昨夜、長い付き合いの友人と
軽く三時間ほど電話していたのですが
その際に
過去の話になりました。
それは五年も六年も前の
いろんなことが折り重なって積み重なって
僕が一番駄目だった頃です。
付き合っていた彼氏を寝取られたり
それで別れたり
原因になった子を心底憎んだりで
ゲイバーから足が遠ざかっていた頃。
それでも、半年ぶりくらいに顔を出した時のことです。
何がどうなったのか
よく通ってたお店の
マスター、客の全てから総スカンをくらいまして。
突然、身に覚えのないことで責め立てられて
僕の人間性、それまでの人生や生き方の全てを否定するような
罵詈雑言を浴びせられたことがあるのです。
昨夜、数年ぶりにそれを思い出しまして
五年以上も経つのに、その時に言われたセリフを
ほぼ一言一句間違わすに正確に覚えている
自分自信の執念深さに
眩暈すらしたということです。
少しずつ大人になって
少しずつ強くなれた気がした。
悲しいことも悔しいことも飲み干して
だからこそ
今の自分があるだなんて
嘯いたりさえしていたのに。
結局僕はあの時のまま
錆びた鎖を引き摺ったままで。