入院してた時、やる事無いし、よくガラス越しに景色を眺めてた。
そこで一緒になった、向かいの病室に入院してた、おじいちゃん。
独り言のような言葉に、私が反応してからは、色々話した。
地元の人で、昔のことを色々教えてくれた。
「あそこのお寺は、石原裕次郎が眠ってる場所で、亡くなった時にはなぁ~・・・」
確か、病室は8階で、景色を眺めてた場所からよく見えた川があった。

「昔、この川は、産業用水が垂れ流しだったせいか、とっても汚くて臭くて、ドブ川って言われてたんだ」
「昔は、こんなに建物もなくてなぁ~・・・」
そう聞きながら、あの時見た川は、キラキラ輝いてて、とってもキレイに見えた。
今日、病院に向かいながら、橋の途中で写真を撮って、眺めた川は、濁って澱んで、汚かった・・・。
変わりゆく街並みを、ずっと見てきた、あのおじいちゃん、元気になったかな??
元気になってるといいな。
診察を終えて、また歩き出すと、どこからか、香ばしい匂いが・・・??
ふと、その川の土手を見たら、女の子が3人、炭でなんか焼いてた(笑)
ほのぼのとした昼下がり。