人は愛によって支えられている…らしい
その日はミウの16歳の誕生日。
彼女の同級生のミチムネとミウの祖父が祝っていた。
「きさまはローゼンクロイツ!」
おじいさんは、その声の主をそう呼んだ。
ローゼンクロイツは言う。
「100年間、この日が来るのを待っていた」と。
「ミウを使ってあの力を手に入れるつもりか」
おじいさんの問いかけにローゼンクロイツは答えた。
ミチムネは看護婦から言われた草野教授に会いに来た。
草野はローゼンクロイツのことを知っていそうだ。
ミチムネと草野はローゼンクロイツが住んでいたといわれる古い館へやってきた。
そこで、ローゼンクロイツはシャンバラにあるソロモンの力を求めていたことを知る。
飛鳥の地で不思議な酒船石を見つけ、その地下でシャンバラへの道を示す白い珠を手に入れた。
ミチムネが白い珠を手にしたとき、急にバケモノが襲い掛かってきた。
倒れるバケモノ。
その時、空間にひずみが発生し、二人を飲み込んでしまった。
ミチムネはそこで不思議なオババと出会う。
オババはミチムネこそ神々が作り出した勇者だと言った。
そしてストーンサークルへと導かれた。
ストーンサークルの地下には青い珠があり、その珠は四国の阿波を指し示していた。
そこでヒミコの祭壇を探し出し、そこに2つの珠を置くと一筋の光が放たれた。
一筋縄ではいかないそのバケモノ相手に、草野は自分がおとりになるという。
そしてバケモノは消え、そこに一振りの剣が現れた。
その火の剣をミチムネは手に入れた。
ミチムネが草野の方を振り返ると、草野はそこに倒れていた。
「愛の力をもってローゼンクロイツを倒し世界を救え」と言い残し、静かに目を閉じたのだった。
そしてミチムネは悲しみを乗り越え、ついにシャンバラへとたどり着いた。
ミチムネがそれに近づこうとしたとき、ローゼンクロイツが現れた。
しかもミウはすでにローゼンクロイツが崇拝する神に捧げてしまったという。
ミチムネは火の剣を手にすると、ローゼンクロイツの放った光線を打ち返した。
しかし、ミウを飲み込んだ正20面体がバケモノへと変わってしまった。
バケモノの中からミウが呼びかけてくる。
2つの珠と剣を一緒に使えと。
火の剣を掲げたミチムネ。
しかしこのまま切りつければミウの命が危ない。
ミチムネはミウのロケットを投げつけた。
苦しみだすバケモノ。
その時、シャンバラの空間にひずみが生じ、二人はひずみに飲み込まれてしまう。
そして隣にはミウの姿があった。
今作はハドソン制作のアドベンチャーゲームですが、説明書によると「ノベル・ウェア・AVG」というジャンルらしいです。
時空間を超えた超体験ができるらしいです。
さて今作はパスワード式ですが、文字数が48文字もあります。
大作RPG並みの文字数です。
いつでもパスワードを見ることができるので、文字数が多くなってしまっているのかもしれません。
せめて章立てにしてパスワードを発行するタイミングを設ければ、文字数を減らせていいのにと思いました。
ローゼンクロイツの崇拝していた神とは何者だったのか、ミチムネを作り出したという神々との関係は、そしてなぜミウがさらわれなければいけなかったのかなど、語られなかった部分が結構あります。
そもそもタイトルの星霊とは何なのか、なぜ狩るのかが最大の謎です。
そのあたりを知りたいとも思いましたが、発売元のハドソンがない今、リメイクや続編は望めそうもありません。
残念です。
【今回紹介したソフト】