狩れ、本能のままに



ここは、ココット。
辺境の村。



小さいながらも活気に満ちた良い村だ。



俺の名はウタ。
ただの村人。
そう、これまでは。



だが、今日からは違う。
ハンターになるんだ。



「ハンターになる!」
そう宣言したら村長に相談した方がいいと言われた。
なんでも昔は高名なハンターだったらしい。



村長は『ココットの英雄』なんて呼ばれていたようだが、今の姿からは想像できない。
しかし、力を貸してくれることを約束してくれた。



そうと決まれば装備を整えなくては。
村唯一の武具屋を訪れた俺は並べられた装備品を物色した。
しかし俺の手持ちの金じゃ、駆け出しハンターの着る装備を買うのがやっとだ。



よし、準備は整った。
村長から仕事を請け負おう。
最初に狩るモンスターはどんな奴だろう。
期待を胸に村長の下へ行くと、提示されたのは採取クエストだった。
草食竜のアプトノスの生肉を集めろというものだ。
それがハンターの基本だという。
仕方なく俺はベースキャンプへと向かった。



ベースキャンプから飛び出すと、そこには雄大な森と丘が広がっている。



あれがアプトノスだな。
のんきに草を食んでいる。



俺はそっと近づき、手に持ったハンターナイフを振り下ろした。
飛び散る鮮血。
俺は無我夢中でナイフを振るった。



倒れるアプトノス。
一緒にいた子どものアプトノスも仕留めた。
可哀そうだが、どのみち親を失った子どもは長くは生きられないだろう。
こちらも生きるためだ。



ハンターは命を無駄にすることはない。
狩った獲物から肉を切り出した。



ベースキャンプに備え付けられた納品箱に生肉を納めたら仕事は完了だ。



次の依頼は生肉を肉焼きセットで焼くというもの。
これが意外と難しい。
俺は肉焼きの歌を口ずさみながら、ちょうどいい焼き加減を待った。



よしっ、今だ。
「上手に焼けました~」
どこからかそんな声が聞こえた気がした。



薬草を摘んだり、魚を釣ったりしながら、俺はハンターの基礎を学んだ。
そしてついに、危険な肉食竜狩りの仕事が入ったんだ。
肉食竜といってもランポスという小型モンスターだけどな。



こちらに気が付いたランポスは威嚇の声を上げた。
狩りのスタートだ。



背後に回り込み鋭い一撃を加える。
俺も成長しているのだ。
あっという間に依頼は完了した。



小型とはいえ肉食竜を倒したことで、俺は気が強くなっていた。
そんな俺に村長が与えた試練、それは飛竜の卵を納品しろというものだった。
巨大な飛竜『リオレウス』の縄張りに侵入しなければいけないらしい。



村長は出会ったら逃げろと言ったが、俺はもう一人前だ。
倒して、卵を持ち帰ってやるさ。
フィールドに出ると、何かが上空から舞い降りてくるのが見えた。



リオレウスだ。
俺に気づいた奴は咆哮を上げる。
村長の言った通りだ。
俺の敵う相手じゃない。
慌てて逃げだす俺。



逃げ回りながらも俺は飛竜の巣を探した。
そして見つけた巣の周りには、飛竜のエサになっただろう動物たちの骨が積みあがっていた。



これが卵だな。
意外と大きいぞ。



その時、リオレウスが現れた。
卵を抱えた俺をにらみつけると突進してくる。
俺はそれをすんでのところでかわす。



リオレウスが巣から立ち去ったのを見届けた俺は、卵を盗み出す。
しかし、敵はリオレウスばかりじゃない。
巨大昆虫ランゴスタの追跡も避けなくてはいけない。



無事に納品できた時、俺は自分の力がまだまだだったと実感するのだった。



それから俺は地道に依頼をこなしていった。
そして一人前のハンターと呼ばれるための最初の試練、イャンクック狩りの時が来た。
イャンクックは小型とはいえ飛竜種だ。
決して侮れる相手じゃない。



見つけたっ、イャンクックだ。



切りかかる俺。
そこへランポスまで現れた。
しかし、ランポスなど俺の敵ではない。



ランポスどもを先に片付け、イャンクックと対峙する。



そしてついにイャンクックを倒すことに成功した。
これで駆け出しハンターは卒業し、一人前になれたんだ。



そんな俺の前に再び奴が現れた。
それはアプトノス……



ではなく、リオレウスだ。



リオレウスは俺に気づくことなく、獲物であるアプトノスに攻撃を仕掛けた。



倒れ、暴れるアプトノス。
しかしリオレウスにかなうわけもなく、アプトノスはリオレウスのエサとなった。



食事に夢中になるリオレウス。
今がチャンスだ。



俺はハンターナイフから持ち替えたボウガンを構え、引き金を引いた。



しかし、それだけで倒せるわけもない。
怒ったリオレウスは火球を放ってくる。
あんなものが当たったら、一瞬で丸焦げだ。



いや、当たってしまった。



一時退却した俺をリオレウスも追ってくる。
俺は少しずつ奴にダメージを与えていく。



そんな攻撃が効いたのか、弱ったリオレウスは自分の巣へと逃げて行った。
チャンスは今しかない。
追いかけた俺は渾身の一撃を打ち込んだ。
やった、倒したぞ。



村に帰った俺は村長にリオレウス討伐を報告した。
村長は驚きながらも、かつて自分が使っていたという剣をくれると言った。



村長に言われた場所に行くと、一振りの剣が石の台座に突き刺さっていた。



力を込めて、それを引き抜く。



やった、ヒーローブレイドを手に入れたぞ。



使い慣れたボウガンからヒーローブレイドに持ち替えた俺の前に、奴が現れた。
一角竜モノブロスだ。



モノブロスを倒してこそ、一流ハンターと呼ばれるようになる。
しかし、モノブロスはこれまでのモンスターとどこか違った。
異様な圧力を感じる。
俺に気づいた奴は、大地を響かせ突進してきた。



なんとか突進攻撃をかわした俺は、持ち込んだ大樽バクダンを仕掛けた。



それに向け突っ込んでくる奴。
大きな爆音が鳴り響く。



苦しむ奴の懐に潜り込み、全身全霊の力でヒーローブレイドを突き刺した。



倒れる巨体。
……俺は勝ったんだ。



そして俺は2代目ココットの英雄と呼ばれるようになる。



しかし、俺のハンターとしての活躍は始まったばかり。
ミナガルデという大きな街には、さらに多くのハンターが集まっているらしい。
俺もいつかそこへ行ってやる。
そして、真のモンスターハンターになるんだ。




 


 

今なお新作が発売される人気シリーズの一作目です。
プレステ2で発売されました。
操作方法が今とは違い、右のアナログスティックを動かして武器を振ります。
近作のモンハンは右スティックは視点変更に振られています。
その癖がついているので、今作プレイ中は無駄に抜刀していました。

オンラインプレイを前提に作られているらしく、オフラインプレイの方はボリュームも少なく、それほど苦労せずにクリアが可能です。
現在ではオンラインプレイのサービスは終了しているので、残念ながらオフラインでしか遊べません。
今からプレイするのであれば、バージョンアップ版のモンスターハンターGがいいかもしれませんね。

 

 

【今回紹介したソフト】

 

 

 

 

 

 

 

レトロゲームプレイ日記一覧 ~PS2~ >>