いろんな意味で問題作



チェルノブは若き科学者である。
彼は妹と共に父の研究を手伝いながら平和に暮らしていた。
しかし、この平和にも終止符が打たれたのだった。



それは、ある日の夜更けのことだった・・・
チェルノブがジョギングをしている最中、突然、家の方から爆発音が聞こえた。



彼は不安を胸に抱きながら家に戻ったが、時すでに遅し、父はがれきの下で虫の息だった。



そばに駆け寄るチェルノブ!
その彼の腕に抱かれて父は最後の力を振り絞って言うのだった・・・



「うう、これはデスタリアンの仕業だ!奴らは人類が誕生する以前からの地球の先住者として名乗り、再び地球を我が物にしようと侵略を始めたのだ」



「・・・奴らの存在は以前から知っていた。そのためにこれを3人で開発していたのだ」



父は右手にあるスーツケースを開けた。
チェルノブは驚いた。

「え!?これは宇宙開発用のスーツではなかったのですか?」



「だましていてすまなかった・・・そうだ、これはな人間のあらゆる運動能力を倍増させ強力な兵器を内蔵している戦闘歩兵服なのだ」
父はさらに言う・・・



「チェルノブよ、これはお前が着るのだ。わかるな?世界のために、そして連れ去られた妹のために・・・」



「チェルミーが連れ去られたのですか?」
「うう、そうだ。頼んだぞ、む・す・こ・よ・・・」



父は静かに息を引き取った。



戦いを決意し立ち上がったチェルノブ!
しかし、彼の行動に気付いたデスタリアンに捕らえられてしまった。



激しい拷問を受け、洗脳されようとしているチェルノブ!
デスタリアンの卑劣な行為に彼の怒りは頂点に達した・・・!



行けっ、チェルノブ!
「我が前に敵はなし!!」





デスタリアンの洗脳装置から脱出したチェルノブ。



ジャンルは強制横スクロールのアクションシューティング。



チェルノブは後ろに下がることはできないが、振り向いて攻撃することは可能。



巨大な敵を倒しながら駆け抜けていく。



たどり着いた先で待っていたのは壁から首だけを出したドラゴン。
ボス戦でのみ後ろに下がることができる。



ボスは倒したが、道のりは遠い。
Let's Go Go チェルノブ。



異様な空間を進んでいく。



現れたボスは巨大な土偶。
左右の眼が弱点。
高台から攻撃すればあっけなく倒せる。



倒すと頭部のみ飛び去ってしまった。



ステージ3は、古代文明の遺跡が眠るジャングル。



しかしボスは遺跡には似つかわしくない飛行メカ。
兵士を次々と降下させ襲ってくる。



ステージ4はピラミッドが出迎えた砂漠エリア。
機械化された遺跡内を進んでいく。



ボスは、ステージ2で飛び去った土偶が再び襲ってくる。
以前より足場の位置が低いため、攻撃が当てづらい。



倒したと思いきや、土偶の中から怪物が現れた。
飛空している頭が弱点。



謎の文様の描かれた遺跡内を突き進む。



ボスは鳥型のモンスター。
羽根を飛ばして攻撃してくる。



遺跡を通り抜けた先は吹雪の世界。
敵の攻撃が見えづらい。



ボスは巨大なロボット。
胴体の球体が弱点だが、人型の時には攻撃が届かない。



分離した時が攻撃のチャンス。



いよいよ最終エリア。
ニューヨークの街が舞台。



橋が落ちてしまった場所は、敵の頭を踏み台にして進む。



神殿のような場所にたどり着いた。
一人の男が祈りをささげている。



攻撃をすると反撃してきたが、死線を潜り抜けてきたチェルノブの敵ではなかった。



すべてが終わったと思った次の瞬間、壁の中から巨大な機械仕掛けの魔神が現れた。
チェルノブの最後の戦いが始まった。



頭部に攻撃を集中。
無事に撃破することができた。
しかし魔神は下半身は破壊されたがまだ生きている。
そして上空へと飛び上がった。



最後の決戦の舞台は、自由の女神。
攻撃は激しいものの、それまでの勢いはない。



チェルノブの渾身の一撃が魔神を貫いた。
爆発しながら落下していく魔神。




終わってしまった・・・
チェルノブはデスタリアンの野望を打ち砕いたのだ!



しかし、彼にはもう帰るべき場所はすでにないのだ。
父と妹と共に・・・



悲しみを乗り越えて走れチェルノブ!
安住の地を求めて!








今作はアーケードからの移植作です。
アーケード版のタイトルは「ATOMIC RUNNER CHELNOV 戦う人間発電所」です。
原子力発電所の爆発事故に巻き込まれた主人公が、不思議な力を手に入れて戦うという設定だそうです。
稼働の2年前に発生したチェルノブイリ原発事故を意識しているのは明白です。
なかなか物騒な作品ですよね。

さすがにマズイと思ったのか、メガドライブ版ではストーリーが変更されています。

開発は、ヘンなゲームでおなじみのデータイースト(デコ)です。
そう言われると端々にデコらしさが見られたような気がします。

今回はイージーモードで、残機・クレジット共に最大にしてプレイしました。


それでもなかなかやりごたえのある作品でした。

 

 

 

【今回紹介したソフト】

 

 


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