病室にもどり、しばらくすると

「痛い、痛い」と泣き出す。


また、スーッと寝てしまう。


「気持ち悪い」と起き、吐こうと必死になり、胃液、淡などを出す。


挿管したので、のどの違和感が、気持ち悪い状態と錯覚してしまうらしい。


麻酔が切れ、痛みはどんどん増す。


「いたいー、いたいー」ともんどりうつ「り」くん。


とうとう座薬を入れてもらうものの、30分経っても痛いと泣く。


嘔吐もつづき、午前2時の時点で血がまじったような色のものを吐いた。


「気持ち悪くても、無理に出そうとしないの。のどがただれちゃって

そこの治療をしないといけなくなるよ。すこし、我慢してごらん」と言うと


うぇってなっても、無理に出さないようになった。


私は、昨晩もあまり寝ていないので、眠くて眠くて頭が痛くなってきていた。

「り」くんのベッドにつっぷしてみたり、布団の足元で丸まって寝てみたり試みるも、


痛みからくる激しい寝相と、20分おきに「痛い」と「嘔吐ぎみ」になり、

たまにはっきりとした寝言を話す 「り」くんに

20分もまとめて眠れなかった。


朝方 痛いとも、気持ち悪いとも言い出さなくなり、ほっとした・・・