HIBANA.たかだか芸人ふぜいが芥川賞だなんて…という台詞がポロポロと聞こえていたけれど、そんな言葉も芥川賞という賞の権威も、活字を読むという事に関してはドの付く素人な僕はこちらを買ってみた。芥川賞受賞作が、なんと2作とも読めてしまうというお得感にまんまと釣られて、インタビューも載っていたりしてウハウハして…。けれど、これを買う店はイオン倉敷でも、チェーン店の本屋でもなく、町の片隅にある潰れかかったような本屋にしようと決めていた僕の本心には、レジに並んだり、これ自体を手に取るところを、なるべく多くの人に見られたくないという心理が働いたからだろうかと自己分析した。何はともあれ、僕は面白いと思いますよ。火花。