見渡す限りの世界がある



これはウタという青年と仲間の物語。



ウタのことを兄貴と呼ぶのは、人相の悪い男ヤンガス。



そしてウタが仕えているという、魔物のような姿をしたトロデ。



トロデがミーティア姫と呼ぶ白い馬も旅の仲間だ。



一行がたどり着いたのはトラペッタの町。



この町にマスター・ライアスという人物が住んでいるはずだと言うトロデ。



しかし一行が追っていたのはドルマゲスだったはずだとヤンガス。



ドルマゲスによってトロデとミーティアは姿を変えられてしまったらしい。
ドルマゲスの行方を知るためにもライアスに会う必要があったのだ。



しかしライアスはすでに亡くなっていた。
住んでいた家も火事で燃えてしまったと言う。



ウタたちは町の高名な占い師ルイネロにドルマゲスの行方を占ってもらうことにした。
すると南の関所を破って行ったというではないか。



しかもドルマゲスがライアスを手にかけた本人だというのだ。
ドルマゲスはライアスの弟子だったことも判明する。



何にしろドルマゲスの足取りは分かった。
一行は急ぎドルマゲスを追った。



南の関所は門が完全に燃やされてしまっていた。
ドルマゲスにはそんなことができる力があると言うのだろうか。



関所を越えた先、そこにリーザス村はあった。
一行はドルマゲスの情報を得る為に村へ立ち寄ることにした。



しかし村人たちの表情は誰も暗い。
村の名士であるアルバート家の跡取り、サーベルトが東の塔で何者かに殺されたというのだ。



ドルマゲスと何か関係があるのかもしれない。
ウタはアルバート家を訪ねてみた。
アルバート家では、喪に服している間は一切家から出ないという家訓があるのだと言う。



殺されたサーベルトの妹のゼシカは家から出ようとしたが止められ、今は部屋に閉じこもっているらしい。



ゼシカの部屋の前には村の子供たちが番をしており、中に入れてもらうことは出来なさそうだ。



ウタはゼシカの部屋の隣で壁に開いた小さな穴を見つけた。
ネズミなら通れそうだ。



ウタはペットのネズミ、トーポを穴の中に入れて中の様子を探らせることにした。



そこでトーポは一枚の手紙を発見する。



そこにはサーベルトの仇を討つため東の塔に行くと書かれている。
いつの間にかゼシカは家を抜け出していたのだ。



嫌な予感がする。
ウタは東の塔へ急いだ。
塔内部は入り組んでおり、様々な仕掛けが施されていた。



それらを突破し、たどり着いた最上階にはリーザス像が立っていた。
両眼には美しい宝石が光り輝いている。



ウタが像を調べていると背後から鋭い声が上がった。
振り向くと一人の女性が険しい表情で立っている。
ゼシカだ。



ウタたちの事をサーベルトの仇だと勘違いしたゼシカは炎の魔法を放とうとした。



その時、ゼシカを止める声が響いてきた。
リーザス像の方から聞こえてくる。
それはサーベルトの声だった。



サーベルトが息絶えるその時、リーザス像が魂の欠片を預かってくれたというのだ。



サーベルトはあの日、塔の扉が開いていることを不審に思い、一人で塔の様子を調べに来ていた。



そこで待っていたのはあの男だった。



そう、ドルマゲスだ。



ドルマゲスの魔法で体の自由を奪われてしまったサーベルトは、ドルマゲスの持つ杖に貫かれてしまった。



倒れるサーベルト。
そしてドルマゲスはそれで目的を達したかのように姿を消した。



最後にサーベルトの魂は、自分の信じた道を進めとゼシカに言い残し消滅した。



泣き崩れるゼシカ。
「一人にしてほしい」
ゼシカはそう言い、再び両手で顔を覆った。



一夜明け、家に帰ったゼシカは母親に宣言する。
兄の仇を討つと。



そうして一人、港町ポルトリンクへ旅立っていった。



ゼシカの追う仇とはドルマゲスの事だ。
それはウタたちにとっても同じ。
ウタはゼシカの後を追いポルトリンクへやって来た。



そこはおかしなウワサで持ちきりだった。
海の上を歩く道化師のような男を見たというのだ。



その時、定期船乗り場の方で大きな声が上がった。
ゼシカだ。
今すぐ船を出しなさいと騒いでいる。



しかし今は危険な魔物が出没しており、危険で船は出せないのだと言う。



そこへやって来たウタを見つけたゼシカは、ウタたちが魔物を倒すと言い出した。



そうしてウタたちは船に乗り、魔物が出没すると言う場所を目指した。



しばらく進むと巨大なイカの化け物、オセアーノンが姿を現した。



ニンゲンは喰っちまうと急に襲い掛かってくるオセアーノン。



オセアーノンはイカなのに炎を吐きだしてくる。



ヤンガスは手に持つ斧から必殺の一撃を繰り出した。



その一撃を受け改心したオセアーノンは、手のひらを返したかのようにへりくだり、一行を見送ったのだった。



ウタたちの戦いを見たゼシカは、一緒にドルマゲスを追いたいと言い出した。
目的は一緒なのだ。
ウタはそれを了承する。



新たな仲間を得た一行は再び運航を始めた定期船に乗り、新たな大陸を目指した。



そうしてたどり着いたのはマイエラ修道院。
しかし中には入れてもらえなさそうだ。



そこへ現れたのは聖堂騎士団の団長であるマルチェロだった。
だが結局、ここはウタたちには無縁の場所だと追い払われてしまった。



仕方なく近くの宿場町ドニへとやって来た。



何やら酒場の方が騒がしい。
行ってみると若い僧侶が荒くれたちとカードゲームをしている。



すると負けた荒くれがイカサマだと騒ぎ出した。



そこにゼシカとヤンガスも混じり、乱闘が始まってしまう。



その隙に僧侶はゼシカとウタを連れ裏口から逃げ出した。
やはりイカサマをしていたようだ。



ククールと名乗った僧侶はマイエラ修道院に住んでいると言った。
そして訪ねてきてほしいとゼシカに自分の指輪を渡すのだった。



ゼシカは指輪を叩き返すと言い、修道院へと向かうことになった。



修道院の入り口を守っていた騎士に指輪を見せると中へ入れてもらえることになった。



そしてククールを見つけ指輪を返そうとするゼシカ。
だがククールはそれを止め言った。
禍々しい気の持ち主が修道院に紛れ込んでいると。



その気の持ち主の狙いは修道院長かもしれない。
ククールは修道院長の様子を見てきてほしいとウタに依頼するのだった。



院長の部屋の前まで来ると、そこにいた騎士は道化師が院長に会いに来たと言った。
道化師……ドルマゲスか。
嫌な予感がする。
ウタは院長の部屋に飛び込んだ。



そこでウタが見たのは院長を守るように立つマルチェロと院長の姿だった。



側には不敵に笑うドルマゲスの姿もあった。



ドルマゲスの攻撃を受け倒れるマルチェロ。



そこへ飛び込んできたトロデ。



それを見たドルマゲスはトロデ王と呼んだ。



そう、トロデとミーティアは王族であり、ドルマゲスによって姿を変えられていたのだ。



次の瞬間、ドルマゲスは強い光を発した。



そして一瞬のスキをつき、院長はドルマゲスの杖に貫かれてしまった。



院長の命を奪った杖は怪しい輝きを発し始める。



そしてドルマゲスは姿を消した。



院長の葬儀の後、ウタたちはマルチェロに呼ばれていた。
マルチェロは言った。
ドルマゲスを追う旅に、弟のククールを同行させてほしいと。
そうマルチェロとククールは異母兄弟だったのだ。



そしてククールも旅の仲間に加わったのだった。



新たな仲間を得たウタたちの旅はまだ始まったばかり……


【第2夜】へ続く


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