大きな音が怖かった
きれいだったけど
怖かった

生まれた日から
大きな声で

泣きじゃくっていたくせに


大きなものが怖かった
潰されそうで
こわかった


大人になって



大きな音も怖くない
きれいな花火の
理由も分かる

だけど
消えていく花火は
やっぱり怖い
きれいなものが
怖くなった


照らされたその横顔が
きれいだから

僕は少し怖い



大きくなった この手が怖い

つくりあげては
消していくから

触れてあなたも
消えてしまうかも



今しかないと知っているから
きれいなんだ

怖いくらいに
きれいなんだ


怖いものだらけだ

じんせいは。