(注意)今記事では事件の核心部分について書いています。

 

真実は常に一つ!


オレは高校生探偵、工藤新一。
ちょっとは知られた名探偵だ。



ある日、幼馴染で同級生の蘭と遊園地に遊びに行ったオレは



黒ずくめの男の怪しげな取り引き現場を目撃した。



夢中になっていたオレは、背後に近づく男の仲間に気付かなかった。



男たちに飲まされた毒薬で、オレは死体も残さずに死ぬ…はずだった。



ところが意識を取り戻したオレが警官の声に気付き、目を覚ますと…



体が縮んでしまっていた!



工藤新一が生きているとばれれば周りの人間にも危害がおよぶ。



やつらの組織を追うために、オレは江戸川コナンと名乗り



毛利探偵事務所に転がり込んで難事件に立ち向かっている…




女子高生連続誘拐事件



毛利探偵事務所



「L・O・V・E ヨーコちゃーん!」
テレビを見ながら、にやけ顔でお気に入りのアイドル歌手に声援を送っているのは毛利小五郎。
一応、巷でも有名な探偵だ。



そのテレビを蘭が消した。



「こうでもしないといつまでもテレビ見てるじゃない」と蘭。



蘭は何やら慌てた様子だ。



小五郎は「どうせ家出だろう」と言う。



オレは目暮警部に相談してみてはと提案した。



蘭が騒いでいるのは同じクラスの恵子のせいだ。



恵子の両親によると、恵子は3日間も行方不明らしい。



もっとも高校生の行方不明は家出の場合がほとんど…



警察も家出だと思っているようだ。


蘭は自分で探し出すと言い出した。



しょうがない、オレも付き合うか。



まずは恵子の家に行ってみよう。



恵子の家に行くと母親が恵子の部屋に案内してくれた。
母親は疲れ果てた様子だ。
無理もない、娘が行方不明なんだから。



オレは部屋の中を調べることにした。
引き出しの中にキャッシュカードを見つけた。



おかしい、家出するのにキャッシュカードを置いていくなんて。



着替えも持っていかなかったようだ。
これは家出じゃないぞ。



オレは家出の理由がないか聞いてみた。



どうやら両親の離婚が原因のようだ。



4日前の服装は制服だったらしい。
行方不明当日の服装が知りたいんだが…



これ以上は有益な情報は得られそうもない。
俺たちは東都タワーへ行くことにした。



そこには同級生の園子がいた。



恵子の事を聞くと、赤い服を着た恵子を米花公園で見かけたという。



今度は米花公園へ。
すると阿笠博士と灰原に出会った。



博士は5日前にここで見かけたらしい。



トロピカルランドでも会ったと灰原は言った。



会ったのは6日前だというが、他の日にも見かけたようだ。



よくは覚えていないようだが、あの連中も一緒にいたから知っているはずだと言う。
あの連中とは、少年探偵団のやつらだろうな。



あいつらに会うために帝丹小学校へとやって来た。



さっそく恵子のことを聞くと、4日前に米花シネマで見かけたと光彦は言った。



元太は6日前にも見たらしい。



青いジャケットを着ていたそうだが、よくそんなことまで覚えているな。



オレたちは歩美たちに別れを告げ、米花シネマへ向かった。
米花シネマでは現在、「世紀末の魔術師」が絶賛上映中だ。



窓口の人に聞いてみたが、制服を着ていたことしか覚えていないそうだ。



しょうがない、米花デパートに行ってみるか。



あ、あれは蘭の母親じゃないか。



蘭は母親にも恵子の写真を見せた。



黄色いカーディガン姿で米花教会にいたらしい。



もうだいぶ恵子についての情報は集まったな。



一度「マルバツール」で情報を整理してみよう。



マルバツールとはその名の通り、証言をもとにマルとバツで項目を埋めていくシステムだ。
これにより真実が浮かび上がる。



分かったぞ!
恵子が最後に行った場所は米花教会だったんだ。



米花教会へやって来た。
ここに何か手掛かりがあるんだろうか。



お、シスターだ。



オレたちは恵子のことについて聞いてみた。



やはりこの教会に来ていたんだ。



失踪当日は神父の悩み相談が行われていたらしい。



神父なら何か知っているかもしれない。



神父に話を聞こうと思ったが、蘭と大人の話があるから家に帰れと言われてしまった。



蘭にもそうするようにと言われてしまった。



しょうがない、蘭に盗聴器と発信器をつけておくか。



神父の部屋から出たオレは、メガネ型盗聴機のスイッチを入れた。



神父は蘭に紅茶を勧めている。



初めは蘭の悩みについて話していたが、次第に神父の声色が変わった。
恵子が教会に来た時に、新一を見かけたと言っていたなんて言い出した。



そんなはずはない。



神父は恵子から電話があったなんて言ってやがる。



新一を探すうちにトラブルに巻き込まれて危険だから身を隠すと恵子は言ったらしいが。



神父はウソをついている。
これは罠だ。



蘭の様子がおかしい。



神父は紅茶に睡眠薬を入れていたんだ。



蘭が危険だ!



神父の部屋に飛び込んだが、すでに二人はいなかった。



そうだ、発信機だ。



待ってろよ蘭。
絶対に助けるからな。



発信機を頼りにたどり着いたのは寂れたビルだった。



盗聴機から神父の声が聞こえる。



もう一人の声も聞こえる。
仲間がいたのか。
お客って何だ?



海外の金持ちにさらった女の子たちを売るだって!
神父は人身売買をしていたのか。



お、神父がどこかへ行くようだ。



もう一人の仲間もどこかへ行ったぞ。



今がチャンスだ。
しかし4部屋もある。
どこに蘭は閉じ込められているんだ。
神父たちの話では一部屋に一人ずつ閉じ込められているようだが。



ん?
扉の向こうからかすかに女の子の声が聞こえる。



この声は恵子だな。



オレは蝶ネクタイ型変声機を使い、新一の声で蘭あての手紙を渡すように頼んだ。



ドアの隙間から手紙を入れると、恵子は自分で渡せと言った。
子どものままじゃそうはいかないんだ。



よし、カギを外すぜ。
神父のいる部屋だけは開けないようにしないといけないな。

これで女の子たちの部屋のカギは開いたはずだ。



その時、オレの背後から声が聞こえた。



しまった、神父に気付かれた。
神父はオレに銃を向けている。



神父は新一がここにいると勘違いしているようだ。



「新一にいちゃん、逃げて!」
オレは神父の後ろに向かってそう叫んだ。



よし、神父の気がそれたぞ。
今だ!



オレはキック力増強シューズを使って、腰のベルトから飛び出したボールを蹴った。



「ぐわっ!」
ボールが直撃した神父はそう呻き、気を失った。



その後、駆け付けた警察により神父は逮捕された。
しかし、もう一人の男は残念ながら逃げたようだ。



助け出された恵子は、オレからの手紙を蘭に手渡した。



「急ぎの事件があって、また行かなくちゃならない。オレが恋しいからって泣いてんじゃねえぞ」



「泣いてなんかいない」
そういった蘭の瞳が濡れていたのをオレは見ていた。



待ってろよ蘭。
必ずお前のもとに戻るから…




 


 

今作には5つの事件が収められています。
今回プレイしたのはその内の最初の事件です。
すべての事件を解決することでエンディングを迎えます。
一応アドベンチャーゲームに分類されますが、メインはマルバツールシステムのように感じました。
どちらかというとパズルゲームのような作品でした。
 

 

【今回紹介したソフト】

 

 

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