ファミコンの「ファ」



エルフの都エオリスに一人の男が帰ってきた。



しかし町の様子が変だ。



町に入ると「王様の下に行ってほしい」と町人に言われた。



だが男は王の下へは行かなかった。
男がしたこと、それは素手で魔物に挑むこと。



もちろん勝てるはずがない。
すぐにゲームオーバーを迎える。
しかしそれこそが男の狙いだった。



経験値もお金もない今、男は失うものは何もなかった。
近くの教会で復活すると、パワーメーターとマジックメーターは満タンになっていた。
これで冒険の準備が整った。



ついでに神父から、王様に会うために必要なエルフの指輪をもらい受ける。



そして王の下へ。
町の井戸が枯れ、人々が苦しんでいるという。
そして流星が落ちてきてから、友好的だったドワーフが襲い掛かってくるようになったらしい。



王から1500ダカットの軍資金を授かった。



さっそく道具屋で武器や魔法、回復薬を買いあさる。



そして最初の魔物にリベンジ。
無事に倒すことに成功した。
ついでに経験値とお金稼ぎをすることに。



今作にはレベルはない。
経験値を貯めても称号が変化するだけで、体力や攻撃力などは変わらない。
パスワードによる復活時の所持金などに影響するだけ。


必要経験値を貯めると教会で新たな称号を授けられる。



塔を探索し、先へ進むためのアイテムを守るボスを倒した。



3か所の泉を回り、井戸に水を戻すことに成功。



しかしドワーフの脅威が過ぎ去ったわけではない。

その後も数々の強敵と戦い、装備を整えていく。



ドワーフとの最後の戦いも近い。



最強の剣ドラゴンスレイヤーは、ドワーフ王の手に渡ったらしい。



そしてドラゴンスレイヤーを守る魔物との戦いが始まった。



魔物を倒すとその体内からドラゴンスレイヤーが現れた。



ドラゴンスレイヤーを取り戻したことを報告に訪れた教会で驚愕の事実を知ることになる。
なんと先ほど倒した魔物こそが、ドワーフ王キンググリーブの変わり果てた姿だったのだ。



ドワーフ王は法王のたくらみで異形の姿へと変えられてしまっていた。



王は自らの体の中に剣を隠していたのだった。



法王が身を隠す要塞の中を探索する男。



そしてついに法王の下へとたどり着いた。
法王もまた異形の者へと変貌していた。



炎を吐き襲ってくる法王。
男はドラゴンスレイヤーをもって果敢に切りかかった。
そして戦いは男の勝利で幕を閉じた。



男の帰りを待っていたエルフの王は言う。
時間はかかるだろうが、エルフとドワーフは昔のように手を取り合って暮らせる日が来るであろうと。



それを聞いた男は再び旅に出るのであった。






今作はPCゲームの傑作「ザナドゥ」の移植作…のはずでしたが、ファミコン向けに大幅に改変した結果、原作とはまったく別の作品となってしまったそうです。
そのせいで、原作のファンからの評価は低くなってしまっています。
しかしプレイしてみると分かるのですが、決して駄作というわけではありません。
十分に楽しめるソフトです。
「ザナドゥ」の名を冠してしなければもっと評価されたのかもしれませんね。

今作のテキストは、ひらがなと漢字が使われており、非常に読みやすくなっています。
そういったところも評価される点かと思います。

 

 

 

【今回紹介したソフト】

 

 

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