いつからか
諦めることばかり、得意になって
君には
好きとすら
言えなかった
(とある同人誌?より)
今年の夏は
どうしてこんなにも早く
行き去ろうとしているのでしょう。
風の匂いはいつの間にか
秋の風情を感じさせていて。
僕はまた
益体もなくため息を吐いてしまう。
やりたいことなら
手の平いっぱいに在った筈なのに
気が付けば
何一つ。
まるで人生みたいに、何一つ。
こんな仕事をしてるからって
わけでもないとは思うんですが
いつかその日に
間に合わないんじゃないかと
ただただ不安が
拭いきれないんです。
風が冷たくなり始めたら
いつだって心がざわめいては押し寄せて
僕が何処かへいってしまう。
抱えきれない熱を
何処の誰に預けたとしても
軽くなんてなれないことは
ずっと前から知っているのに。
今日聞いた嗚咽は
きっと
いつかの嗚咽に違いない。
どうにかしたい。
どうにかしたいのに