夜風が部屋に入ってくる時に、

ほんのかすかに庭のくちなしの香りが漂ってくることがあるのですが、

くちなしの香りに交じって、

甘い砂糖を焦がしたような香りが時折するのです。

 

はじめは何か焦がしたのかと思っていたのですが、

頻繁だし、誰かが焦がしたにしてはほのか。

くちなしの木のそばで香っていたので、

くちなしの香りの一種なのか、

そのそばにある夏椿の香りなのかと思っていました。

 

先日知ったのですが、窓際に植えてある桂の木の香りでした。

最近の暑さで乾燥しているせいか、紅葉の季節には遠いですが、

甘い香りも強くなっているようです。

 

風のない、空気の動きの無い時にくちなしと桂の間を通ると、

お菓子屋さんにいるような、甘い香りに包まれます。

 

桂の香りの成分は

マルトールというというピロン環をもった成分だそうです。

マルトースとかいう、麦芽糖、ブドウ糖が2個つながった糖を加熱すると生成されるとか。

 

だから、あの子がした佐藤ではなく、

焦がした砂糖のような香りがするんですね。

とはいえ、マルトールもマルトースもよくわかっていないので、

再度調べてみます。。。。