コロッケ。
コロッケ。
コロッケといえば、高校時代に休憩時間に食べた学生食堂のコロッケを思い出す。
コロッケを食べるためにはまず、コロッケを食べることのできる食堂が近くにある時間帯の、授業と授業の間にある休み時間を選ばなくてはならない。
僕の場合は『素描(そびょう)』という美術系の授業の合間だった。
三時限目と四時限目の間に食堂に向かう。
50円を準備する。
カウンターで伝える。
「コロッケ1個」
50円を置く。
コロッケを受け取る。
最初のうちはソースをかけていた。しかし、次第に醤油をかけるようになっていた。
弁当は持ってきていた。
しかし、やはり『おやつ』のような存在のコロッケは自分の胃袋を存分に楽しませてくれた。
制限時間いっぱいは抜け出すことのできない『学校』という場所。しかし、その制限時間と制限区域の中にありながら、なぜか「自由」と「至福」を感じさせてくれた、あの食堂のコロッケ。(具材にお肉なんて入ってなかった気さえする。)
あの瞬間。
僕は気付いたのかもしれない。
何も、制限を取っ払うことだけが自由ではいことを。その制限の中でさえ味わえる自由が、工夫とともにあり得るということを
。
まぁ、なにが言いたいかというと、コロッケに醤油も合う時が、時々あるよね。
っていう話。
っていう話なはず(笑)