肝斑アクシダーム
現在銀座院HPに大きく肝斑アクシダームっていうのが載っています。
なんか変な名前ですよね。
そもそも肝斑って何?
肝斑とはシミの一種で女性に多いです。
ホルモンが関係しているといわれており妊娠や出産を機に出てくることもあります。
典型的には左の変な写真のような感じ(茶色の落書きの部分です)で左右対称に目の下から目尻にかけてでることが多くて下まぶたにはいかないことからなんとなく下まぶたが白く見えることが多いです。
普通のシミ(日光性色素斑)と違い一般の強力シミとりレーザーを照射すると逆に濃くなるリスクがあるといわれています。
私たち医師の中ではシミの中で一番厄介なシミとして認識しています。
じゃあどうやって治療するの?肝斑に対しては何をやっても無駄といって
諦めてしまう先生方も多いのですが私たちは積極的に治療しています。
前に書いたように強力シミとりレーザーは使えないので弱い光治療や代謝をあげるタイプのピーリングレーザーを用います。そしてこの肝斑にとって大切なのはお薬です。そうお薬が有効なのです。今までは効果のあるといわれている薬剤(トラネキサム酸、ハイドロキノン、ビタミンC、トレチノインなど)を塗ったり内服したりでした。
内服薬は有効で,できればやった方がよいのですが何ヶ月も薬を飲むことに抵抗があるひともいて途中で挫折してしまうひとも多いです。
塗り薬は簡単で挫折しにくいのですが何せ我々大人の皮膚はバリア機能が強くてなかなか薬剤が皮膚の中まで浸透していかないのです。つまりたくさん塗りたくってもなかなか効かないということです。
皆さんイオン導入、超音波導入、ナノテクといった言葉を聞いたことがあると思うんですがこれらはこの厚い皮膚の中に何とかして薬を届けようとする試みなのです。そしてこれら従来の導入法とは比較にならない程効率よく導入できる機器が登場しました。
それがアクシダームです。no needle mesotherapy(注射針なしの注射治療)といわれ注射でもないのに注射に匹敵する効率で薬剤を皮膚の奥深くに電気の力で入れ込んでいくものです。これで肝斑の部分にピンポイントで高い濃度の薬剤を導入することが出来ます。これで必要な薬剤を治したい部分にだけダイレクトに作用させることができるのです。
これはこれからの肝斑治療の切り札になる可能性があると我々は思っています。
まだはじめたばかりですが結果のでている患者様もおられます。肝斑でお悩みのひとは意外に多いのでぜひお気軽にご相談ください。
詳しくは銀座院HPへ。