出会ったら逃げて隠れろ!
宇宙生物研究所が派遣した調査隊の警護を依頼されたサムスは、惑星SR388へ再び足を踏み入れることとなった。
メトロイドの巣窟であったこの惑星は、サムスとベビーメトロイドが出会った場所でもある。
今回の目的は、メトロイドが絶滅した後のSR388の調査であった。
そこでサムスは、今まで見たこともない生命体に襲われてしまったのだ。
サムスにとりついた生物の正体が「X」という寄生生物だったことは後に分かった。
事の深刻さに気付かず、帰路についていたサムスを突然の異変が襲った。
「X」に神経中枢を侵されたサムスは、意識を失い、アステロイドベルトに突入してしまった。
激突の直前に自動的に放出された脱出ポッドを調査隊が回収。
銀河連邦本部へ運び込んだ。
しかし、到着までの間に増殖した「X」は、サムスの身体をパワードスーツごと大きく蝕んでいた。
バイオ素材のパワードスーツは、装着時、サムスの身体と一体化することが事態を深刻化させてしまった。
意識の無いサムスからスーツを脱がせることはできない。
「X」に蝕まれたスーツの大部分は、身に着けたまま切り取られていった。
だが、神経中枢の奥深くまで浸食した「X」を取り除くすべはなく、サムスの命は絶望視されていた。
「X」を除去できるワクチンが、メトロイド細胞から作り出せるというのだ。
ベビーメトロイドの細胞組織の一部が連邦によって保管されていたらしい。
すぐにワクチンが作られ投与された。
ワクチンの効果は絶大であった。
結果、「X」は、みるみる消滅していった。
そしてサムスは奇跡的に一命を取り留めた。
その容姿を大きく変化させ。
この事実をかみ締めながらサムスは思う。
ベビーは再び命を救ってくれたのだと。
意識を取り戻したサムスは、宇宙生物研究所、通称「B.S.L」へと向かっていた。
調査隊が捕獲した生物はすべて「B.S.L」へと運び込まれていたのだ。
その「B.S.L」で爆発事故が発生。
捕獲した生物との関連性はあるのか?
「B.S.L」へ到着したサムスは、特別保管庫へ向かった。
ここに捕獲された生物が保管されていた。
さらに、「X」に浸食されたスーツから切り取られた部分も納められていたらしい。
襲い掛かってきたため倒すと、それは「X」の姿となった。
調査隊が捕獲してきた生物は「X」が擬態したものだったのだ。
メトロイドワクチンを投与されたサムスの体質を変化させていた。
「X」に寄生されないばかりか、逆に吸収して体力を回復させることができるのだ。
時には人型の生物も襲い掛かってくる。
しかしこれらも「X」が擬態したものだった。
サムスの能力は、スーツを切り取ったことにより著しく低下している。
そのため、連邦から送られてくるデータをダウンロードすることにより、能力を回復させていく必要がある。
今回のミッションではスターシップに搭載されたコンピュータから指示が下る。
そのコンピュータの口調は、ある人物を連想させていた。
その人物の名は「アダム・マルコビッチ」。
連邦軍の優秀な司令官だったアダムの下で、サムスは任務に就いた経験もあった。
サムスはそのコンピュータを「アダム」と呼ぶことにした。
また、エネルギーの最大値は、タンクを取得することでアップする。
その生物もやはり「X」の擬態だった。
倒した際、それまでよりも大きな「X」が出現。
「X」が生物の飼育エリアに侵入してしまった。
このままでは「X」がさらに増殖してしまう。
飼育エリアに向かうサムスだったが、そことは離れたエリアで爆発音が発生。
破壊された壁から出てきた人物は、サムスそのもののようだった。
いったい何者なのか。
その人物の正体はすぐに判明する。
それは、サムスに擬態した「X」だったのだ。
「SA-X」と呼称されたそれは、浸食され切り取られたスーツから発生したらしい。
しかも「SA-X」は、ベストコンディションのサムスに擬態している。
今のサムスでは勝ち目はない。
出会ったら逃げるしかないのだ。
「X」の擬態した巨大生物を倒しながら、徐々に能力を覚醒させていくサムス。
この「B.S.L」には、水中や高温エリアなどもある。
その都度、適したスーツを手に入れていく必要があった。
サムスに襲い掛かってくるのは「X」だけではない。
セキュリティーシステムも厄介な敵となる。
その頃、アダムのもとに何者かから通信が入った。
「サムスはあの計画に気付いていないだろうな」と。
あの計画とは何なのか。
そんな計画のことはつゆ知らず、室温が急激に上昇し始めてしまったエリアへ調査に来たサムス。
そこで冷却装置を暴走させていたのは、研究員に擬態した「X」だった。
「X」が宿主の知識や記憶までコピーするということが判明する。
その時、アダムから通信が入った。
複数の生命反応があるエリアがあるというのだ。
さっそくそこへ向かうサムスだったが、途中であるものを発見する。
凍結したかつての宿敵、リドリーだった。
しかし生命反応はなかった。
生命反応のあった場所にいたのは生き残りの研究員ではなく、エテコーンとダチョラという生物だった。
サムスはゲートを開け、逃がしてやることにした。
時折、サムスの前に現れる「SA-X」。
彼の目的はいったい何なのか。
アダムから通信が入り、一旦スターシップに戻るサムス。
何者かがシップに乗り込んできたというのだ。
その正体はエテコーンとダチョラだった。
そのまま彼らをシップ内で保護することに。
いつのころからか、連邦本部からのダウンロードデータの送信が途絶えていた。
このままでは「SA-X」と戦うことすらできない。
唯一、「X」を吸収して覚醒していくしか手段はない。
ある「X」を吸収した際に、強力なプラズマビームの能力が覚醒した。
それをアダムに報告すると、彼は非常に驚いていた。
予定外の出来事だったらしい。
その後、巨大な半機械生物兵器ナイトメアを破壊した際にもグラビティースーツを覚醒させる。
これにより水中での行動が可能になったサムスは、極秘エリアへと侵入してしまった。
なんとそこでは絶滅したはずのメトロイドが複数培養されていた。
それだけではなかった。
本来特定の環境下でしか成長しないアルファ、ガンマ、ゼータの姿もあったのだ。
その時、爆発音が起こった。
サムスが駆け付けると、そこにはメトロイドを攻撃する「SA-X」の姿があった。
「X」の天敵であるメトロイドをせん滅することが「SA-X」の目的だったのだ。
極秘エリアで行われていた実験を隠すため、自爆装置が作動してしまった。
サムスは、こちらには見向きもしない「SA-X」とメトロイドを残し、極秘エリアを後にする。
次の瞬間、大爆発が発生。
「SA-X」はエリアごと、宇宙の塵と消えた。
「SA-X」が消滅したことをアダムに報告すると、驚きの事実が判明する。
なんと「SA-X」は1体ではなかったのだ。
すぐにこの場を離れろというアダムの指示に従い、サムスはナビゲーションルームを目指す。
しかも「X」に寄生されたリドリーは、よりおぞましい姿となって襲い掛かってきた。
リドリーを撃破し、「X」を吸収。
サムスは新たな力を手に入れた。
ナビゲーションルームにたどり着いたサムスにアダムは言った。
「君の任務はここまでだ」と。
いくら強力な軍隊がやって来ようとも、「X」によって擬態されてしまうだろう。
そして「X」と「SA-X」は、彼らの到着を待ちわびる「獲物」のもとへと向かってしまう。
それは全宇宙の壊滅を意味する。
それを防ぐため、サムスは「B.S.L」の自爆装置を作動させる決意をした
「X」と自分自身とともに。
それを実行に移そうとするサムスだったが、アダムによって止められた。
アダムは言った。
「B.S.L」を、惑星SR388に衝突させれば「X」の根絶は可能だろうと。
そしてアダムにより、最終ミッションの指令が下された。
「B.S.L」の軌道を変更するためコントロールブリッジへ向かうサムス。
しかしそこで待っていたのは「SA-X」だった。
死闘を繰り広げるサムスと「SA-X」。
結果、ついに「SA-X」は倒れた。
コントロールブリッジで軌道変更に成功。
3分後には惑星に衝突してしまう。
それまでにスターシップに戻らなくてはいけない。
なんとか制限時間内にドッキング塀に到着できたが、そこにスターシップの姿はなかった。
ただ、巨大なメトロイドの抜け殻があるだけだ。
もうだめかと思ったとき、「SA-X」が姿を現した。
天敵であるオメガを攻撃し始める「SA-X」。
しかし「SA-X」もオメガによって倒されてしまった。
次の瞬間、「SA-X」をサムスが吸収。
サムスは本来の能力を取り戻せたのだ。
メトロイドの嫌う冷凍攻撃でオメガを圧倒。
ついに倒すことができた。
退避していたスターシップも到着。
間一髪で衝突する「B.S.L」から脱出することができた。
ついに「X」とメトロイドは殲滅されたのだった。
今作はメトロイドシリーズの4作目にあたります。
今作だけでも楽しめますが、2とスーパーメトロイドをプレイしていれば、さらに楽しめるでしょう。
アイテムもあまり取らず駆け足でプレイしましたが、それでも4時間近くかかってしまいました。
結構、迷子になっちゃうんですよね。
さて、今回記事にするにあたり、サムスとアダムとのやり取りの多くをカットしています。
アダムとは何だったのかもラストで明かされます。
これはぜひご自身の目でお確かめください。
【今回紹介したソフト】