愛と冒険の物語、始まる
惑星ノーグ。
科学文明こそ発展していないものの、豊かな自然が残されている緑豊かな星だ。
宇宙の秩序を守る組織であるコズミックハンターの少年、ユウの駆る高性能宇宙船アルジャーノンだ。
アルジャーノンのメインコンピュータ『マザー』が、この宙域から発信された救援信号を受信していた。
それの調査に赴いていたのだ。
ノーグ付近へ到着した時、ユウの相棒ともいえる人工知能を有したバイク『モンモ』が口を開いた。
ノーグ付近に不自然な小惑星帯が存在していると。
その時、船体が大きく揺れた。
小惑星に偽装した宇宙機雷が衝突したのだ。
メインエンジンに被弾したアルジャーノンは、ノーグの引力に引かれていく。
ユウはすべてのエネルギーを船体のシールドへと回した。
そのまま大気圏へと吸い寄せられるように落ちていく。
アルジャーノンは無事に大気圏を突破していた。
その前方には大河が静かに流れている。
なんとか皆、無事だったようだ。
傷ついたアルジャーノンだったが、自己修復機能により修理が可能である。
しかし修理には時間がかかる。
それに先ほどの宇宙機雷も気にかかる。
意図的にノーグへと落とされた可能性もあるのだ。
調査の必要がありそうだ。
ユウは近くに見える集落へと向かうことにした。
そこはバネの村というらしい。
しかし住民たちはどこか沈んだ顔をしている。
村長に尋ねると、村の付近にあるボーダの森に住みついたコボルトたちに村人が襲われているというのだ。
森の中には多くのコボルトたちが徘徊している。
こいつらをまとめている者がいるはずだ。
森の奥に進むと、そこに雰囲気の違うコボルトが待ち構えていた。
キングコボルトだ。
いきなり襲い掛かってくるキングコボルト。
しかし、ユウは落ち着いてそれを倒すのだった。
許しを乞うてきたキングコボルト。
もう悪さをしないという言葉を信じ、ユウはキングコボルトを許すことにした。
しかし、それは演技だった。
切りかかってくるキングコボルト。
不意を突かれたユウはそれを防ぐことはできない。
風が去った先には一人の男が立っていた。
この男がキングコボルトを斬り捨てたのだ。
「甘いな、その甘さが命取りになるぞ」と言った。
「私は風のシルフ。いずれまた会うことになるだろう」
男はそれだけ言うと姿を消した。
バネの村へと戻ったユウ。
そこで、ペネトの村にいる吟遊詩人が、何かを知っているという話を聞いた。
何かとは何の事であろう。
しかし、何の手がかりもないため、ユウはペネトの村へ向かうことにした。
ペネトの村の人々もモンスターの被害にあっていた。
洞窟に住むモンスターが凶暴化してしまったという。
それには、不死身のログダールというモンスターが影響しているらしい。
聞き込みを続けるユウは、酒場で一人の吟遊詩人と出会った。
バネの村で聞いた、何かを知っているという吟遊詩人に違いない。
ルイードというその吟遊詩人は、ノーグに伝わる伝説を語ってくれた。
妖妃モルガン。
かつてそう呼ばれた悪しき存在がいた。
戦士ティタニス。
この星を滅ぼそうとするモルガンに立ち向かった勇者。
ティタニスは聖なる剣の力を用い、モルガンを打ち倒した。
しかし、それから数百年、今またノーグに恐ろしいことが起ころうとしている。
ルイードはそう締めくくった。
ログダールを倒すことができたなら、もう一度会いに来なさいとルイードは言った。
いつの間にかログダールを倒すことにされてしまったようだ。
ユウは岩山の洞窟へと向かった。
そこでユウが見つけたのは、ログダールによって殺された村人たちの無惨な死体の山だった。
それを見た時、怒りの感情と共にユウに中に眠っていたサイキックパワーが目を覚ました。
ユウはサイキッカーだったのだ。
サイキックパワーを使い、道中のモンスターを蹴散らして進むユウ。
しばらく進むと、そこに一体のモンスターが待ち構えていた。
ログダールだ。
切りかかるユウ。
しかし、ログダールにダメージを与えることができない。
その途中、ユウは隠れていた一人の少年を保護した。
どうやら父親を探しに来たようだ。
家に伝わる魔封石を持っていたため、モンスターに襲われなかったのだという。
ユウは少年を家まで送り届けた。
少年はユウに父親を助けてほしいと願った。
父親も魔封石を持っているから無事なはずだという。
ログダールの不死身の秘密は分からないままだが、少年の父親を探さなくてはいけない。
ユウは再び洞窟へとやってきた。
あ、宝箱だ。
ユウは喜び、宝箱に駆け寄った。
しまった、罠だ。
急に足元が崩れ、ユウは階下に落とされてしまった。
落ちた先は地下牢だった。
鉄格子がはまり、抜け出ることは出来なさそうだ。
地下牢には男性が一人、同じように捕らわれていた。
男性はユウの持っていた魔封石を見ると叫んだ。
それは息子の魔封石だ、と。
その男性は少年の父親だったのだ。
ユウの持つ魔封石と、男性の持つ魔封石、2つの魔封石があればログダールの不死身の力を封じることができるという。
猫型宇宙人のニャンだ。
商人であるニャンはユウとも顔見知りだった。
ユウの行く先々で現れる不思議な商人だ。
ニャンは偶然、鋼鉄をも断ち切るレーザーナイフを持っているという。
全財産をはたいて買ったレーザーナイフで、ユウは鉄格子を斬り裂いた。
ニャンはお金を受け取ると、いつの間にか姿を消していた。
逃げ出そうとするユウたちの前に、ログダールが姿を現した。
しかし、今度は2つの魔封石がある。
ユウは魔封石をログダールに投げつけた。
凄まじい閃光がログダールの体を包む。
ユウはサイキックパワーで攻撃を仕掛けた。
今度はダメージを与えられるぞ。
ログダールはその不死身の力を失ったのだ。
不死身でなくなったログダールは、もう恐ろしい敵ではない。
ユウはログダールを滅ぼした。
ログダールの死と共に、昂っていたユウの感情が落ち着きを取り戻す。
そしてユウのサイキックパワーも消えていった。
ユウはサイキックパワーを自由に発動することはできないのだ。
ログダールを倒したユウは、再びルイードの下を訪ねた。
ルイードはオルメカ城の国王に一緒に会いに行かないかと持ち掛けてくる。
ユウはルイードと共に行くことにした。
オルメカ城へ向かう途中、商人の街ティカルへと立ち寄ることに。
しかしこの街は悪性の伝染病に侵されていた。
その治療薬には雪割草という薬草が必要なのだという。
ユウは雪割草を求め、森に住むピッポというエルフを訪ねることにした。
ピッポの下にたどり着くも、雪割草は切らしていてないのだという。
薬草のある小島に魔物が住みついてしまい、採取できないらしい。
ユウが小島に行ってみると、そこには植物型の魔物がいた。
多数の触手を使い、襲い掛かってくる。
ユウはそれらを避け、魔物の茎を斬り飛ばした。
無事に雪割草は手に入った。
これで伝染病も治まるだろう。
ピッポは街に残り、薬を作る手伝いをするという。
ルイードはポッポとの別れが惜しいようだったが、ユウたちは改めてオルメカ城を目指した。
果たしてそこでユウを待ち受けるものとは一体何なのだろうか。
【第2夜】へ続く
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