塔の最上階で待つモノは…
かつて大きな戦争があった。
多くの兵士が死んでいく愚かで悲しい戦い。
そんな兵士に代わり戦う者たちが現れた。
特殊な液体「エリクシルスキン」を用いた人型戦闘兵器「A.D.A.M.(アダム)」である。
戦争の終わりと共に存在意義のなくなったA.D.A.M.。
人々は「煉獄」という名の塔を建造し、A.D.A.M.をそこに閉じ込めた。
A.D.A.M.同士を戦わせ、それをショーとして楽しむためである。
それから永い年月が流れた。
しかしA.D.A.M.の戦いは続いている。
GRAMという名のそれは塔の最上階を目指した。
他のA.D.A.M.と戦いながらである。
最上階まであと一歩というところまでたどり着く。
しかしGRAMの前に深紅のA.D.A.M.が立ちふさがった。
A.D.A.M.に死はない。
敗れた時には手にした兵装や記憶などすべてを失い、最下層に落とされる。
しかし自我の目覚めたGRAMの記憶は失われなかった。
GRAMの見つめる先には最上階があった。
あの深紅のA.D.A.M.と戦うため、そして乗り越えるため、再び塔を登り始める。
フロア2を目指すGRAMの前にマールスという名のA.D.A.M.が現れた。
フロア2へと上がるためには彼を倒さなくてはならないようだ。
GRAMは問う。
「命令に従え」という命令はどこから来ているのか。
それに対してマールスは答えた。
「会話は重要ではない。戦え」と。
「この上には何があるのだろう」GRAMは思う。
しかしGRAMに出来ることはただ一つ。
そう、戦うことだけである。
今作にはストーリーらしきものはありますが、ゲーム内で語られることは多くありません。
戦闘自体が目的となるハックアンドスラッシュ、ハクスラ要素の強い作品です。
前述の通り、強い武器を所持していたとしても、敗れてしまえはそれらを失い、最下層へ真っ逆さま。
それを防ぐためにこまめなセーブが重要です。
敗れたらロードすればいいんです。
「敗北を受け入れる」という選択肢は私にはありません。
【今回紹介したソフト】