負けず嫌いは止まらない② | 熱血コーチのボヤキ部屋

熱血コーチのボヤキ部屋

千葉県でソフトテニスのジュニア、中学生を中心に指導、育成に励む男の冒険記です。
2016年5月、ラケットショップ Sun Smileを設立
本気の子供達を本気で応援しますo(^o^)o

お待たせ致しました。

~成長~
鼻水を垂らし悔しくて泣きじゃくる『リン』
「悔しいか?」の問いに小さく頷く。

「強くなりたいか?」と聞くと大きく2回頷く。

「じゃあ泣いたら駄目だ。涙と一緒に悔しいのが流れちゃうから。強くなりたいなら我慢だ!心に閉まっておくんだ!出来るか?一緒に強くなろう」

うんと頷くと『リン』は一所懸命泣き止もうとした。


「ピカリン、失敗するのは怖いよな。
でもそれに負けちゃ
駄目なんだ。
ネットでもいい。
アウトでもいい。
次はラケットを思い切り振ろうよテニス
大丈夫!自分を信じて。
ラケットを振らないって事は、一所懸命練習してきた自分を馬鹿にしてるって事なんだ。」

ピカリンは真っ直ぐな目で僕の話しを聞き理解しようとしている。
僕はさらに続けました。

「ミスしちゃいけない。リンに迷惑かけたらいけないと思って、ただラケットに当てただけのボールを返す。これは見えないピカリンのミスなんだ」

あ~なるほど( ̄∀ ̄)
とピカリン。

さて、2人には通じたのでしょうか。

程なくして再戦のチャンスがやってきました。

さっきとは違った2人が見れると僕は期待していました。

試合が始まり、しばらくしての出来事です。

マユッペ
「オラ~ッ(`ヘ´)」ネットぎりぎりの目の覚める様なストロークがピカリンを襲う!!

ピカリン
「…オリャ~(-"-;)!!!!

驚くみんな
Σ( ̄○ ̄;)Σ( ̄○ ̄;)
いつもは静かなピカリンの気合いと共にフルスイングしたボールは
マユッペ目掛けてさらに加速する

マユッペ
「ウォリャ~ッ!!!!

さらに勢いの増したシュートボールをピカリン目掛け打ち込む。

ピカリン
「ゴルぁぁむかっ

みんな
Σ( ̄○ ̄;)Σ( ̄○ ̄;)

ライジングで打ち返したボールはさらに加速する!!

マユッペ
むかっほりゃ~(;`皿´)」
打球はわずかにバックラインを超えアウト。
「ヨッシャ~」
湧き上がる歓声にピカリンはちょっと恥ずかしそう。

やっとの思いで取った1ポイント。
しかしピカリン痛恨のダブルフォルトショック!

Σ( ̄○ ̄;)Σ( ̄○ ̄;)

試合は負けたけどリンは最後まで諦めなかった。
泣かなかった
最後まで声を切らさなかった。

ピカリンもラケットを振る事が出来た。

たった1試合。
されど1試合。

君達はまだまだ大きくなれる…