリンス」

「アリアンナ」に次ぐ、絶対的なこのデッキの初動です。重要なリソース源になる上、条件を満たせば展開をしながら妨害ができる札になります。

「ビッグ」の2つ目の効果に関しては使用するにあたり用途が様々です。相手に「無限泡影」などを使用された際に対象を回避したり、「アリアンナ」がいるときに自分の悪魔族を戻して「アリアンナ」の効果で出し直して追撃したり、純粋に相手のカードをバウンスしたり、とやりたい放題です。よく使うのは「ピュアリィ・マイフレンド」や「パライゾス」、【VS】などが使う「センサー万別」にチェーンしてバウンスすることですね。

どちらも枚数を削る理由が見つからないほどに優秀な効果を持っており、貴重な初動札なため、3枚必須です。


「悪魔の技」

フィールドのカードを破壊しながら悪魔族をデッキから墓地に送ることができる妨害罠です。数少ない“カードを破壊するカード”です。サーチ効果持ちのフィールド魔法や「ピュアリィ・マイフレンド」などを破壊することも可能です。

家具を墓地に送ることが大半を占めますが、「城」がある場合は「アリアンナ」などを擬似的にリクルートできることは覚えておきましょう。


「強制脱出装置」

私が個人的に大好きな罠カードです。何枚持ってるかわかりません。

対象こそ取ってしまうものの、妨害としては十分に強力なほか、自分のモンスターを戻して相手の妨害から守ることもできます。「城」や「アリアンナ」がいればそのまま特殊召喚も可能です。

個人的な趣味で3枚投入です。


「ドラグマ・パニッシュメント」

エクストラをコストに相手のモンスターを破壊するカードです。主に「旧神ヌトス」を墓地に送り、1:2交換を目指します。「BucephalusⅡ」→「フェリジット」のラインを墓地に送り、3500以下のモンスターを破壊しながら手札交換も可能です。出しゃばりな「白銀」をボトムに埋めてやりましょう。


「次元障壁」

どの環境でも一定数のデッキをメタできるターンスキップ札です。「レディ」でサーチができ、「白銀」で再利用ができるので、相手には何もせずにデッキを畳んでもらいましょう。

通りの良いカードではありますが、たまに刺さらないデッキがある上、サーチが可能なため2枚の採用です。

刺さる対面と刺さらない対面がはっきりしており、サイドチェンジの際に何も考えず抜き差しできる点も個人的には好きです。


「無限泡影」

手札誘発としては珍しい罠カードです。打ちどころが難しいカードではありますが、「レディ」を後攻0ターン目からも特殊召喚でき、後攻1ターン目から攻撃ができます。後攻の攻め札としても使うことができます。

現状では減らす選択肢はないと考えており、3枚投入です。


「神の宣告」

万能な妨害札です。破壊はできても召喚無効ができないという通常罠の弱点を補ってくれます。それ以外にも様々な相手の動きをLPと引き換えに強引に止めてくれるカードです。


「異次元グランド」

優勝した構築には入れていたカードです。【ティアラメンツ】がまだデッキとして機能するという情報があったためメインに採用をしていましたが、減少に応じて不採用になりました。

幅広いデッキのメタカードとして機能しますが、自分からアトラクターを積むデッキが一定数いる以上、影響力として劣るカードではありますので、環境に応じて採用する形になると思います。




◯エクストラデッキの構築について

エクストラデッキは大きく分けてパニッシュメント枠、出す枠、浮幽さくら枠の3つに分かれます。



・パニッシュメント枠

「ドラグマ・パニッシュメント」や「月女神の鏃」などで利用するカードになります。


「旧神ヌトス」

パニッシュメント枠の代名詞とも言えるカード。1:2交換が可能なカードです。「パニッシュメント」を使う際の大半はこのカードを墓地に送るため、上限の3枚投入です。減らしてもいいかもしれませんが、「パニッシュメント」に求める役割は瞬間的な妨害数であるため、ほぼ固定です。


「鉄獣戦線 徒花のフェリジット」、「鉄獣式強襲機動兵装改“BucephalusⅡ”」

手札交換を行う「フェリジット」と攻撃力3500の「BucephalusⅡ」です。素引きした「白銀」や被った札、先攻で引いた「拮抗勝負」などを入れ替えたいときに使いましょう。

地味に3500まで対応できる点は大きく、「カオス・アンヘル」と並ぶこのデッキで最も攻撃力の高いモンスターです。



・出す枠

基本的にはメインデッキのモンスターで戦うため、あまりエクストラデッキのモンスターを出すことはありませんが、ご紹介します。

多くのモンスターが「ウェルカム・ラビュリンス」の誓約を潜れる悪魔族モンスターです。


「カオス・アンヘル -混沌の双翼-」

レベル10のシンクロモンスターです。光属性と闇属性をチューナー扱いにする効果を持っていることから、「姫」と「火吹炉」でシンクロ召喚が可能です。相手のカードを1枚除外しながら戦闘破壊耐性を携えて3500打点で殴りに行く形が多いですね。

いざと言うときは「パニッシュメント」の3500の弾になるほか、昨今の【ピュアリィ】に採用されている「サタンクロース」と「アリアンナ」でシンクロ召喚できることも覚えておきましょう。


「魔界特派員デスキャスター」

悪魔族の汎用リンク2モンスターです。切羽詰まったときに「火吹炉」+aでリンク召喚したり、破壊耐性が欲しいときに素材を選ばずに横に添えることができます。性質上、下記の「トロイメア・ユニコーン」を即座に呼ぶことができる点も評価できますね。その場合は手札消費が激しい点には注意が必要です。


「トロイメア・ユニコーン」、「グリフォン」

汎用的なリンクモンスター2種になります。「ユニコーン」は相手のカードをデッキバウンスすることができ、「グリフォン」は墓地の罠カードを再利用できる効果とリンク先以外のモンスターの効果を封じる効果があります。

いずれも出す機会が頻繁に訪れるカードではありませんが、「ウェルカム・ラビュリンス」の誓約を気にすることなく採用ができるカードな上、他のカードには担えない役割を持っているカードなので、【ラビュリンス】を使う上で持っておきたいカードです。

幸い、どちらも再録されて入手難易度も下がりましたしね。


「閉ザサレシ世界ノ冥神」

相手のモンスターをリンク素材にすることが可能な大型リンクモンスターです。「ノアール」や「キキナガシ風鳥」を始めとした耐性持ちモンスターを処理する札として重宝します。ちなみに、このカードも悪魔族です。

問題はこちらの盤面にモンスターが4体も並ぶことはあまりないため、あくまで選択肢の1つ程度に考えておきましょう。

「デスキャスター」と併用することが多いです。


「破械雙王神ライゴウ」

破壊することに定評のある大型リンクモンスターです。盤面にリソースを保つペンデュラムテーマなどに有効な印象があります。障壁で止めた返しに盤面を弾いていく運用をします。

発売から1年間【ラビュリンス】を使ってきましたが数回しか召喚しませんでした。


「No.41泥酔魔獣バグースカ」

表示形式で効果が変わるエクシーズモンスターです。主に守備表示で相手のモンスター効果を封殺し、足踏みさせる運用をします。攻撃表示で殴っていく場合もあるため、「アーゼウス」の採用も検討できそうですね。


「励輝士ヴェルズビュート」

条件付きの盤面一掃効果を持ちます。基本的には後攻でリソース差をフラットにするカードです。

後攻1ターンでランク4を立てやすい構築ではないため、あまり出番はありませんでしたが、終盤でも「アリアンナ」のドロー後に伏せずに手札に抱えるなどの工夫をしてあげると有効でした。


「ヴェルズ・ナイトメア」、「インヴェルズ・ローチ」

相手の特殊召喚に反応するエクシーズモンスター。「ナイトメア」は全ての特殊召喚に反応し、裏側守備表示にすることができます。「ローチ」はチェーンを組まない特殊召喚に反応し、破壊することができます。

幅広く対応できる上、破壊せずに無力化できる「ナイトメア」を採用しています。「ローチ」もシンクロモンスターの召喚を無効などの活躍が見込まれるため採用候補ではありますが、【クシャトリラ】に対して発動しても後続を持たれていた場合は貫通してしまうため、不採用でした。


「深淵に潜む者」

墓地メタの代名詞とも言えるカードです。【ティアラメンツ】などのデッキが環境にいる以上、不採用にする理由が見つからないレベルのカードです。

出すことに一工夫が必要ですが、「アリアンナ」を残すより有効になることが多いカードです。



・浮幽さくら枠

この枠は環境に応じて著しく変化しますので、今回の構築で使用したカードと採用候補だったカードを書いていきます。

全てのカードに共通することは、1本目は優先的に「金謙」のコストにできる点と攻撃力が高いモンスターは「パニッシュメント」の媒体にもできる点でしょうか。


「エクスピュアリィ・ノアール」

【ピュアリィ】の中で最も厄介なカードです。効果を受けない耐性が非常に強力で突破が困難なことに加え、フリーチェーンでバウンス効果を持っています。また、「デリシャスメモリー」が素材にある場合はステータスも上昇しており、正直なところ出てきて処理ができなかったら実質負けです。


「闘神の虚像」

【VS】のリソース源を担うリンクモンスターです。「セラの蠱惑魔」などと同様に何故許されているのか甚だ疑問に感じるレベルの効果を持ったリンク1です。

許されていい効果ではないのでしっかりと除外してあげましょう。


「クシャトリラ・アライズハート」、「シャングリラ」

【クシャトリラ】の最終盤面に並ぶカードです。主にさくら枠として使用されるカードは「アライズハート」ではありますが、魔法罠ゾーンを封じられることが死活問題であるため、「シャングリラ」を除外することも選択肢ではありました。

「アライズハート」に関しては攻撃力が3000あるため、「ヌトス」では足りないかつ「鉄獣」の2枚は温存したい時などに「パニッシュメント」の弾になってくれます。あまりないですが。

実際のところ、上記の「ノアール」や「虚像」に比べると盤面の突破や誘発の通りがいいため、入れるほどではありませんでしたが、十分に採用候補ではあります。



◯サイドデッキの構築について。


「倶利伽羅天童」

効果を発動したモンスターを生贄にして特殊召喚できるモンスターです。【クシャトリラ】や【ピュアリィ】などの先攻展開を眺めたあと、こちらのスタンバイに効果を起動された後に全て吸い取って盤面を焼け野原にしてやりましょう。


「浮幽さくら」

自分のエクストラデッキの枠を代償に、影響力の高いエクストラデッキのモンスターを封殺するカードです。【ラビュリンス】はエクストラデッキを多用するデッキではないため、採用しやすいサイドカードになります。あまり枠を取りたくないのですが、引けなければ意味がないので無理矢理にでも3枚入れるべきかは要検討です。


「ドロール&ロックバード」

過剰なサーチやドローを許さないカードです。サーチやドローを多用する【クシャトリラ】、【超重武者】を始めとした多くのデッキに刺さるカードです。


「暗黒の侵略者」

速攻魔法を発動できなくする悪魔族モンスターです。主に【ピュアリィ】と【神碑】を機能不全にするために採用していました。「城」がある状況で「悪魔の技」で墓地を経由して特殊召喚したり、素引きした際は「アリアンナ」で特殊召喚します。

攻撃力が高いため、【神碑】対面の永続罠を「闇のデッキ破壊ウイルス」で破壊することもできます。

出せれば強いですが、あまり出ません。結果的に抜けていきました。「マジック・ディフレクター」の方が使い勝手がいいかもしれませんね。


「ハーピィの羽根帚」

魔法罠カードを全て破壊するシンプルかつ強力な魔法カードです。基本的には下記の「魔封じの芳香」とセット運用するか、魔法罠を駆使するデッキやペンデュラムテーマなどの対面に採用します。カウンター罠をサーチするようなデッキにも、踏み札として入れることもあります。


「闇のデッキ破壊ウイルス」

魔法か罠を粉砕するウイルスです。【ラビュリンス】ミラーや【ピュアリィ】などに有効なカードです。

有効な相手には致死量の被害を与えることができますが、刺さらない相手に対しては-2アドバンテージなことは覚えておきましょう。相手のデッキがわかった上で使いたいカードなため、メインデッキではなくサイドデッキでの採用になります。実際に、【閃刀姫】対面で打ったのに相手の手札がモンスターだらけだったときは負けを覚悟しました。メインデッキからの採用の場合はこれが日常茶飯事になると考えればサイドデッキの採用で正解だったと考えています。リターンは大きいですが、リスクはあります。

「城」下であればコストにした姫をそのまま蘇生できるので、可能であれば目指しましょう。


「御前試合」

属性を制限する永続罠です。リリィからスタートした【ピュアリィ】や全てのモンスターの属性が違う【クシャトリラ】、いくつかの属性を参照する【VS】などに有効です。

こちらの首が締まることはあまりありませんが、「倶利伽羅天童」やエクストラデッキのモンスターの使用に制限がかかることは覚えておきましょう。


「魔封じの芳香」

魔法カードの発動を遅らせることができるカードです。「ハーピィの羽根帚」をケアできるほか、昨今は強力な魔法カードが多いため、サイドデッキには必須級のカードになります。

このカードを採用する都合上、こちらが採用する魔法カードの枚数を絞る必要があるため、現在の構築ではメインデッキとサイドデッキを合わせて5枚というコンパクトな構築になっています。


「魔のデッキ破壊ウイルス」

攻撃力1500以下のモンスターを破壊できるウイルスカードです。今は亡き【スプライト】を始め、【超重武者】や【エクソシスター】、【ふわんだりぃず】といった不利に近い立ち位置の対面を半壊させることができます。ただ、意識する対面としては母数が多いわけではないため、抜けていきました。


「影のデッキ破壊ウイルス」

守備力1500以下のモンスターを破壊できるウイルスカードです。こちらのコストは「姫」以外にも「アリアンナ」をコストにすることが可能です。主な打ちどころとしては上級モンスターを一掃できる【VS】です。対面次第では刺さるデッキもあるため、相手のモンスターのステータスには注意して1本目を進めましょう。

枠を空けられずに不採用でCSに参加しましたが、参加する機会があれば採用すると思います。



◯その他の採用候補カード

ニューロンにて採用候補カードをピックアップました。



認知度の高いカードから低いカード、ロマンのあるカードまで様々なカードがあります。

【ダイノルフィア】との混合デッキや「覇王龍の魂」なども採用候補でしょうか。


悪魔族をサポートできるカードが多いほか、通常罠を擬似サーチしたり再利用したりできるため、“悪魔族と通常罠は実質【ラビュリンス】新規”と言い張る過激派もいますので、幅広い目で新しいカードを開拓するのもいいですね。 いや、私は過激派ではないですよ。 嫌だなぁ。





5、戦績と立ち回り


4/1施行のリミットレギュレーションかつ「DUELIST NEXUS」の発売以前で参加したCSの戦績と対戦時に気をつけた立ち回りを書いていきます。



◯4/1(土)開催 太陽CS 個人戦

結果 : 優勝 (7勝1敗)


◯4/5(水)開催 ネクストプレイ杯 個人戦

結果 : 予選落ち (2勝2敗)


◯4/9(日)開催 太陽CS 2人チーム戦

結果 : 3位 (2勝2敗3分)


◎通算 11勝5敗3分



………、思ったより勝ってねぇな…。

ということで、3つCSに参加して優勝と3位を1回ずつです。悪くはないはずです。

対面として多かったデッキは【ピュアリィ】、【クシャトリラ】、【烙印】、【VS】でした。

分布が多いデッキでもあるほか、参加したCSの使用デッキ全ての考察をしているとキリがないので、今回はこの4つのデッキとの対面を想定した立ち回りについて書いていこうと思います。



そしてその前に1つ。


『祈りを捧げよ。さすれば汝は救われる。』 (宗教勧誘)

半分ふざけてますがふざけてません。変な宗教ではありません。聞いてください。

罠テーマの宿命として、“魔法・罠カードを破壊する”旨の効果を持ったカードや“魔法・罠カードの効果を無効にする”旨の効果を持ったカードは天敵です。

採用率が高いカードとして、「ハーピィの羽根帚」、「ライトニング・ストーム」、「拮抗勝負」、「レッドリブート」、「コズミック・サイクロン」などは致命傷です。

特に「レッドリブート」は死刑宣告です。「神の宣告」があれば即打ちです。

実際にどんなに有利な対面でも上記のカードやそれに準ずるカードを使用された際には天を仰ぐことは逃れられません。CSなどでの敗因の半分くらいはこれと言っても過言ではないでしょう。公認大会の最終戦全勝卓で「王宮のお触れ」を開かれたときは目の前が真っ白になりましたね。

しかしながら、「羽根帚」を打たれた試合でも勝った試合はあります。もちろん、「神の宣告」で無効にした試合ではなくしっかりと3枚くらい吹き飛ばされた試合です。伏せ次第ではどうしようもない試合はありますが、思考を停止させずに、どうすればリソースを食い繋げるか、どうすれば被害を最小限に抑えられるかを常に考えましょう。

とはいえ実際のところ、「レッドリブート」に関してはおおよそ「アーゼウス」で死体蹴りされますし、「羽根帚」も大損害です。「コズミック」ですら「白銀」の再利用が効かない、「ビッグ」の墓地効果も使えないなど、どうしようもないことはあります。なので、最終的に“相手に引かれないように祈る”を徹底した上で、伏せるカードを絞ったり、サイドチェンジで迷ったら相手のギミックをメタできなくても「魔封じ」を入れるなりの工夫を心がけることも選択肢の一つです。



・対【ピュアリィ】

このデッキと対面したときに何がキツいかは明白です。そう、「エクスピュアリィ・ノアール」です。効果を受けない完全耐性とフリーチェーンのバウンスに加え、多くの場合が「デリシャスメモリー」が素材に入っているため、ステータスも高いです。「ラディアン」などで除去ができても「マイフレンド」で後続を確保確保されることも想像がつきます。

結論として、何よりも心がけることは“「ノアール」を出させないこと”です。実際のところ、「ノアール」以外のカードはさほど脅威ではありません。5つの素材を持った「ノアール」がひたすらにきついだけですので、エクシーズモンスターに変身する効果に妨害を当て続けることが重要です。

「次元障壁」の影響力が絶大なことは周知されていますが、「リリィ」は名称指定のターン1効果になっているため、そこを意地でも妨害することが重要です。「リリィ」の変身効果を一度妨害すれば、「プランプ」の着地が困難になり、それが「ノアール」着地の妨害に繋がります。「脱出」や「悪魔の技」を始めとした除去カードに加え「無限泡影」などの無効カード、新規の発表により話は変わってしまいますが、サイドからの「御前試合」も有効です。

サイドデッキから投入するカードは「倶利伽羅天童」、「浮幽さくら」、「魔封じの芳香」、「闇のデッキ破壊ウイルス」などです。



・対【VS】

フリーチェーンでモンスター効果を使用してアドバンテージを稼いでいくデッキです。性質上、デッキの大半がモンスターで構成されています。そのため、優先度としては「レディ」より「白銀」が勝ります。

「ラゼン」や「マッドラブ」の効果に「白銀」がいる状態で「泡影」などを使うとチェーンされることなく効果を通すことができます。また、欲張って「レディ」のセット効果を使用するとチェーンで上級に逃げられるなどの裏目が発生するため、召喚権を使わせたあとや相手の盤面にモンスターがいないときなどに罠を開いて「レディ」で後続を予め確保するように心がけましょう。そのためには、自分が引いている札やその先のことまでイメージすることが重要です。また、「ビッグ」の墓地効果は「白銀」の効果対象外なので基本的にはあまり使わないようにしましょう。

相手の基本的な行動権は「Stake Your Soul」と召喚権、条件下で「コンティニュー」であるため、妨害が2枚あれば止まってくれることが多いです。

一度テンポを取ることができたらハンデスを絡めながら罠を整えていけばアドバンテージ差で戦えます。

基本的には不利対面ではありますが、どう足掻いても勝てないレベルの不利対面ではないため、「白銀」を優先的に立てることと着地狩りを意識しながら戦いましょう。

サイドデッキから投入するカードは「倶利伽羅天童」、「浮幽さくら」、「御前試合」などです。


・対【クシャトリラ】

規制されたはずなのに環境に居座り、数々の上位入賞をしているデッキです。正直なところ、意味がわかりません。

「ユニコーン」と「フェンリル」が何故かサーチ効果を持っているため強力な1枚初動となっており、「パーピアス」や「バース」から展開を繋げることができます。サーチ効果を持つフィールド魔法「パライゾス」に加え、それをサーチ可能な「惑星探査機」も召喚権を余らせるデッキの性質上、無理なく採用できます。実質的な初動カードが多いため、現在のデッキパワーを維持できているのでしょう。

盤面が空の時に特殊召喚できることも、フィールドのモンスターを通常罠で除去することがコンセプトである【ラビュリンス】からすれば相手したくない対面です。

しかし、【ティアラメンツ】などと違い、展開途中にモンスターが盤面に出てくるほか、多くが起動効果であるため、除去が通りやすいデッキであることには変わりません。メインデッキの罠カードでは「脱出」が刺さりが弱い程度で、多くのカードは十分に影響があるため、モンスターは対象耐性がある「レディ」単騎で罠を構えて妨害しながらアドバンテージを稼ぐことを心がけましょう。規制されたことにより一度目の展開を崩されるとあとはジリ貧になる傾向にあるため、辛い時期を一度乗り越えればあとは押し切ることが可能です。

構築段階で気をつけるべき点は、同名カードや近い役割を持つカードを複数枚投入することです。実際、「ライズハード」と「ティアラメンツ・クシャトリラ」の合計6枚除外で「レディ」と「障壁」が全て飛んだときは負けを覚悟しました。そういったどうしようもない運要素もあるため、早く環境から消えてほしいところではあります。

サイドデッキから投入するカードは「倶利伽羅天童」、「ドロール&ロックバード」、「魔封じの芳香」、「御前試合」などです。


・対【烙印】

正確には【烙印】を中心とした【融合グッドスタッフ】にあたります。正直なところ、「次元障壁」で壊滅するデッキの1つであるため、如何に妨害をして「障壁」にアクセスできるまで足踏みをさせられるか、が肝になります。

「カオス・アンヘル」や「ディス・パテル」なども入っているため、「障壁」の解答を持ち合わせている点には注意が必要ですが、【ティアラメンツ】や【シャドール】が搭載されることが多く、「障壁」が死刑宣告級のカードであることには変わりないようです。

気をつける点としては「ミラジェイド」を始めとした融合体はステータスが高く、「姫」が戦闘で突破できないことが多いほか、「パニッシュメント」などでもアドバンテージを多く稼げるわけではない点です。その癖、意味のわからん回収効果やサーチ効果が山のようにあり、リソースが中々減りません。止めるべきところと通してもいいところを見極めながら、罠を開いていきましょう。融合体をバウンスすると「ミドラーシュ」は回収効果が使えませんし、エクストラデッキに戻るため融合素材にできなくなるなどの利点があるため、「脱出」は重宝しました。

サイドデッキから投入するカードは「魔封じの芳香」くらいです。メインデッキの構築でも十分に戦えるため、選択権が相手にある場合は盤面を解決できる札として「倶利伽羅天童」を投入することがあるかもしれません。





6、まとめ


ここまでのご拝読、誠にありがとうございました。

罠カードを多用するテーマやデッキを好んで使用する身として、ここ数年では【ダイノルフィア】や【罠型コードトーカー】、【エルドリッチ】や【罠型プランキッズ】など様々なデッキを考えてきましたが、ここまで構築の幅が広く、それでいて柔軟な動きができる罠テーマはなかったのではないかと思うほどに使っていて楽しいデッキです。デッキに入るモンスターも腋と太ももを見せつける露出狂……じゃなかった綺麗な姫様と可愛い召使いに加えて個性豊かな家具を模したモンスターで愛嬌がある上、世界観や設定など公式からの愛も感じられるテーマです。

今後の新規や相性のいいカードの登場にも期待ができるため、高額になりつつあるデッキではありますが、興味があれば作ってみてください。きっとライスト羽根拮抗リブートで負けて嫌になりますから。

ちなみに私は2セット持ってます。愛です。そして自慢です。 マジでいくら使ったんだ…。


最後に改めて、ここまでのご拝読、誠にありがとうございます。

人気もあるテーマであり、私個人としても【バージェストマ】に並ぶほどに好きなデッキなので、今後も末長く使っていこうと考えています。

決して数が多いとは言えない【ラビュリンス】使いの一例として構築などについて考えたことをできる限り多く書いたつもりですので、参考にしていただけると幸いです。

また、至らない点や構築に関する感想などをTwitterアカウント(@utchy0423_gusto )にリプライなどでお聞かせいただけると意見の交換などもできると考えております。