音楽で生きていくにしても何にしても

 

自分の理想だけを追うのであれば、それは大衆から良い評価がもらえないことを覚悟の上でしなければならないと思う。

 

流行の流れに沿って活動内容を少しずつ合わせていく人もいれば、かたくなにそれをしないひともいる。

 

自分らしさを貫くことは良いけれど、それはビジネスではないと私は思う。

 

生業にするのであれば、少なからず求められている姿に変化することも重要だ。

 

(自分の理想+流行)÷2くらいがちょうど良いんじゃないかなと思う。

 

韓国のアイドルなんかは、そのグループの個性が楽曲によく表れているが、

 

毎度思うのはどのグループもタイトル曲が本気だ。

 

ダンス、歌唱力、プロモーション方法、ジャケットのデザイン、流行の取り入れ方、

その他もろもろ、どれをとってもクオリティが世界向け。

 

だから、日本のアイドルが韓国や海外に行くと場違い感が満載になる。

 

日本ではK-POPアイドル並みのクオリティになるとアイドルと言うより

 

アーティストと呼ばれることが多いだろう。

 

私なりの人気商売の駆け上り方は、どれだけ柔軟に表現できるかにかかっていると思う。

 

自分と世間の間をみつけるのがどれだけ上手いか。

 

それは一日や二日ではできない。

 

何年も毎日のように訓練しないと出来ないことだと思う。

 

私がK-POPをよく聴くのでK-POPの話ばかりになるが、

 

K-POPアイドルは本当に自分の表現したい、言いたいことを上手く流行に乗せて見事売れている。

 

バックについてる事務所が強いからとか言う問題じゃない。

 

楽曲が良くないと、どんなに強い事務所でもどれだけプロモーションを上手くしてもファンは離れていくことは当たり前だ。

 

だから戦場なのだ。

 

K-POPアイドルからはいつも戦場の雰囲気を感じる。

 

つぶし合うと言うより、ひたすら上しか見ていない感じ。

 

ファンへの感謝や自分たちの本音は大体、カップリングに存在するところも

 

完璧。

 

 

なぜこんなことを思ったのかというと、

 

とあるインディーズバンドのライブを見に行く機会があったときに、

 

せっかくのファン獲得のチャンスの場で観客を置いてけぼりにするバンドを多く見たからだ。

 

流行とか、ノリやすさとか、耳に残るとか、聞きやすいとか

 

そういった初見への思いやりをみじんも感じなかった。

 

悪いけど真顔・棒立ちで見させてもらった。

 

そもそも場が盛り上がっていないのに手拍子する気にもなれないし、

 

「酔ってんな」が正直な感想だった。

 

楽器の音大きすぎて歌詞一つも聞き取れないし。

 

そういうのが好きなファンもいるとおもう。

 

でも、一曲でもいいから、自分語りをやめて人の心に寄り添ってみては?と思う。

 

もちろんしてるつもりで、それでもファンがつかない人もいる。

 

それは研究不足だったり、的が外れたりしてしまったりしているのかもしれないけど、

 

試行錯誤は必ず誰かに届くときが来るから、

 

絶対にしたくないこと以外は早かれ遅かれした方が良い。

 

私は人気商売をそういうふうにみてる。