夜間の担当看護師さん「あ」さん看護師

まだまだ新米さんなのか、一生懸命で、やさしくて、

昔大好きだったマンガ【おたんこナース】を思い出した。


「あ」さんは、座薬フェチを入れるのも初めてなのか、先輩ナースに

指導されつつ「り」くんのおしりに入れてくれた。

「あ」さんのどきどきが伝わってきた。


さて、「り」くんの手術後驚いたのは、終わってすぐ傷跡を先生に

見せられた時、ガーゼをしていなかったこと。


中は吸収される糸で縫い、皮膚は医療用ボンドでとめているらしい。


25年前の自分の時の術後・・バンバンとホチキスで止められた腹、

ガーゼ交換の時のテープをはがすたびに、ひっぱられて痛かったこと、

いつまでもじくじくといたんだことを思い出した。

抜糸(ホチキスだから抜針かな)も、痛かったなぁ。

結局3週間近く入院していた。


私の時も、吸収される糸を使っていた。

吸収されるはずだった・・・

学校生活に戻ってから、傷跡からぴろぴろと糸みたいなのが

出てきて、あわてて病院に行ったら、

「ありゃー出てきちゃったねぇ」と言われたぷんぷん

一本ぬいて、しばらくすると、また一本・・・と出てくるもんだから

何回も病院へ行った。



「り」くんは、一晩痛みと、気持ち悪さとに苦しんだが、

朝起きると比較的元気になっていた。

トイレにもよろよろと歩いて行った。


その後の回復は早かった。

おならが出たので

「5分がゆから始めようか」と先生。


出てきた夕食に私はびっくりしたびっくり

確かにご飯は五分がゆ。でもおぼんに並ぶ

おかずの数々はいったいなんじゃってくらい多く感じた。

月曜、火曜と何にも食べていないおなかの子供が

こんなに食えるかもうだめ

「り」くんは、デザートについてきたフルーツポンチをたいらげ、

おかずをちょっとつついた。


つづく・・・