しみ治療の盲点① | 銀座美肌専科

しみ治療の盲点①

しみの診療をしていると来院される患者様からいろんなお話を聞くことができます。

その中で意外と頻度が多いしみ治療の盲点をいくつかお話したいと思います。

まずはじめは

色素沈着にレーザー照射で悪循環!

これはどちらかというと担当医師と患者様のコミュニケーション不足が一番の原因かもしれませんが・・。

先日も書きましたように、しみのレーザー治療というのは一種の(軽い)やけどを作るようなものなのです。

人間には炎症後色素沈着という性質を持っていて、やけどを含む炎症の後には茶色く色がつくものなのです。

これがレーザー治療後になると患者様は、またしみが復活したかの如く見えてしまうのです。

不安になり、治療した医師のところに出向きお話します。

“先生、この間治療をしてもらったしみが何ヶ月も経っていないのに再発しました、またレーザー治療してください”

“わかりました、もう一度レーザーを打ってみましょう”

このお願いを素直に聞いてしまう優しい先生がいるのです。

これが失敗の始まりです。

この炎症後色素沈着は呼んで字の如く炎症が原因で起こっています

再度レーザー治療をすれば、かさぶたを経て1週間後にはピンク色になります。

しかし!

当たり前なのですが、その数週間後には治療前よりも濃く色素沈着が起きてくる可能性が高いです。

何回も治療すれば当然それだけダメージ=炎症は蓄積しますから。

そしてまたもや繰り返されるのです。

“先生、この間再治療してもらったしみがまた・・・・”

これを延々繰り返している人が世の中には結構いるのです。。。

これではいくら治療を繰り返してもしみは取れません

治療をストップすることが唯一の治療なのです

ちょっと信じられませんが、よくある話なのです。

どうすればよいのか・・治療をやめて、そして、今まで書いたアフターケアの部分を読んでください。

通常、日光性色素斑と呼ばれるしみはQスイッチレーザー(ルビー、ヤグなど)を用いて

適正な照射条件で治療すれば1発で取れることが多いです。

自分の経験では、ちょっと風変わりなしみを除いてはほとんどそうです。

しかもその風変わりなしみは診察時に見れば一目でわかります。

この記事を読んでいる方の中にこのような悪循環に陥っている人いませんか?

ご相談に乗ります。

次回は“肝斑でもないのに延々肝斑治療”です。

シロノクリニック銀座 卯辰 哲也