伐折羅王の間ではカルラがまた誤った報告をしていた。



海を目指す桃太郎を阻止するために水軍の長にしてほしいとカルラは言った。



カルラの言葉を信じた伐折羅王は、竜鬼船を造ることをカルラに命じたのだった。



その頃、桃太郎は舟を求めサルカニの村へと来ていた。
しかし村は風神と雷神が暴れ、暴風雨が吹き荒れている。



やはり裏で糸を引いていたのはカルラだった。
閻魔を盾に取り、風神と雷神を暴れさせていたのだ。



雷神は言った。
戦いの中でしか答えは出せぬと。
そして挑みかかって来た。



雷を落とし、嵐を巻き起こす二人の鬼。
桃太郎はその攻撃に耐え、風神と雷神を懲らしめた。



戦いを通して真実を知った風神と雷神は、桃太郎と共に行くことを決意する。



そして仲間になった記念にと、カルラによって汚染された毒の大地を元に戻すのだった。



新たな仲間を得た桃太郎は、やまんばの洞窟へとやって来た。
人々がむりやり竜鬼船を造らされているという話を聞いたからだ。
しかしそこで待っていたのはダイダ王子だった。



ダイダ王子は桃太郎に問うた。
カルラが嘘をついていると思うのかと。



もちろんと答える桃太郎。
そしてアジャセ王子もカルラ退治に加わったことを夜叉姫から告げられる。



もう一度考え直してみる必要がありそうだと言うと、ダイダ王子は去って行った。



洞窟の奥では船大工たちが竜鬼船を造らされていた。



それを指揮していたのは、かつて桃太郎によって改心させられたやまんばだった。
やまんばもカルラに騙されていたのだ。
戦いになるも、桃太郎は再びやまんばを懲らしめた。



解放された船大工たちは、お礼にと桃太郎に立派な船を用意したのだった。



大海原を旅してたどり着いたのは、職人の集まるからくり村だった。
ここに城を強化してくれるからくり職人がいるらしい。



さっそく桃太郎城を強化してもらった。
それにより、城は空を飛ぶばかりか、海の中を航行することもできるようになったのだった。



これで行動範囲は格段に広がった。
そしてやって来たのは仙人たちの住む神仙卿。
そして空高くにあると言う七夕の村に行くための天樹のタネを手に入れる。



さっそく教えられた場所にタネをまくと、天樹はあっという間に天に届くほど大きくなった。



天樹を登りたどり着いた七夕の村で、伐折羅王の子どもたちの真実を知ることになる。



ダイダ王子は鬼の血を、アジャセ王子は月の民の血を引いていたのだ。



そして夜叉姫は人間の血を引いていた。



当時、月には二人の姫がいた。
しかし伐折羅王によって姉の姫がさらわれてしまったのだ。
それがアジャセ王子の母である。



そして妹の姫は、我が子がさらわれるのを恐れ、地上の竹取の村へと娘を預けていた。
そう、かぐや姫である。



鬼たちの情報を得た桃太郎は、再びからくり職人のもとを訪ねた。
城をさらに強化し、深海へと潜れるようにするためである。
深海に潜れば閻魔の捕らわれている奈落の底へと行けるからだ。
しかし強化には人魚の涙が必要らしい。
桃太郎は人魚の村を目指した。



桃太郎が人魚の村へたどり着いた時、そこは赤い毒によって汚染されていた。
カルラの仕業である。
カルラも人魚の涙を狙っていたのだ。



しかし人魚の涙は無事だった。
生き残った人魚から桃太郎はそれを託される。



これで城の強化は完了した。
桃太郎は城を潜航させ奈落の底を目指すのだった。



そこに閻魔は捕らわれていた。



すべてを諦めていた閻魔だったが、桃太郎との再会で再び希望を持ったのだ。



しかしこの牢には呪いがかけられていた。
触れている者の体力を奪い続けるというのだ。
最後には命までも失うのだと言う。
そしてそれに耐えた時、牢を破ることができるらしい。



桃太郎は躊躇することなく牢に手をかけた。
奪われ続ける体力。
しかし桃太郎は諦めなかった。
そしてついに呪いの牢獄を打ち砕いたのだ。



そこへカルラが現れ言った。
海の藻屑と消えるがいいと。



次の瞬間、洞窟が崩れだした。
このままでは生き埋めにされてしまう。



その時、壁の向こうから岩を砕くような音が聞こえてきた。



そして壁を突き破り一人の鬼が現れた。
酒呑童子である。



酒呑童子はすべての力を尽くしここへやって来たのだ。
桃太郎との約束を守るために。



「たとえ死すとも生きている者たちの心に残ればそれでよし」
そう言い残し、酒呑童子は力尽きた。



桃太郎たちは酒呑童子の掘った穴を抜け、城へとたどり着いた。
そしてそのまま地上を目指したのだった。



その頃、伐折羅王の間ではカルラによって閻魔が奈落の底から脱出したことが報告されていた。



閻魔の裏切りに動揺する伐折羅王。



その心の隙を突き、カルラはかぐや姫を処分することを進言した。



それを認めた伐折羅王。
何を信じていいのか分からなくなっていたのだ。
そしてカルラは月へと向かった。



奈落の底を脱出した桃太郎は竹取の村へとやって来た。
かつてダイダ王子との戦いで失った勇気の剣を求めてである。
かぐや姫を育てた翁を尋ねると、かぐや姫から預かっていたものがあるという。



それは勇気の剣のありかを指し示す勇気の鏡だった。



さっそく鏡を覗き込むと、それは竹やぶの中を指し示している。
その場所に行くと、土の中から勇気の剣が現れた。



勇気の剣を手にした桃太郎は、かつて鬼ヶ島へ渡った岬へとやって来た。
そして剣を高く掲げる。



すると剣からあふれた光は鬼ヶ島への道を造り出したのだった。



辿り着いたのは三途の川。
伐折羅王のいる地獄に行くにはここを渡らなければならない。
だが生きている桃太郎には渡る手段がなかった。



そこで三途の川の番人であるけんね翁と奪衣婆を訪ねた。
しかし渡すことはできないと言い、襲い掛かって来た。



それを退けた桃太郎だったが、渡る方法は分からずじまいだった。
しかし満月の水晶を手に入れることに成功する。



仕方なく竹取の村へ戻った桃太郎。
村の様子が変だ。
村人が誰もいない。
なんと、かぐや姫を救う為、月へと続く黄泉の塔へ向かったというのだ。



慌てて黄泉の塔へ向かう桃太郎。
桃太郎が塔にたどり着いた時、多くの村人は鬼との戦いで命を落としていた。



村人たちの遺志を無駄にはできない。
月へ向かうため塔を登った。
そして最上階。
そこで立ちふさがったのは羅生門の鬼である。



羅生門の鬼は言った。
「たとえカルラの悪だくみでも、伐折羅王様の指示は破れぬ」と。



「わしを倒していけ」
そう言うと羅生門の鬼は襲い掛かって来た。
戦うことは避けられないようだ。
桃太郎は必死に戦い、羅生門の鬼を懲らしめた。



そして月の道を通り、月へと向かう。



月の宮殿。
カルラはかぐや姫から月の水晶の秘密を聞き出そうとしていた。
そばにはダイダ王子もいる。



ダイダ王子は本気の戦いを桃太郎に仕掛けてきた。



今度は負けるわけにはいかない。
桃太郎たちは力を合わせ、ダイダ王子に挑んだ。



戦いの中でダイダ王子は気付いた。
弱いからこそ力を合わせる、それが友情の力なのだと。



そしてダイダ王子は桃太郎に言った。
「自分のなすべきことを見つけた。オレも仲間に加えてくれ」と。



「この新しい力を地獄の者どもに伝えに行こう」
ダイダ王子がそう言った次の瞬間。



カルラがダイダ王子に切りかかった。



友情に目覚めたダイダ王子を疎ましく思ったのだ。
ダイダ王子は桃太郎に敗れ切腹したと伐折羅王に伝えると言い残し、かぐや姫を連れ姿を消した。



すべてを知ったダイダ王子。



ダイダ王子は最期にアジャセ王子を見て言った。
「もう一度、三人でお前の笛を聞きたかった」と。



そしてダイダ王子は静かな眠りについた。



ダイダ王子まで手に賭けたカルラ。
果たしてカルラの真の目的は何なのだろうか。
そして連れ去られたかぐや姫の運命やいかに。


【第5夜】へ続く


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