その背中


いつも光の尾を引くようで

羨ましいと思ってた

手は伸ばせなかったけど




その背中


雨に濡れて悲しそうで

温めようとしたんだった

この手じゃ意味がなかったけど




その背中


いつも近くにあるようで

忘れていたけど

ほんとは遠くにいたんだね




その背中


折れ曲がって

よれよれで

悲しくなって

苦しくなって

もうダメだって

言うとしても




その背中


忘れないから

歩いて行って

どこまでも どこまでも