土曜日は約7ヶ月ぶりに、田舎のおばあちゃんに
会いに行きました。
去年のお盆に会ったきり、その後は数回、電話のやりとりを
しただけで、なかなか会いに行けず・・・。
弟の運転で、朝から子供2人を連れ訪れました。
弟が訪れる事は事前に連絡してあったのですが、
私たちが来る事は、サプライズ☆
ドアを開けた瞬間、おばあちゃんは予想外のお客に驚き、
その後すぐに、何とも言えない子供のような笑顔になりました。
私の子供達から見れば、ひいおばあちゃんです。
見慣れている私の母(→おばあちゃん)よりも
更に深い沢山のシワ、入れ歯がゆるくてカチカチ言う口元に
かのこは、会った瞬間からギャーーー!!!(泣)
でもそこは、育児ベテランおばあちゃん。
「泣いてる子はしばらく放っておいて、あーちゃん、
おもちでも作ろうか」
人見知りで号泣のかのこを、あっさりと放っておき、
さっさとおもちを作る準備に取りかかりました。
そしてしばらくして、出来たての大きなおもちを持ってきたとたん、
かのこはようやく泣くのをやめ、おばあちゃんの周りをウロウロと
遠巻きに眺めはじめました。
「さあ、みんなで丸めようか」
みんなで粉をつけたおもちを丸めていると、
最初は遠くから様子を見ていたかのこも
後ろの方で1人、エア・丸め(笑)
そのうち、おもちに似た白くて小さな手が、そっと横から出てきて、
おそるおそるおもちを1つ手に取り、一緒に丸め出しました。
おもちを丸める作業は、子供にとってストレートに
おもしろい遊びです。
人見知りの強いかのこも、これには興味シンシンで
丸め終わる頃には、自然とおばあちゃんに慣れておりました。
帰る頃には、おばあちゃんの膝の上で
抱っこされているくらい。
昔からおばあちゃんは、誰かが訪ねてくると、おもちやお赤飯、
ぼたもち(おはぎというのかな)などを作ってくれます。
母が言うには、昔の人はお客があると、わざわざ自分の家に
来て下さったと喜び、昔の御馳走であった、おもちやお赤飯などを
炊いて、お客様をもてなしたのだそうです。
それに昔は、お客様に出すお菓子やジュースなどがなかったから、
こういった物が代わりだったみたいです。
おもち自体、お正月に飾ったりするように、縁起がいいとされる物
ですし、昔の人はお客の訪問に、こんな形で心を込めたと
母が言っていました。
おばあちゃんもよく言うのですが、「どんなにわずらわしくても、
家に行きたいと言う人を、無下に断わったらいけないよ。
皆、嫌いな人の家に行こうなんて、わざわざ思わないし、
何度も来てくれるという事は、それだけその家の持つ空気や雰囲気が
居心地がいいっていうことだ。それに、人がたくさん集まる家は
栄えるって昔から言うんだ。人気のあるお店だって、
人がたくさん来てくれるからこそ、繁盛するんだよ」と。
そしておばあちゃんは、眠そうなかのこを膝の上で抱きしめながら言いました。
「もっと若かったら、お外で遊んであげられたのに・・・。
今は足が弱くて、危なかったら、追いかけて止める事も出来ない」
かのこの頭をなで、さみしそうにそう言うおばあちゃんは
昔より、弱くて小さな存在に見えました。
帰り道、「トイレの神様」という曲を思い出しました。
私にとっては、毎日が育児でバタバタしていて
1日なんてあっという間だけれど、おばあちゃんにとっては
長い長い1日を毎日毎日、1人で送っている・・・。
85歳のおばあちゃんに、私もいつか、何も後悔しないのかな?
そう思うと、いつの間にか、おばあちゃんに電話をかけていました。
これからは会いに行けなくても、出来るだけ毎日、
電話だけは入れよう・・・そう思いました。
お正月に市販のおもちを食べていた旦那が、何気に言いました。
「市販のおもち、久々に食べたけど味ないよな・・・。
ナッツのばーちゃんが作ってくれるおもちは
何だか、ちゃんと味があるのに」
おばあちゃんは、もち米が違うだけだよと笑うけれど、
やっぱり、おばあちゃんのおもちは不思議と甘いような
やさしい味がします。
おばあちゃんという存在を、再確認できた1日でした。