限られた時間の中で捜査せよ!



10月1日、その事件は起こった。
被害者は西河正人。崖下で死体となって発見された。
西河の友人で探偵の樫畠明人は、警察に呼ばれ現場にやって来た。
知人でもある警視庁捜査一課の中村警部と共に捜査に加わる樫畠。



西河のポケットからは、謎の短歌の書かれた手帳が見つかった。
はたしてこれは何を意味するのだろうか。



樫畠は現場の様子から、これは殺人事件だと判断する。



そこへ西河の勤めていたゲーム開発会社の社長である富野が現れた。
富野は樫畠に会社内での操作を依頼した。



そして舞台はパワーソフト社へと移った。



捜査は、「人について聞く」「見る 調べる」といったコマンドを駆使しながら進めていく。
ただし、コマンド1回につき、ゲーム内の時間が3分経過する。
一定時間になると、その日の捜査は強制終了となってしまう。



社内を捜索し、事情聴取し、証拠品を集めていく。



中には次なる事件のきっかけとなってしまう証拠品も。



捜査2日目。
樫畠は中村警部からの電話で、新たな事故の発生を知る。



死亡したのはパワーソフト社員の諸尾。
現場の様子から、これも殺人事件だと断定する樫畠。



現場で発見された謎のヒューズ。
一体どのように事件に絡んでくるのか。



社員のアリバイを調査するが、一人だけアリバイの確認できなかった社員がいた。
それが営業担当の石橋。
石橋は姿が見えなくなっていた。



そして捜査3日目。
石橋は変わり果てた姿で発見された。



彼の死も不審な点があり、事件の可能性があると判断した樫畠は捜査を続行した。



捜査4日目。
またしても事件は発生してしまった。



今度の被害者は営業担当の森田。
自室で首を吊っていた。
しかし今回も殺人事件だと樫畠は判断する。



社内で次々と発生する殺人事件。
そんな時、販売担当の里歌の証言で事態は進展した。
開発部の松丘が、意識のない森田を担いでいる姿が目撃されたのだ。



しかし殺害を否定する松丘。
樫畠たちは新たな証拠を得るため、パワーソフト社内をくまなく捜索した。
そして短歌の謎を解き、殺人の動機となる証拠を発見した。



証拠を突き付けられ、西河の殺害を認めた松丘。
しかし他の3人の事件については関与を否定した。



樫畠は3人を殺した犯人も分かっていた。
全ては殺人現場の現状が指し示していたからだ。


その犯人とは…



全ての謎は判明した…
そして樫畠は富野の娘、美沙子のもとを訪れた。
あることを告げるために…



そこで明かされる驚愕の事実。
そして悲しい結末…



これで本当に事件は終わりを迎えた。







この作品はマルチエンディングとなっています。
最期の選択を誤ると、バッドエンドを迎えます。



そうならないためにも、作者自身が登場し、警告してくれます。



トゥルーエンド、バッドエンド、どちらも悲しい結末には変わりありませんが…

今作は、Aボタンがキャンセル、Bボタンが決定と、通常とは操作が逆になっています。
慣れるまで違和感がありました。
それよりも特徴的なのが、コマンドごとに3分が経過するという時間制限でしょう。
コマンド総当たりができないため、慎重に行動しなければいけません。
そのおかげで、よい感じに捜査に緊張感が出ていました。

さて、この作品には真犯人よりも深い謎があります。
それはゲームのサブタイトルです。
ゲーム画面では「パワーソフト連続殺人事件」となっていますが、パッケージや取扱説明書では「ソフトハウス連続殺人事件」となっています。
どちらが正しいんでしょう?

 

 

 

【今回紹介したソフト】

 

 

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