植田から引き継ぎました、2 年生の高石です。身長は 170cm、階級はフライ級 (~52kg)、平常体重は 56kg 程度です。食い意地が人よりも張っていて減量がきつく感じてしまうので、来年からは階級を 1 つ上のバンタム級 (~56kg)まで上げようか検討中です。さて今回はそんな僕に食い意地を張らしめる、愛すべき外国料理について文字数の制限に悩みながらもさらっと書きたいと思います。食べ物を紹介する記事なのに都合により写真を貼ることができず、大変申し訳無いです。

1.自宅で簡単に作れる料理―シュクメルリ(ジョージア)
ここでは、「シュクメルリ」というジョージア料理について紹介します。ざっくり言えば鶏肉のにんにくクリームソース煮込みで、日本では、昨年 12 月頃に牛丼チェーンの松屋が店舗限定で「シュクメルリ鍋定食」として、サツマイモを入れてご飯とともに食べるという日本風アレンジを加えたものを出したことがきっかけでシュクメルリの知名度が上がりました。私も昨年の 12 月 15 日の朝鮮大の招待試合の後、お腹を減量でペコペコに空かせながら久我山駅前の松屋に駆け込んで食べました。そして、早稲田にある「武蔵野アブラ學会」という油そば屋で 10 月 26 日から 11 月 8 日まで期間限定で「シュクメルリ油そば」が提供され、10 月 27 日にはファミリーマートの「お母さん食堂」シリーズで「ごはんにちょいかけ!シュクメルリ」が発売されるなど日本でも確実にシュクメルリブームが来ています。そしてレシピを調べて頂ければ分かりますが、基本的に「表面をこんがり焼いた鶏肉をニンニクで煮込む」だけであり非常に簡単な上、ヘルシーでしっかり美味しいので家で自分で作るのもオススメします。
2.僕の好きな外国料理屋―ソルティカージャガル(新大久保)
新大久保と言えばコリアンタウン、というイメージも強いですが、僕としては山手線の出口の北側にある通称「イスラム横丁」というエリアを愛してやみません。インド・ネパール・パキスタンあたりの食材を取り扱うハラルショップが何店舗も集まるエリアなのですが、このハラルショップでは、羊のタン・羊の脳みそ・羊の胃袋・鹿肉・ヤギ肉など珍しい肉類や、カレーを作るのに欠かせないスパイス類が格安で買えます。バラ売りのスパイスだけではなく、特定の料理を作るためのスパイスミックス(僕はこれをイスラム版クックドゥと呼んでいます)も置いてあります。僕は家でたまにインドカレーを作るので、ワンルームの狭い部屋にはここで買った 10 種類ほどのスパイスが置いてあり、ちゃんと密閉しているつもりですがほんのり香りが漏れてしまって家に来る友達には「お前の家、インドカレー屋の匂いがする」と言われることもあります。
さて、今回紹介する「ソルティカージャガル」ですが、まず、店の秘密基地感がたまらないのです。雑居ビルの 2 階にあるハラルショップの店の奥にあり、絶対に初見では辿り着けない仕様になっています。店内はヒマラヤ山脈のポスターが張ってあったり、店の子供がウロウロしていたり、海外感がたまらず、着席した段階で心躍ります。ここではインド式餃子ことモモという料理もオススメなのですが、一番のオススメは羊の脳みそ炒めです。「羊の脳みそを食べる」というと抵抗がある方も多いかもしれませんが、良く下ごしらえされ全く臭みのない、ふわふわとろとろの脳みそがスパイスで炒められたこちらの一皿は絶品です。
先述のハラルショップで脳みそ自体は売られているので僕も自宅でこの一皿を再現しようと悪戦苦闘するのですが、再現できません。ちなみに入店難易度が高いため、何回か行ったことがあるのですが自分たちの他に日本人の客を見かけたことがありません。
3.現地で食べた忘れられない味―アルパカステーキ(ペルー)
最初に述べたとおり僕は食い意地が張っており、ジビエが食べたいという理由から狩猟サークルの「東京大学狩人の会」というサークルに入っており鹿や猪などあまりスーパーには出回っていない動物の肉も食べる機会がそこそこあるのですが、ペルーで食べたアルパカの肉は別格だと思いました。噛みごたえはしっかりしていますが柔らかく、そして噛めば噛むほど牛肉と羊肉の間の子のような味が出てきて、これを食べて以降、僕の中のアルパカのイメージが「モコモコした可愛い動物」から「美味しい動物」という認識に変わってしまうほどでした。ちなみに付け合せのじゃがいもがとても美味しく、流石は原産地、という感じでした。ちなみにリャマ肉は食べそびれてしまったのですが、アルパカよりも固くて美味しくないそうです。