(注意)今記事では事件の核心部分について書いています。
オレは高校生探偵、工藤新一。
ちょっとは知られた名探偵だ。
夢中になっていたオレは、背後に近づく男の仲間に気付かなかった。
男たちに飲まされた毒薬で、オレは死体も残さずに死ぬ…はずだった。
ところが意識を取り戻したオレが警官の声に気付き、目を覚ますと…
「L・O・V・E ヨーコちゃーん!」
テレビを見ながら、にやけ顔でお気に入りのアイドル歌手に声援を送っているのは毛利小五郎。
一応、巷でも有名な探偵だ。
警察も家出だと思っているようだ。
蘭は自分で探し出すと言い出した。
恵子の家に行くと母親が恵子の部屋に案内してくれた。
母親は疲れ果てた様子だ。
無理もない、娘が行方不明なんだから。
オレは部屋の中を調べることにした。
引き出しの中にキャッシュカードを見つけた。
4日前の服装は制服だったらしい。
行方不明当日の服装が知りたいんだが…
これ以上は有益な情報は得られそうもない。
俺たちは東都タワーへ行くことにした。
恵子の事を聞くと、赤い服を着た恵子を米花公園で見かけたという。
よくは覚えていないようだが、あの連中も一緒にいたから知っているはずだと言う。
あの連中とは、少年探偵団のやつらだろうな。
さっそく恵子のことを聞くと、4日前に米花シネマで見かけたと光彦は言った。
青いジャケットを着ていたそうだが、よくそんなことまで覚えているな。
オレたちは歩美たちに別れを告げ、米花シネマへ向かった。
米花シネマでは現在、「世紀末の魔術師」が絶賛上映中だ。
窓口の人に聞いてみたが、制服を着ていたことしか覚えていないそうだ。
マルバツールとはその名の通り、証言をもとにマルとバツで項目を埋めていくシステムだ。
これにより真実が浮かび上がる。
米花教会へやって来た。
ここに何か手掛かりがあるんだろうか。
神父に話を聞こうと思ったが、蘭と大人の話があるから家に帰れと言われてしまった。
神父の部屋から出たオレは、メガネ型盗聴機のスイッチを入れた。
初めは蘭の悩みについて話していたが、次第に神父の声色が変わった。
恵子が教会に来た時に、新一を見かけたと言っていたなんて言い出した。
新一を探すうちにトラブルに巻き込まれて危険だから身を隠すと恵子は言ったらしいが。
海外の金持ちにさらった女の子たちを売るだって!
神父は人身売買をしていたのか。
今がチャンスだ。
しかし4部屋もある。
どこに蘭は閉じ込められているんだ。
神父たちの話では一部屋に一人ずつ閉じ込められているようだが。
オレは蝶ネクタイ型変声機を使い、新一の声で蘭あての手紙を渡すように頼んだ。
ドアの隙間から手紙を入れると、恵子は自分で渡せと言った。
子どものままじゃそうはいかないんだ。
よし、カギを外すぜ。
神父のいる部屋だけは開けないようにしないといけないな。
これで女の子たちの部屋のカギは開いたはずだ。
「新一にいちゃん、逃げて!」
オレは神父の後ろに向かってそう叫んだ。
オレはキック力増強シューズを使って、腰のベルトから飛び出したボールを蹴った。
その後、駆け付けた警察により神父は逮捕された。
しかし、もう一人の男は残念ながら逃げたようだ。
「急ぎの事件があって、また行かなくちゃならない。オレが恋しいからって泣いてんじゃねえぞ」
「泣いてなんかいない」
そういった蘭の瞳が濡れていたのをオレは見ていた。
今作には5つの事件が収められています。
今回プレイしたのはその内の最初の事件です。
すべての事件を解決することでエンディングを迎えます。
一応アドベンチャーゲームに分類されますが、メインはマルバツールシステムのように感じました。
どちらかというとパズルゲームのような作品でした。
【今回紹介したソフト】