(注意)今記事では事件の核心部分について書いています。

事務所にはかなり大勢の人のいる気配がしている。
神宮寺は事務所に踏み込んだ。



そこにいたのは大勢の警察官だった。
その中には熊野の姿も見える。
どうやら現場検証をしているようだ。



事務所にいた洋子が襲われたらしい。
関東明治組でつけてくれたボディーガードが負傷したようだが、洋子自身にはケガはなかった。



そこへ与野もやって来た。
丘安組の仕業ではないかという。



なんと、与野の家も放火されたらしい。
与野の家族は病院に運ばれていた。



今倉の死、そして襲われた洋子と与野。
神宮寺は悔やんでいた。
大切な人たちを危険な目にあわせてしまったと。



これ以上誰も傷つけたくはない。
神宮寺は1人で丘安組の事務所に侵入することにした。



丘安組の事務所に向かう神宮寺。



深夜ということもあり人の気配はあまりない。
無事に侵入に成功することができた。
初めに社長室を調べることに。



部屋の中を見渡すと陶器でできたオブジェが目に留まった。
何か違和感を感じる。



よく調べてみると台座の中から鍵が出てきた。
一体どこのものだろうか。
隠してあったからには何か重要なものに違いない。



社長室を出て次の部屋へと向かう。
しかし中に人の気配が。
聞き耳を立てると、探偵事務所を襲ったことについて話している。
やはり丘安組の仕業だったのだ。



しかもガミさんを殺したのが前原だということも分かった。
ガミさんが手に入れた帳簿を取り戻すための犯行らしい。
帳簿とはいったい何なのだろうか。



帳簿は金庫にしまわれているらしいが、それを見るのはお茶くみのときらしい。



チンピラたちは前原についても話をしている。
ガミさんの殺害だけでなく、外国人労働者連続殺人事件の犯人でもあったのだ。
しかし確たる証拠はない。



神宮寺は帳簿を探すことにした。
「金庫を見るのはお茶を汲む時」
チンピラたちのこの言葉は神宮寺に金庫のありかを気付かせた。



そう、金庫は給湯室にあるに違いない。
神宮寺は給湯室をくまなく探した。
すると隠された壁の中に金庫が埋め込まれていた。



金庫には鍵がかかっている。
社長室で見つけた鍵はここの物に違いない。



金庫はかすかな音を立てて開いた。
その中には帳簿が入っていた。



帳簿にはムルソン共和国からの密入国について細かく記載されている。



しかも密入国させる前に受けさせていた健康診断は、臓器移植のドナー探しのためだということも判明する。



そう、連続殺人事件の被害者たちは臓器を抜き取るために殺されたのだ。
抜き取った臓器は東亜総合病院で移植されていた。
執刀医は副院長の谷川だろう。



帳簿には次の密入国者が晴海に船でやって来る日も書かれていた。
帳簿を持ち去ったことに気が付いたら、その予定を変えられてしまう可能性がある。
神宮寺は帳簿の重要な部分を手帳に書き写すと、帳簿を金庫の中に戻した。
11月18日。
その日ですべてにけりが付くだろう。



神宮寺はすべてを熊野に報告した。
熊野は一斉検挙に向け準備を始めるのだった。



次の日、熊野は神宮寺に言った。
「五島正一郎が殺された」と。



しかも容疑者は与野だというのだ。



神宮寺は熊野に頼み与野に会わせてもらった。
与野が言うには、五島から臓器不正売買の証拠を受け取るため五島の事務所に向かったらしい。



しかし事務所に入ってからの記憶がないという。
気が付くと五島が死んでいた。



記憶が消えた原因については何も分からない。
しかし与野のこめかみに軽いやけどの跡が残っていた。



こめかみのやけど。
気になった神宮寺は鑑識を訪ねる。
そこで、電気ショックを与えれば記憶の一部が失われる場合があるということが分かった。



そのための機械は一般家庭にあるようなものではなく、大きな病院にならあるそうだ。



犯人はその機械の操作に長けているものに違いない。
おそらくあの人物だ。
神宮寺は東亜総合病院へとやって来た。



その人物とは副院長の谷川だ。
神宮寺は五島が死んだ日に、電気ショックを与える機械を持ち出していないか訪ねた。



動揺する谷川。
熊野は重要参考人として同行するように言うのだった。



それから2週間。
11月18日。
晴海埠頭。



密入国を行う丘安組の一斉検挙に向け、多くの捜査員たちが張り込んでいる。
その中には神宮寺の姿もあった。



しばらくすると沖の方から一艘の船が近寄って来た。
丘安組の組員たちの姿も見える。



サーチライトの光が組員たちを照らし出す。
そして熊野は警告の言葉を発した。



警官たちに取り囲まれた組員はさしたる抵抗もなく逮捕された。



その時、1発の銃声が響き渡った。
銃声のした方向から1台のベンツが走り去る。



神宮寺と熊野は、そのベンツを追った。



繰り広げられるカーチェイス。


熊野の拳銃が火を噴いた。



タイヤを撃ち抜かれたベンツはガードレールに衝突。



乗っていたのは丘安組の組長、丘安仁だった。



丘安の逮捕で、今回の事件は一応の決着を見たのだった。



それから1年後、神宮寺探偵事務所に1冊の本が送られてきた。
「未完のルポと題された表紙には池上康明、与野恭介、両名の名が記されていた。






今作はザッピングシステムが採用されており、神宮寺の他、洋子・熊野・与野の視点で事件を追うことも可能です。
今回はすべて神宮寺の視点でプレイしています。
さて、この記事には書いていませんが、重要な人物の逮捕劇もありました。
その人物が最後に神宮寺に言った「ありがとう」の言葉がとても印象的でした。

 

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