宿命の二人、星のために戦う



遠い昔の事である。
アルゴル星系から1光年も離れたコプト星に一人の悪魔が誕生した。
その名をカブロンという。
カブロンはコプト星での激しい戦いののち、ある植民星に封じ込められた。
その星はアリサが発見したと言われている小さな星で、アレサランドと名付けられている。

・・・今はAW813年。
アリサやタイロンの活躍が伝説になったころ、平和な日々を送るアレサランドのテドの村に、アレックとミニナという仲の良い二人がいた。
ミニナは両親がいないので、テドの村の村長が育てている。
この物語は、平和なアレサランドのある1日に始まる。

運命が動き出したその日、ミニナはアレックのもとを訪ねていた。
拾った良いものを見せにきたのだ。



それはきれいなペンダントだった。



道具屋を営むアレックの父親モーグに見てもらおうというのだ。



しかしモーグは商品の仕入れに出ていて留守だった。



モーグが出かけてからすでに1週間が経っている。
これまでにはなかったことだ。



心配だと話していると誰かが店にやって来た。
その人物はひどいケガをしており痛々しい。



その人物の名はテーラー。
仕立て屋をしているらしい。
しかし山賊に捕らえられ、今まで山の中で無理やり働かされていたのだと言う。



なんとモーグも捕らわれており、隙を見て一緒に逃げ出そうとしたが見つかってしまったらしい。
なんとかテーラーだけは逃げ出すことができたのだという。



モーグは再び捕まり、山賊の鉱山に連れ戻されてしまったようだ。



テーラーはモーグから預かったと言う「英知の鏡」をアレックに手渡した。



アレックとミニナは村長に報告へと向かう。



知らせを聞いた村長は言った。
聞くところによるとダイダロスという山賊が不思議な力を使い、ロボットや奇妙な怪物を次々と作り出しているそうだと。



困惑するアレック。



そんなアレックを見て村長は、村はずれのロブ爺さんなら良い方法を知っているのではと言った。



アレックとミニナはロブの家を訪ねた。



すでにロブはモーグのことを聞いていた。
ロブはミニナの持つペンダント見て驚きの声を上げる。
「それは伝説のライトペンダント!」と。
ロブの持つ「予言の書」に書かれているとおりのものらしい。



予言の書によると、選ばれし者たちがライトペンダントを手にするとき、世界はこの二人の戦士に救われるのだという。



西の洞窟には「真実の書」が隠されており、それに二人のなすべきことが記されているだろうとロブは言った。



二人は西の洞窟に向かうことにした。
しかしその道中には恐ろしい怪物たちが現れる。



村の人の忠告に従い、弱いスライムを相手に自分を鍛えた。



武器も新調した。
しかし装備品には使用するのに必要なレベルがある。



万全を期すため、アレックたちは村の近くでスライム狩りを続けた。



必要以上に鍛えた二人は、やっと西の洞窟を目指した。



洞窟の中は一寸先も見えぬ暗闇に包まれていた。



ここで役に立つのが伝説のライトペンダントだ。
“ライト”の名の通り、使うと暗闇を照らしてくれる便利なアイテムだったのだ。



鍛えすぎた二人はさしたる障害もなく、真実の書を手に入れた。



村へと帰って来た二人は真実の書をロブに手渡した。
それには“ミニナ”という名が記されていた。
“ミニナはアリサである”とも。



そして“アレック”の名もあった。
“アレックがアリサの戦士である”と書かれているらしい。



真実の書に記された二人は、悪を封じ込める宿命だとロブは言った。
モーグを助け、そしてこの星を救うための本当の旅がいま始まる。



二人は手始めに世界地図を求め、山の老師を尋ねた。
老師は試練を課すと言った。
その試練とは老師に打ち勝つこと。
二人はその試練を成し遂げる。



そして世界地図を譲り受けた。



この世界地図は今いる場所も表示される。
これを頼りに二人は旅を続けた。



とある遺跡へとやって来た二人。



しかしそこの番人が中へと入れてくれない。



「ひょうたんエイド」というものを飲むと気が大きくなると番人は言った。



二人は近くの町で、ひょうたんエイドを購入。



遺跡へ戻り、番人にそれを渡した。



ひょうたんエイドを飲み始める番人。
次第に顔は赤らみ、気分がよさそうだ。
気の大きくなった番人は、遺跡に入ることを許してくれるのだった。



遺跡の中で眠っていたのはサンドマスターという乗り物だった。
この星の中には砂漠地帯もある。
貴重な移動手段を手に入れたのだった。



サンドマスターを手に入れた二人は砂漠へとやって来た。

砂漠の入り口にあるジプシーのキャンプで、モーグの行方を知る人物と出会う。
モーグはこの砂漠を越えたらしい。



ジプシーの占い師にも話を聞いた。
二人の運命を占った占い師は何かを感じたようで、アレックに「クラの腕輪」を手渡すのだった。



準備は整った。
二人はサンドマスターに乗り込み、広大な砂漠を突き進むのだった。





【第2夜】へ続く


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