ヒアルロン酸注入:なんで無くなってしまう? | 銀座美肌専科

ヒアルロン酸注入:なんで無くなってしまう?

まだ、しばらくはヒアルロン酸ネタです。

さて診療中皆さんによくされる質問のひとつにこんなものがあります。

“先生、なんで吸収されて無くなってしまうヒアルロン酸をつかうのですか?”
“1回注入したら一生効果が持続するような素材はないのですか”
ヒアルロン酸って1回注入しだしたら一生打ち続けないといけないのですか”

そうなんです。

これは難しい問題で、皆さんの気持ちはすごくよくわかります。

通常一般的なヒアルロン酸の効果持続は6カ月~長くて1年程度。

特殊な高分子のものでも1年~2年で吸収されて無くなってしまうとされています。

しかーし、これには大きな意味があるのです。

よく対比されるのが、シリコン=鼻とか顎、胸に入れる“あれ”です。

あれは一回挿入して、何も問題なければ一生効果が持続します。

このシリコンと、ヒアルロン酸の違いは何か・・・。

ずばり形態です。シリコンは個体でヒアルロン酸は液体です。

ここに大きな意味があるのです。

個体:何か問題が起これば、即座に抜き去ることができる。
液体:一度体内に注入されたものは完全に除去するのは不可能。
⇒一度注射してしまったものは取り消しは効きませんよね。。。

個体でも液体でも“異物”を体内に留置する場合問題になるのが

異物反応と細菌感染です。

このような場合の治療は、異物を完全に除去することです。
これができれば通常は大きな問題には発展しません。

そういうことなのです。

注入する=液体です。当たり前ですよね、個体は注射できませんから。

何かが起こった場合を考えると無くなってくれる素材じゃないと

万が一の不安が残るのです。

そして、吸収されるということは、つまり身体にやさしい物質といえます。

ヒアルロン酸はもともと身体の中にも存在する物質です。

吸収される=身体に優しい=問題が非常に起きにくい=安全なのです。

いくら効果の持続期間が長いからといって吸収されないものは

使えないわけです。過去に散々な目にあってきた歴史があるのです。

注入するのに一番安全なのは生理食塩水=水です。

ただほんの数分くらいで元に戻ってしまいます。

注入は、適当に期間で体内に吸収されてなくなってしまう素材が

安全と効果のバランスがよい、ということになるのです。

参考に、クリック

シロノクリニック銀座 卯辰 哲也