※最後までお読みください

一年ほど前、湊かなえさんの『告白』を読んだのですが、圧巻でした。森口先生の冷徹な印象を与える告白に凍らされました。淡々と話すのでとても読みやすいですが、内容がすごくドロドロしていて読み応えがあります。一度でいいからああやって激情を抑えてスゥーっと空気を凍らせるような告白をしてみたいです。ぼくなんかができるとしたら、人を苛立たせる告白くらいでしょうね😏。
情けないです…

印象に残ってる文学といえば、村上春樹さんの『風の歌を聴け』もそうなのですが、この作品で引用される一節に、
「私は貧弱な真実より華麗な虚偽を愛する」というものがあります。貴いことばですよね。心に迫るものがあります。ぼくは今でもこの言葉を指針に生きています、って言いたいくらいです😏。

ごめんなさい、意味のわからない入り方をしました。本題に入ります。
はじめまして、去年の9月に入部し今年度2年生になりました、建寛人(たてひろと)です。5月から駒将を務めさせていただきます。ブログの更新がとんでもなく遅れてしまい、大変申し訳ございませんm(_ _)m。

ここで何を書くか悩みましたが、少し雑学について書きたいと思います。誰も知らないであろう雑学です。なんでそんなもの知ってるかというと、僕の親戚に某企業の重鎮的なポストについていた人がいまして、芸能・エンタメなどのインサイダーの話をよく聞かされたからです。

早速1つご紹介しましょう。
狂言の○泉元彌さんっていらっしゃいますよね。チョコの惑星のO田さんが真似した「そろりそろり」は一躍有名になりました(^_^)。あの「そろりそろり」はただの擬音語のように思えますが、実は英語の「slowly, slowly」から来ています。狂言ではとりわけセリフが重視されるんですが、すり足でゆっくり歩く演技の時に何と言うか迷っていた○泉さんは、当初やけくそになって英語を使うという発想に至ったそうです(^ ^)。そこからあの「そろりそろり」が生まれたようですが、実際あんなに連呼しないっぽいですね(笑) 。狂言みたいな日本の伝統文化に外国語の表現が取り入れらたと考えると、なんか進歩的で、いいですよね。

もっとおもしろいのが稲妻イレブンに関する雑学です。稲妻イレブン最初のシリーズで登場するキャラにアフロディという人物がいるのですが、アフロディの必殺シュート「ゴッドノウズ」の成り立ちがとてもヘンテコで面白いです(笑)
まだ幼く英語の素養もなかったぼくは当初「ゴッドノウズ」はそのまま「神の鼻」を意味するものだと思っていました(今考えたらさすがにダサいかもしれませんねそれだと…)。
でも少し英語が分かり始めた高校時代のある日、ふと思いついたのです!
「あっ、あのゴッドノウズってGod knows(誰も知らない)のことじゃね??」
少なくとも「神の鼻」よりは奥深いですよね。このシュートの威力、止め方、このシュートを習得するためにどれだけぼくが練習してきたか、は誰も知らない……そんなかっこよさがあるような気がします、うん。

しかしこれも違いました(^ ^)

聞いた話によると、アフロディは田舎育ちのナルシスティックな少年で、自分を神より優れていると思い込んでるっていうキャラ設定があるらしいんですよ。まああれだけの美貌と実力があれば仕方ないかもしれませんね…
それで、あるとき「神は無用だ」を表す「God no use」に出会って、もちろん学才もない彼は正しい読み方はわからず、「ゴッドノウズ」と読んだそうです(笑)。いくら田舎育ちでもそれはないだろっ!! これならまだ「神の鼻」っていう設定の方がマシですよね。

ところで皆さん、M崎駿監督の「風立ちぬ」をご覧になったことはありますか?
大人っぽい映画で色んなシーンで戦時の社会背景を覗くこともできるんですが、同時に、淡くせつない恋も描かれているところが大好きです。
この映画のモチーフについては、人物や小説などですでに知られているものがあるんですが、それらとは別に、ほとんど知られていないけど重要なモチーフとなった詩がひとつあります。
その詩が、

  飛行機や
      おおぞら泳ぐ
            めだかの子

               (登呂秀太 18/4/2021)
です。なんかとても素朴な詩ですが、おおぞらの果てしなさ、あるいは人工物の儚さを見事に唄っていると思います。ぼくの中では相当な名作なのですがあまり知られてないんですよね……「おおぞら泳ぐ」がイチオシです😏。作者の登呂秀太(とろひでた)さんは親戚の知人で幼い頃から僕のことを知ってくれています。今回、名前を出す許可をいただきました、ありがとうございますm(_ _)m
それにしても1つの詩からあれだけ壮大なストーリーに膨らませるM崎監督はとんでもない方ですね。改めて尊敬します。
でも皆さん、登呂秀太さんの名前も覚えてくださいね!!隠れた天才ですから😏


さて、登呂さんを紹介できたところで、ぼくの目的はほとんど達成されたので、そろそろ結びとさせていただきます。
いかがでしたでしょうか!?
たぶん退屈な雑学だったと思います、すみません(笑)。でも絶対誰も知らない雑学だったはずです。それには自信があります。もしひとつでも知っていたという方がいれば、それはすごい…ほんとですか、、それ??

とりあえず、、これからも東大ボクシング部をよろしくお願いします。未熟な自分も少しでも強くなれるように頑張ります٩( 'ω' )و
コロナ禍で鬱憤が溜まってたり、大学入ってやることなくなって生きる味わいを忘れてしまった皆さん、ぜひ一度東大ボクシングに足を運んでください。
百聞は一拳に如かずです🤜🤜
学年男女問わず、プレイヤーとマネージャーを募集しています!!



で、さいごにひとつ告白させてください。












今回紹介した雑学、ぜんぶ嘘です。

2021年4月29日
執筆 建寛人

詩 登呂秀太→とろひでた⇄たてひろと←建寛人 




ボツになった嘘↓

今では知らない人がいないTヨタ自動車ですが、名前の由来については結構知られざる事実があります。たまに豊田市の地名から来てるって勘違いする方もいますが、むしろ逆で、豊田市のほうがTヨタから名前をもらってるというのは有名な話です。
となると、創業者の名前からとってるのではないかと考えがちですが、そう一筋縄ではいきません。たしかに創業者の姓はTヨダで、それに由来しているのは確実ですが、実は一度改名しています[旧姓はMツダだったとか!?(諸説あり)]。そしてこの改名の理由がとんでもなくユニークです( ^ω^ )

創業者のMツダさん(Mツダ説をとります!!)は、実はトルコに滞在していたことがあり、彼のビジネスはその地の影響をかなり受けています。トルコではエルトゥールル号の遭難以来、親日が続いていたので、Mツダさんは温かく迎えられました。そこでビジネスパートナーのユスフと出会います。当時、外資による産業化が進んでいたトルコでは西欧の自動車技術者が多く滞在していて、Mツダさんはパートナーのユスフとともに熱心に技術を学んだのですが、ひとつ問題がありました。パートナーのユスフが西欧化の風潮を厭うイスラーム信奉者であったのです。無理もありません、資本主義が支配的な社会は格差がつきものです。管理職の西洋人に虐げられていた手工業者たちの生活は楽ではありません。現代のEU加盟問題にも言えますが、トルコがヨーロッパに属するか、アジアに属するかという問題は世論を二分します。ユスフは完全に後者を支持する人でした。Mツダさんは当初完全に中立に立っていましたが、親愛なるユスフの熱意に押し負け、西欧化に反対する運動に参加するようになりました。日本に帰ってからもその情熱は消えず、来る日も来る日も、こう唱えました。トルコは東洋だトルコは東洋だ、東洋だ東洋だ、とーよーだ…トヨダ??
そうですこれが改名の理由です(笑)
ばかばかしいと思われるかもしれませんが会社の記録にこのように残ってるそうです。現在では3T(Turkey, Thailand, Taiwan)に数えられるほど、Tヨタ自動車の進出がすすみ、縁が色あせないトルコですが、それによってEU向けの生産が増え、欧州圏との結びつきが強まって「西欧化」が進んでいると考えると少し皮肉な感じがします(^_^)。Sヨタ自動車ができるのも近いかもしれませんね…

(少し無理があり、政治的事由からも棄却)

END