龍剣を巡る戦いが始まる



リュウ・ハヤブサは何者かの襲撃を受けていた。
次々と敵の忍者が襲い掛かって来たのである。
狙いはリュウの持つ「龍剣」のようだ。



自らも忍者であるリュウは、垂直な壁でも容易に登ることができる。



そんなリュウの前に、新たな刺客が現れた。



巨大な金棒を振り回す巨漢相手に、リュウはひるむことなく戦い、これを制す。



「どうして、俺の龍剣を狙った。言え!」
リュウは問う。



それに対し、男は答えた。
「知りたくば龍剣を持って、神戸に行け」と。
そして男は息絶えた。



神戸へとやって来たリュウ。
龍剣がなにか邪悪なものを捉えている。



「龍剣よ、俺をそこに連れて行ってくれ」
リュウは龍剣に語り掛けた。



それに応えるがごとく、龍剣は一隻の船を指示した。



潜入したリュウだったが、すぐに敵に見つかってしまう。
火炎瓶を投げつけてくる敵兵士。



操舵室からは手榴弾を投げて襲ってくる兵士も現れた。



敵兵士を退けたリュウが見つけたのは、大量の武器だった。
敵は兵器を扱う死の商人だったのだ。



しかし、奴らはなぜ龍剣を狙ったのだろう。



その時、船の通信機から男の声が聞こえた。
どうやら、先ほどの手榴弾の兵士に話しかけているようだ。
その男は「例の積み荷を、ミスター青龍が待っている」と言っている。



ミスター青龍は香港にいるらしい。



リュウは敵兵士を装い、直ちに持っていくと言った。



例の忍者と龍剣はどうなったと問いかけられた。



リュウはとっさに、忍者は始末し、龍剣を手に入れたと告げたのだった。



それから数時間後、リュウの姿は香港にあった。



リュウは外壁を登り、潜入する。
しかし、なぜか上から鉢植えが降ってくる。



しかも、蹴りかかってくるカンフー使いまで現れた。
リュウがその蹴りをかわすと、カンフー使いはなすすべなく地上に向け落ちていくのだった。



屋上からビル内に潜入すると、そこには拳銃を持った男が待ち構えていた。
奴が青龍だろうか。



青龍は弾を撃ち尽くすと、上着を脱ぎ棄て、その拳で向かってくる。
気功波を放つ強敵だ。



青龍を倒したリュウだったが、次の瞬間、部屋中にガスが充満した。
罠だったのだ。
リュウの意識はそこで途絶えた。



リュウが意識を取り戻した場所は、インドの遺跡だった。
どうやらガスは睡眠ガスだったようだ。



リュウの前に立った男が言うには、ここは奴らの基地であり、眠ったリュウを運び込んだらしい。



奴らの狙いは、やはり龍剣だった。
眠ったリュウから手に入れることができなかったようだ。
どこにあるのだと問う男。



リュウが念じると、どこからともなく龍剣が現れ、手を縛る拘束を切り裂いた。



龍剣を手にしたリュウは、男に切りかかった。
男はそれを空飛ぶ絨毯に乗り、やすやすとかわす。



そして、今度は上空から火球を放ってくる。
リュウはそれをかわし、男を切り捨てた。



そのころ、世界各国は戦いに備えて、次第に軍備を整えていた。



ある人物が、世界を破滅に導いているのであった。



その人物とは、魔人シュラゲイン!



それを知ったリュウは、シュラゲインが潜む施設へと乗り込んだ。
仕掛けられた罠をかいくぐり、深部へと向かうリュウ。



ついにリュウはシュラゲインの下にたどり着いた。
それを待ち構えていたシュラゲイン。



しかし、すでに手遅れだというシュラゲイン。
第三次世界大戦は起ころうとしているのだと言う。
戦争という破滅の後から、我々の新しい世界が生まれるのだとも言った。



シュラゲインは人間の心を操る力を持っているらしい。



その力を最大にするには、龍神の魔力が必要なのだという。

龍神の魔力は、龍剣によって得られるという。



それが龍剣を狙う理由だったのだ。



龍剣を奪われれば、世界は破滅へと向かってしまう。



世界を守るための最後の戦いが始まる。
シュラゲインは空中を浮遊しながら、両手から光線を放ってくる。



リュウはその軌道を読み、忍術を打ち込んだ。



するとシュラゲインは人の姿を捨て、火球をいくつも放ってきた。



それすらも難なくかわすリュウを見て、シュラゲインは完全に化け物になり下がった。
口から火炎を吐き出してくるシュラゲイン。



しかし、幾多の試練を乗り越えてきたリュウの敵ではない。
リュウの一撃を受け、ついにシュラゲインは滅んだのだった。



世界を破滅へと導こうとしたシュラゲインは死んだ。
これで世界はまた平和を取り戻すだろう。
大爆発を起こす敵施設を見ながら、リュウはそう思うのだった。




 


 

タイトルに「外伝」とある通り、ファミコン版の忍者龍剣伝とはつながりのないストーリーとなっています。
ステージ数も少なく、難易度も低めです。
ダメージを受けた際のノックバックがないのが、理由の一つだと思います。
しかし、ファミコン版でもあったビジュアルシーンは今作にもあり、ストーリーに入りやすくなっています。
携帯機ということもありボリュームこそありませんが、十分に楽しめる作品だと思います。
 

 

 

【今回紹介したソフト】

 

 

 

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